北海道日記(19)

(前回までのあらすじ)クロワッサンを黒こげにしました。

札幌駅は朝から人がたくさんいました。電車も混んでいて、新千歳空港までずっと立っていました。
空港につきました。空港ってこんなに混雑する所なのかとびっくりしました。搭乗手続きの有人カウンターがごった返しています。午前中の便がかなり欠航していて、乗り換えの手続きをしようとしている人があふれているのです。これに並んでいたらスープカレーなんて食べられないと思い、さきにお土産を買ってごはんにしようと思いました。
空港内のお土産フロアがとても充実していて、ものすごくたくさんのお店がありました。僕はまず、山わさびを探しました。でも探しても見つけられないと思ってすぐにあきらめ、店員さんに聞きました。生の山わさびもあったのですが、日持ちのする加工をしたものを買いました(やっぱり生の方がおいしかったです)。それからキョロちゃんのカニのキーホルダーを買いました。そのあと奥さんと、子どもと、実家と、奥さんのご実家と、職場にも買いました。お土産だけで1万円近く使いました。

スープカレーのお店に行きました。お昼前だったので、まだ全然混んでいませんでした。店のおすすめスープカレーにしました。ごはんと、野菜やらチキンやらが入ったスープ状のカレーが出てきました。朝食バイキングで出たスープカレーは、純粋にスープ状のカレーのみで、こんなに具沢山じゃありませんでした。別々の皿に盛られていますが、やはりごはんをカレーにつけて食べるのが一般的なのだと、店員さんが教えてくれました。スープカレーは、ココイチなんかで出るカレーの「ふつう」の辛さより、若干辛いようでした(朝食バイキングと空港の店の二つしか食べてないので、よくわかりません)。おいしくいただきました。「食」の目標達成です。
書き忘れていましたが、2日目の夜、馬のレバ刺しを食べました。レバー業界に詳しくないので知らなかったのですが、禁止されたのは牛だけで、馬は大丈夫なのだそうです。「なんで牛はダメで、馬は大丈夫なんですか?」と聞くと、「さあ。」と誰も正確なことはわかりませんでした。まあ、安全に食べられるのであれば、食べられないのよりも食べられた方がいいに決まっています。久しぶりにレバ刺しの食感を楽しみました。

さて、搭乗手続きに並ぶか、と思いフロアに戻ると心が折れました。最初に見たときの倍くらいの人が並んでいました。みんなイライラしているような気がします。それでも並ばないと飛行機に乗れないと思い、並びました。
昼過ぎに雪がやみ、それ以降の便の欠航はなさそうで一安心しました。が、飛行機が飛ぶ時間までに手続きが終わる気がしません。羽田空港に行く便は、翌日まですでに満席だというアナウンスが流れました。内心は穏やかではありませんでした。
並んでる以外にすることがないのでぼーっとしていると、列の間を横切る人がたまに現れるのですが、なぜか俺の前をよく横切られました。隙が多いのかな、と思いました。
一時間半くらい並んで、ふと「これ、乗り換えの人がたくさん並んでるだけで、当初の予定通りの便に乗る人は、自動の手続き機でいけるんじゃないか?」ということに気付きました。でも確信が持てなかったのと、もし無人の手続き機じゃだめだったら今までの1時間半が無駄になってしまうと思い、とりあえずチケットを手配してくれたHさんに電話してみました。大丈夫そうでした。他人の後押しをもらい、列をはずれて自動手続き機に行きました。速攻で席が確保できました。1時間半、無駄に並んでました。みんなが並んでるから並ぶという、典型的日本人をまた発揮しました。

手荷物の検査を終え、飛行機を待ちながらぼーっとしました。眠かったのです。ぼんやりとこの3日間を振り返ったり、翌日の仕事を思ってため息が出たりしました。リーディング公演は終わって、今、空港で、明日は仕事です。来年、また来ます。本公演があるからです。楽しみです。

多少の遅れはありましたが、無事に飛行機が飛びました。行きの教訓を生かし、手荷物は座席の下に入れて快適なフライトを楽しみました。ちょうど2月14日の飛行機だったので、スチュワーデスさんがチョコをくれました。今年もらえたのは、この時の1個だけです。
なんやかんやあって、北九州に帰ってきました。

おわり

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