一杯のコーヒータイム #2

初めての回で一杯のコーヒーと競っていることを書いたが、自分が"本音"を出せる相手もコーヒーなのかもしれない。

4月からめっきり口頭で話さなくなった。

口頭で話さないと、声って出なくなるんですね。

緊急事態宣言解除後すぐの最寄り駅。

家に忘れ物をしたから駅の外に出してもらおうとインターホンを鳴らしいつも通り口を動かしたが自分から聞こえてきたのは空気を噛むカスカスな声(おと)。

対面ではない駅員さんは聞き取るのが大変だったと思う。

4月までコールセンターに居たなんて嘘のような事態が怖くて、おかしくてもいいから家で独り言の回数を増やし口を動かし続ける。

Twitterや日記も書いたら確認のためと声に出して読み上げている。

『誰かと電話で話せばいいのに』

と言われるが、コールセンターの仕事をしだしたあたりから電話は体力気力がいるからと私用の電話は余程のことがない限りしなくなった。

かかってくるものも出ない。

今では月一の両親との健康確認と、役所関係のお願い電話くらい。

一時期騒がれたリモート飲み会も考えたが、私は仕事無く暇人でも、友人たちは朝早く夜遅い多忙人、不規則屋さん、極度のめんどくさがりちゃんしかいない。

結局誰にも声かけれずやらずじまい。

やれないことはないから、これから、これからやろう。

頑張って誘おう。

職場は声が資本のコールセンター。

仕事復帰出来る日が来て"声が出ない"とか笑えないから、独り言でも一人ソングでもなんでもいいからやるしかない。

『コールセンターなら、もう仕事復帰しててもおかしくないのでは?』

コールセンター自体は緊急事態宣言関係なくずっと閉まってないが、部屋に問題がある。

換気できる窓も、換気扇も無い、密閉空間みたいな部屋。

五人いれば密な狭さなので、今は上司と派遣さん一名だけの出社で、給付金でどうにかやれる私と同僚は休業状態。

みんな『派遣さんは出勤?』に違和感だろうが、大人の事情だ。

ここはまた今度書こう。

半年前は毎日がコロナ絡みのクレームばかりで地獄だったけど、今はどうなんだろ。

会社大丈夫なのかな。

こんな心配もコピペ野郎(上司)には伝わらないから、コーヒーを飲んでる間だけにする。

よし。

コーヒー、ごちそうさまでした。