
デッキ紹介 征竜
はじめに
普段使っているデッキを紹介するコーナー始めます。
いつまで続くかわかりませんが、飽きるまでやります。
遊戯王カードゲームインストラクターとして活動していますので、特にイベント対応でよく使っているデッキを紹介していこうと思います。
同じようなデッキを使っている方、これからデッキを組もうと思っている方の、デッキ構築の参考になれば幸いです。
イベント対応では主に
・ガチ:トーナメントなど意識、環境で流行りのデッキタイプなど
・カジュアル・強:トーナメントレベルには少し届かないが、しっかり回れば複数の妨害が成立。灰流うららなどの手札から使える相手ターン中の妨害あり
・カジュアル・並:妨害数少なめ・灰流うららなどなし。
の3パターンのデッキを用意して、相手の使いたいデッキに合わせてデッキを変えて対戦対応しています。
紹介するデッキも、それぞれどのレベルのデッキを目指して組んだかを書いていこうと思っています。
1発目は最近組んで結構楽しいのでよく使っている「カジュアル・強」の「征竜」デッキを紹介していきます。
レシピ

「ALLIANCE INSIGHT」で強化された「征竜」を使ったデッキです。
「極征竜-シャスマティス」の成立が「征竜」展開を伸ばす上で非常に重要になってくるため、それらを手札1枚から成立させられる「天盃龍」のギミックを多く採用しています。
展開例:「天盃龍パイドラ」or「ドラ・ドラ」or「燦幻開門」1枚
征竜 1枚展開例(note用) pic.twitter.com/4KzkRIiDfP
— ら・ぴすら (@rapisula) February 20, 2025
「天盃龍パイドラ」を召喚し、①の効果でデッキから「燦幻開門」を手札に加える。
「燦幻開門」を発動し、1つ目の●の効果を適用してデッキから「幻禄の天盃龍」を手札に加える(「ドラ・ドラ」スタートの場合は直接「幻禄の天盃龍」を加える。「燦幻開門」スタートの場合は「ドラ・ドラ」を加えて召喚する)。
「幻禄の天盃龍」の①の効果を発動し、自身を手札からチューナー扱いで特殊召喚した後、レベルを1つ上げる。
「幻禄の天盃龍」と「天盃龍パイドラ」の2体を素材に「燦幻昇龍バイデント・ドラギオン」をS召喚し、①の効果を発動し、墓地の「幻禄の天盃龍」を特殊召喚する。
「幻禄の天盃龍」の②の効果を発動し、自身をリリースしてデッキから「天盃龍ファドラ」を特殊召喚する。
「天盃龍ファドラ」の①の効果を発動し、墓地の「幻禄の天盃龍」を特殊召喚する。
「幻禄の天盃龍」を素材に「ストライカー・ドラゴン」をL召喚し、①の効果を発動し、デッキから「リボルブート・セクター」を手札に加える。
「天盃龍ファドラ」と「ストライカー・ドラゴン」の2体を素材に「ドラグニティナイト-ロムルス」をL召喚し、①の効果を発動し、デッキから「竜の渓谷」を手札に加える。
「竜の渓谷」を発動し、①の効果を発動し、手札の「リボルブート・セクター」を捨ててデッキから「瀑征竜-タイダル」を墓地に送る。
墓地の「瀑征竜-タイダル」の②の効果を発動し、墓地から「ストライカー・ドラゴン」と「天盃龍ファドラ」を除外して自身を特殊召喚。
「燦幻昇龍バイデント・ドラギオン」と「瀑征竜-タイダル」の2体を素材に「極征竜-シャスマティス」をX召喚。
「極征竜-シャスマティス」の①の効果を発動し、デッキから「嵐征竜-テンペスト」を墓地に送りX素材の「瀑征竜-タイダル」を取り除き、「嵐征竜-テンペスト」の①の効果を適用してデッキから「風の天翼ミラドーラ」を手札に加える。
墓地の「嵐征竜-テンペスト」の②の効果を発動し、墓地から「幻禄の天盃龍」と「天盃龍パイドラ」を除外して自身を特殊召喚。
「ドラグニティナイト-ロムルス」と「嵐征竜-テンペスト」の2体を素材に「天球の聖刻印」をL召喚。
■最終盤面
フィールド:「天球の聖刻印」「極征竜-シャスマティス」(X素材:「燦幻昇龍バイデント・ドラギオン」)
墓地:「瀑征竜-タイダル」「嵐征竜-テンペスト」
手札:「風の天翼ミラドーラ」
相手ターンに、「天球の聖刻印」の①の効果による手札戻しを行い、②の効果によってデッキから「コアキメイル・ドラゴ」を特殊召喚すれば、お互いに光・闇属性モンスターを特殊召喚できなくなり、「コアキメイル・ドラゴ」を戦闘破壊しようとしても、「極征竜-シャスマティス」の①の効果でデッキから「焔征竜-ブラスター」を墓地に送れば、攻撃してきた相手モンスターを破壊できます。
