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私にとってはside- A、あなたにとってはside- B。
こんにちは。ryoです。
梅雨入りしてしまいましたね、晴れ間が恋しいです。
私は、小説とか映画にみる「同じ出来事を別視点から綴る」みたいな演出がすごい好きなんです。
side-Aで始まり、同じ出来事をside-Bでもう一度綴る。
ミステリーだったらこれが伏線になっていたり、ラブストーリーだったら切ない事実が分かったりと、本当素敵な表現方法だと思います。
これは相談での場でも、同じようなことが起こっていると考えました。
当たり前ですが、相談を受ける側(カウンセラー)だって、自分を生きているわけです。私にとってのside- Aを日々紡いでいます。
同じように相談者も日々side-Aを紡いでいます。カウンセラーにとっては、side-Bになりますが、自分が知らないところで綴られる相談者にとってのside-Aがあるのです。
相談場面では、お互いside-Aのストーリーが進んでいきます。
ここでのside-Aは、それぞれ同じように綴られることが望ましいと思います。後からside- Bを読み返して、驚きがあるようなものであったら、正しく相談者のことを理解したとは言い難いからです。
ただ、はじめは、相談者が受けるカウンセラーの印象もあるので、全く同じside-Aとはいかないと思います。それこそ、本当に文字としてストーリーに綴られるなら、読んでみたいですよね。「あ、最初こう感じてたんだ」って。笑
ラポール形成をして、カウンセリングを進める中で理解し合い、お互いのside-Aを近づけていくことが大切なんじゃないかなと思います。
ただ、「相談者が気がついていないことに、気がついてもらう」というのがカウンセラーの役割でもありますので、気づきへの促しは、都度行っていくことが必要になるので、それは忘れないようにしたいところです。
まとめると、「相談者のside-Aに思いを馳せる、想像する」ということが大事になってくると思います。相談に来てくれたということは、ある種、何か覚悟をもって来てくれている訳です。その背景、自分にとってのside-Bに思いを巡らせて、共感しながらカウンセリングを進めることが大切だと思います。
共感は、自分の脳内のミラーニューロンが、相手の脳の神経回路をまねしようとして、起こるのだそうです。だから、自分の中にその感情の回路がないものは、共感することができません。
この回路は、人と話したり、交流したり、本を読んだり、映画を見たり、色々な感情を知ることで増やしていくことができると思います。(これは科学的に確証あるのか分かりません、持論です。笑)
このことは、カウンセリングの場面に限らず、人と人とのコミュニケーションにおいても、他社理解をする上で、とても大切なことだと思います。
梅雨の時期、いろいろな物語を読んでみて、共感力を高めてみてはいかがでしょうか。