ロードバイク サイクルウェアの着こなし:冬のウェアリング編
冬のライド、何を着る?
夏に比べ、冬のライドで寒さに対する備えには頭を悩ませるという方も多いのではないでしょうか。
冬はウェアを重ねることが前提となり、その重ね方は体質や走り方、走る時間帯といった諸条件によって変化します。
誰かの着こなしをそのまま真似したのでは自分にとっては相応しくない。と言う場合もあるでしょう。
我々も店頭で接客をしている中でご相談に乗りながら、自分の肌感覚とは違う意見も耳にすることがあり、その度に冬のウェア選びの難しさを感じます。
そこで今回は、冬のライドにおける基本的なウェアリングに対する考え方と、Rapport Osakaでも取り扱うPAS NORMAL STUDIOS(パス・ノーマル・スタジオ)製品における個々の特徴などを踏まえてご紹介します。
レイヤリングの構成要素
ウェアの組み合わせを考えるにあたり、まずその構成要素を整理してみます。一般的に以下の3要素に分けられます。
肌に直接触れ、肌表面の環境を整える「ベースレイヤー」
汗を吸い上げたり保温性の機能を担う「ミッドレイヤー」
雨や風など外的要因から身を守る「アウターレイヤー」
これらの3つの要素を自身の条件に合わせて組み合わせていくことが冬場のウェア選びの基本的な考え方になります。
さらに端的に言えば、
肌表面の汗に対する対処。
暖かな空気を維持する保温性。
冷たい外気や雨、雪の侵入を防ぐ外殻。
と言う部分が特に重要だと言えます。
ウェアによっては上記の性質のうち複数を併せ持つものもありますので、3枚のウェアを重ねるという事にこだわらず、具体的な製品の特徴に注目していきましょう。
ベースレイヤー
例えば、Mid Long Sleeve Base Layer(ミッド ロングスリーブ ベースレイヤー)を基準にして見てみましょう。
薄手のウール混紡生地で保温性と通気性のバランスが良く、様々なジャージとの組み合わせが想定できます。
RAPPORT OSAKAには未入荷ですが半袖や袖なしバージョンもあるので、好みに応じて選ぶこともできます。
自身が人よりも暑がりという自覚があったり、その日は高強度なライドが予想される場合は夏用のSleeveless Baselayerに切り替えたり、逆に寒がりな場合や、ペースを上げずに走ることが決まっている場合は少し厚手のThermal Long Sleeve Base Layerに切り替えるなどの選択肢が出てきます。
注意すべきはベースレイヤーは走り出してしまうと途中で脱ぎ着ができないという点です。
ミッドレイヤー
サイクリングウェアに於いてミッドレイヤーを担うジャージは、保温性を維持するものと、そこにさらに外気の侵入を防ぐ外殻的な役割を併せ持ったものがあります。
まず、スタンダードな長袖ジャージであるMechanism Long Sleeve JerseyとEssential Long Sleeve Jerseyを見てみましょう。
いずれも風を止めるというよりは、むしろ空気が抜ける生地を用いています。ジャージの上にジャケットやジレを重ねることを前提としている場合、ジャージの通気性は重要になってきます。
サイクリングは比較的長時間行うスポーツの1つです。天候や運動強度によって体温も上下し、冬でも暑さを感じる瞬間があります。
そういった瞬間にジャケットやジレ、時にはジャージのジッパーを引き下ろし冷たい外気を衣服の内側に取り込んで、上がりすぎた体温を下げる必要が生じるためジャージの通気性には配慮する必要があります。
ではかえって、防風加工を施したジャージはどうでしょうか。
Mechanism Thermal Long Sleeve Jerseyを例にしてみましょう。
こちらは袖の部分や胴体正面に防風加工された素材を使用。つまり、ミッドレイヤーであると同時にアウターレイヤー的な役割も担っていると言えます。
もちろん、先に挙げたEssential / Mechanism Long Sleeve Jerseyと比較すると、こちらの方が単体で見た時の防寒性は高いです。
しかし、単純により寒い時のためだけのウェアと見做すこともできません。防風性を併せ持つということは、ベースレイヤーとこのジャージだけでもウェアリングを完結させることもできます。
袖なしのベースレイヤーを着用し、Mechanism Thermal Long Sleeve Jerseyを羽織るだけで冬のライドに繰り出すといった選択も可能です。
アウターレイヤー
前述した通り、サイクリングは環境に応じてウェアリングも変化させる必要があるため、アウターレイヤーにはそれらに臨機応変に対応する機能も求められます。
Mechanism Stow Away Gilet / JacketシリーズやEssential Insulated Gilet / Jacket、Mechanism (Pertex) Rain Jacketなどはいずれも携行性に配慮した厚みの素材を使い、全てジャージのポケットに納めることが出来ます。
日中の気温の上昇や、峠の登りに伴い走行速度が落ちて運動強度が上がった際の体温上昇への対応、逆に日暮れや下り坂、急な雨などの温度低下と様々なシチュエーションに最適です。
環境の変化に合わせて素早く着脱し対応できる外殻であるアウターレイヤーは上手く使えば冬のサイクリングの頼もしい味方となってくれます。
迷ったらプロに相談を
サイクルウェアにおいて「この気温ならこの組み合わせさえ着てれば問題ない」と言い切れるウェアの組み合わせはありません。
今回は広い温度帯域に対応することを想定したため、脱ぎ着のし易い製品を高めに評価しましたが、途中例として挙げたようなベースレイヤーと厚手のジャージだけといった組み合わせも、走る時間やルートが決まっている習慣化されたライドでは有用です。
冬のウェアを選ぶ際にはまず製品の特性を知ることが大事であり、我々店舗スタッフはそのお手伝いをすることもできます。
ただ、それと同時に自分自身が寒がりなのか、暑がりなのかといった体質を理解しておくことも大事です。それはウェアを着るご本人にしか出来ないことなので、もしサイクリングを始めて初めての冬を迎えるという方は、走った日の天候や気温、その日のペースやどういった道を走ったかなどに気を配り、その時自分の身体がどのような反応をしたかを覚えておくことも重要です。
レイヤリングの着こなしやサイズ選びなど、ウェア選びに悩んだらぜひRapport Osakaへお越しください。
RAPPORT OSAKA(ラポール大阪)
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