検査入院決定
地元の消化器内科でもらった薬を飲みきった後、少し息子の体調は落ち着いたように見えた
でもしばらくすると、トイレに行っては何も出ないというのを繰り返し出した
その頃は嘔吐が酷くなっていた
もともと水を大量に飲んでは吐き戻す…というこだわりのような強迫的な行動障害があったのだけど、水をたくさん飲んでいなくても毎日何回も吐くことが多くなっていた
こんなに吐いていて大丈夫だろうか?
本人は意外とケロっとしているけど
嘔吐に関してはかかりつけの精神科の先生に相談して薬を追加してもらったりしていた
息子はまた以前の様に苦しそうにしている事が増えてきた
便秘も酷い
やっぱり何か検査でもして原因を突き止めてほしい、そんな気持ちでもう一度消化器内科を受診した
様子を話すと、内視鏡検査をしないと分からないけれど前処置(下剤など)を含めて大きな病院でないと難しいだろうということで大学病院に紹介状を書いてもらった
確かに検査は全身麻酔で出来たとしても、その前の下剤を飲むことは不可能
息子は水と麦茶以外の水分を口にすることは皆無だから
多少無理強いしたとしても、すぐに吐き戻すことが簡単に想像できる
そんなとき様々な状況に対応できるのは、やっぱり大学病院などスペシャリストが揃った大きな病院が頼みの綱になる
後日息子を連れて大学病院に行った
まず負担のかかる内視鏡検査が本当に必要かどうか?
尿検査と血液検査は異常なし
便は出なかったので後日持っていくことになった
これがなかなか大変で、トイレに行くときに本人が教えてくれればいいのだけど、本人も大がでるのかその時次第なのでわからない
便が水に濡れてしまっては検査できないので、トイレに行くたびについていき、便が出そうなそぶりの時はトイレットペーパーを便器に敷いて濡れるのを阻止しようと考えた
ただでさえ今は便秘しているのでかなり確率は低い
何度もトライしてようやくそのタイミングに会えた!
ペーパーをさっと便器とお尻の間から入れて何とか急いで便を採取した
少量しか取れなくて病院でオッケーが出るかドキドキしたけど、看護師さんからチェックを受けて
「何とか検査できそうです!」
と言われてホッとする
数週間たってようやく検査結果を聞く為受診
前回の血液検査もクリアしてるし、便検査も何もないだろうな、と思っていた
担当の先生「潜血はマイナスなんですが、腸の炎症の数値が通常より高かったですねー」
何らかの炎症が腸で起こっている
心配なのは、潰瘍性大腸炎やクローン病
聞いたことはある
確か難病指定だったよね?
できれば内視鏡で検査してみた方がいいと思うけど、どうしますか?
という風なことを言われた
息子の状態から、かなり腹を据えて入院してじっくりやらないといけないから、こちらの判断に委ねるということだろう
「お願いします」
もちろん私は検査をお願いした
そこから先生はベットの空き状況を調べていたけど、私の
「精神障害のある方の検査入院は今までありますか?」
という言葉にハッとした様で、精神科のないここの病院よりも同じ系列の大元となる大学病院の方が精神科もあるので、万が一のときにフォローがあるのでいいのではないかとのこと
何せ大声は出すし、病室から脱走する可能性もある
そうなったら他の患者さんにはかなり迷惑をかけるだろう
結局、後日病院からの連絡待ちになった