運命と私92( 私の気持ち)
予約したお店は、駅の近くにある料亭で、
個室になっていて落ち着いたお店だった。
「いいお店ね、良く来るの?」
「ううん、始めてだよ。
ねえ、彼とまだ結婚の話しとかしてないから、
あんまり結婚の話ししないでね。」
「そうなの?
あんたは結婚する気は無いの?」
「わからない、もう少し付き合ってから考えようと思って・・・」
「考えてるような年齢じゃないでしょ?
子供が産めなくなるよ。」
「わかってるけど、
結婚するならもう少しよく考えたいの。」
「考えてる間にチャンスが逃げたら大変だよ。」
「とりあえず注文しよう!」
私は母の言葉を遮った。
何も知らない母親の言葉に少しイライラした。
「彼がまだなのに注文していいの?」
「少し遅れるから先食べててってさっきメールがあったの。」
「そうなの?」
もともと祐一には30分遅い時間を伝えていた、
祐一が仕事でさらに到着が遅くなったので、
おかあさんとゆっくり話す時間があった。
「うん、2人ともおすすめの定食でいいよね。」
「みづきに任せるよね、お父さん。」
「俺はなんでもいいよ。」
私は店員を呼んで定食とビールを頼んだ。
「おかあさん」
「なに?」
「私ももう大人だからおかあさんの言いたいことはわかるよ、
でも結婚は二人の問題だからそのことには触れないで。」
私は少し強めに自分の気持ちを話した。
つづく
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