運命と私86( 無感覚)
昨日の夜は・・・?昨日じゃなくて今日の明け方、
ホテルからタクシーで家に帰って来た、
江藤がタクシー代と言って1万円を私に手渡した、
「いりません!」
そう言ったけど江藤は別のタクシーに乗り込んで帰ってしまった。
タクシーの中で携帯を見ると、
祐一からメールが来ていた。
「同僚からおみやげにアップルパイもらったんだけど、
賞味期限が明日なんだ、明日会社の帰りに食べに来ない?」
行くの面倒だな・・・でも行かないと・・・
明日の朝返信しよう。
タクシーに揺られながらウトウトしていると、
すぐに家に着いた、
家に着いてベッドに入った時はもう午前2時過ぎだった。
朝起きるのが6時半だから4時間は寝れる。
色々なことがあって体も心も疲れていた。
色々考えたいけど睡魔には勝てない。
色々とこれから大変だ・・・
目覚ましが鳴り目が覚めた。
カーテンを開けると、
昨日の雨が嘘のように晴れていた。
雨が浄化してくれたのかいつもより空気が綺麗な気がした。
私は急いで祐一にメールした、
少し前までは一緒の電車で通勤していたけど、
また仕事が忙しくて、
祐一は早く出社することになった。
「おはよう、携帯バッグに入れたままで、
メールに気がつかなかったごめん。
今日は一緒に夜ご飯食べてから祐一の家でアップルパイ食べよう。」
私はメールをして仕事に行く準備を始めた。
なぜか私は冷静だった、
浮気をしたことの罪悪感もなく、
バレなければいいという軽い考えだった。
私の中では昨日のことは事故のようなもので、
浮気ではない!と思っていたのだ。
少しすると祐一からメールが来た、
「昨日の夜は返信来ないから心配したよ、
最近駅前に新しいイタリアンのお店が出来たからそこに行こう。」
「わかった、仕事が終わったらまたメールするね。」
私は返信してお化粧の続きをした。
今日は化粧ノリが悪い。
電車の中でもウトウトしてしまい、
もう少しで乗り過ごすところだった。
そして仕事中も眠くて仕事に集中出来なかった。
つづく
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