![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72713216/rectangle_large_type_2_dbf8b2aaec7aec0a6c267f0445e5d58c.jpg?width=1200)
2月21日
本当に全部無くなったんだろうかと
仰ぎ見る青の空
昔は電線が好きじゃなかった
私は幼い頃体が弱くて
よく熱を出しては
病院へ連れてい行ってもらった
母の車の後部座席に横になって
車窓から見上げて見えるのは
電線ばかりで
それを見ていると余計に気持ち悪くなった
地上から見上げる空に
電線は付き物だ
今ではまるで青空に描かれたデザインみたいに
電線はそれらしくそこにある
何も変わっていないのに
現状は何一つ変わらないのに
見方が変われば
何もかもが違って見えてくる
私は死にたかった
それは今なら確実にただの逃げだとわかる
死にたかったんじゃなくて
苦しみから逃げ出したかっただけ
どうしてあんなに苦しかったのかってことも
今になってみればわかる
それは私はあの苦しみの中に居たかったから
それは潜在意識の中で
全てが繋がっていく
苦しい理由も悲しい理由も
死んでしまいたいほどの闇の理由も
ちゃんと材料なら
たくさんとあった
それを繋げればいい
だからこそ気づくことができた
たくさんの感情は宝物だ
喜びや幸福や嬉しいや楽しいを
感じることを恐怖に変えて
あえて闇の中で泣くことを
自らやっていたような
そんな感じがする
私は笑いたいんだっていいながら
笑うことが怖くて
苦しみの中にいることを選んだ
そして私はやっと
それらを手放して
新しい時間を生きることを
選択することができた
あんなに不安だったことや
あんなに苦しかったことが
今ここにかけらもない
私は何から逃げていたんだろう
希死念慮の歌を歌うのは
もしかしたら絶望を味方に
強く生きることを諦めて
楽を手にしようとしていたのかもしれない
そのほうがきっと簡単だった
私は生まれてきてから一度も
生まれてきたことに感謝したことがなかった
だけどこれからこの先に
生まれてきたことに感謝をするような気がする
それも確実にそうなると
何故だかわからないけどそう思う
生まれてきたことに感謝をしてみたかった
心から
お母さん私を産んでくれてありがとうと
いつか言ってみたかった
それか夢物語なんかじゃなく
現実にここにそれができると
そう思える
今までのこと全てが
ここに来るためのものだったのかもしれないと
ここに存在することが
苦しくて辛くてどうしようもなかったのに
ここに存在することが
嬉しくて楽しくてワクワクするようになったのは
ただ見方を変えたそれだけなのに
人は苦しむこと喜ぶことも
自分次第でどうにでもなってしまう
そんなふうに感じる
今手にしてるそれを
握り潰してしまう?
投げつけてしまう?
それとも
抱きしめる?
大切に握りしめる?
どうだってできる選択肢を
私は持っている
大切なものは
たったひとつ
私は笑いたかった
大切な人たちと一緒に
ただ笑って
そんな生活をしたかった
それが私にとっての幸福
それが何よりも大切なこと