自分を貫くワーレイのスワッグを読む。(和訳:Wale - "Tiffany Nikes")
written by @raq_reezy
こんばんは。
今回は、ワーレイの最新アルバム『Folarin Ⅱ』から「Tiffany Nikes」を解読したいと思います。
この曲は、頭の中をざっくばらんに書き出したような、雑記のような内容の曲となっていますが、ワーレイが昔から好きだったティファニーやダイヤといったテーマで全体がひとつにまとめられています。
それでは、内容をみていきましょう。
今回解読する曲
Wale - "Tiffany Nikes"
Produced by Good Intent, Endless Torch, Rance, Quintin “Q” Gulledge, Dammo Farmer, Steven Felix & Norva “VA” Denton
バース
I take a win, I take a loss
Revenue good but my legacy not
They on the fence, I'm on the charts
Talk with my money and speak with my heart
和訳:
俺は勝利も敗北も受け入れる
収入は十分にあるけれど、遺産は十分ではない
あいつらはフェンスにいて、俺はチャートにいる
俺は金にものを言わせるけれど、心で語る
【解読】
*ラッパーとして売れたことで十分な収入があるけれど、それは次世代の子どもたちが働かなくてもよいほどの遺産ではないと言っています。遺産とは、必ずしもお金の話だけではないかもしれません。例えば、ヒップホップのコミュニティに長く残るような遺作をまだ作れてはいないといった自分を奮い立たせる意味が込められている可能性もあるでしょう。
*フェンスは、家の周りのフェンスのことでもあり、盗難品を取り扱う犯罪を指す言葉でもあります。狭い範囲で犯罪行為をして生きている人と、広い世界で音楽チャートに名を連ねて活躍している自分を対比しているのでしょう。
Niggas don’t like me and they don't know why
But don't matter, won’t fight me
2009, I was putting 'em on, they wasn't excited
Now they on the blogs for dressin' just like me, ironic
和訳:
みんな俺を嫌うけれど、自分でもその理由をわかっていない
だけど、そんなのどうでもいい、俺とでは勝負にならない
2009年から俺は身に着けてたけれど、あいつらは気にしてなかった
今では、みんな俺みたいな格好をしてブログをあげてる、皮肉なものだな
【解読】
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3,312字
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