1枚のみからの展開ということで割愛していますが、手札に他にドラゴン族モンスターが存在する場合、コピーした「嵐征竜-テンペスト」の効果で「光征竜-スペクトル」を手札に加えれば、さらに大きく展開を伸ばすことが可能です。
採用カード解説
■極征竜-シャスマティス
メインデッキ→EXデッキの順で紹介しますが、このカードだけはこのデッキにおける最重要カードなので先に紹介します。
ドラゴン族レベル7モンスター2体でX召喚可能で、自分・相手ターンに1度、X素材を取り除き、デッキから「征竜」モンスターを墓地に送ることで、その「征竜」モンスターが持つ固有効果(手札から捨てて発動する効果)をコピーする効果を持ちます。
自分ターンであれば「嵐征竜-テンペスト」によるドラゴン族モンスターへのアクセス、「巌征竜-レドックス」による更なるモンスターの展開、相手ターンであれば「焔征竜-ブラスター」による相手のカードの破壊など、攻防ともに幅広い活躍が可能な効果となっています。
また、この効果でコピーして発動するのはあくまで「極征竜-シャスマティス」の効果としての発動であるため、コストとして墓地に送った「征竜」モンスターの①〜④の効果については改めて発動が可能です。コピーした効果でモンスターを展開しつつ、コストにした「征竜」の①の効果によって自身を特殊召喚し、その2体でX召喚やL召喚を連鎖して狙っていくことができます。
総じて、デッキの動きの中核となるモンスターであり、このモンスターを如何にして展開するかが征竜デッキの肝になってきます。
先攻で出した後、盤面を突破された場合の切り返しなどにも重宝するため、2枚以上は採用したいカードです。
■焔征竜-ブラスター
メインデッキの「征竜」の中では最も攻撃力の高い子です。このデッキでは「天盃龍」ギミックや「灰流うらら」など、炎属性モンスターが多く採用されているため、手札から捨てて発動する①の効果発動も狙いやすいです。
2枚だと「炎征竜-バーナー」によってデッキから特殊召喚したり、X素材に埋まっていたりする時に「極征竜-シャスマティス」で効果をコピーしたい時にデッキにいない、という自体が多発するため、3枚フルで採用しています。
■瀑征竜-タイダル
「征竜」の中で2番目に攻撃力が高い子です。固有効果で好きなモンスターを墓地に送れますが、このデッキでは他に水属性モンスターは採用されておらず、単純に共通効果持ちの頭数としての1枚採用です。
■嵐征竜-テンペスト
「征竜」の中では下から2番目の攻撃力の子です。それでも攻撃力2400はあるので、ある程度の戦闘もこなせます。
固有効果で好きなドラゴン族モンスターを手札に加えられるため、先攻1ターン目では特に仕事のない「マルチャミー・フワロス」などをコストにして、初動となる「天盃龍」関連のカードや大きく展開を伸ばせる「光征竜-スペクトル」などにアクセスできます。
自ターン中の展開において「極征竜-シャスマティス」で最もコピーしたい効果であるため、最低2枚は入れておきたいカードです。このデッキでは「風征竜-ライトニング」も採用しており、2枚だと展開が伸び切らないことも多かったので、3枚採用しています。
■巌征竜-レドックス
「征竜」の中では最も攻撃力の低い子です。1600しか攻撃力がないため、S:Pリトルナイトなどとも相打ちになってしまいます。
固有効果は墓地から好きなモンスターを特殊召喚できるもので、一度やられた「コアキメイル・ドラゴ」などを再び場に出すことが可能です。固有効果自体は悪くはないのですが、コストとなる他の地属性モンスターがこのデッキには「増殖するG」しか採用されておらず、効果を狙うことが難しいため、1枚の採用となっています。
■光征竜-スペクトル
ALLIANCE INSIGHTで新たに追加された光属性の下級征竜です。手札の他の光属性かドラゴン族と一緒に捨てることで、デッキから「征竜」を2体手札に加える効果を持ちます(※以降、当記事ではレベル4以下の「征竜」のことを「子征竜」、それらの効果で特殊召喚される大型の「征竜」のことを「親征竜」と呼称します)。
基本的にはこの効果で属性違いの子征竜と親征竜を1体ずつ加え、子征竜の効果で親征竜と一緒に捨ててデッキから対応する親征竜を特殊召喚しつつ、墓地に捨てられた親征竜を自身の効果によって特殊召喚し、2体の親征竜でランク7のX召喚を狙う動きを狙います。
「極征竜-シャスマティス」で「嵐征竜-テンペスト」の効果をコピーして手札に加えると特に強力で、「天球の聖刻印」「極征竜-シャスマティス」「凶征竜-エクレプシス」の3体が並ぶ布陣の完成にグッと近づきます。
効果はかなり強力ですが、そのぶん「灰流うらら」や「聖王の粉砕」を貰ってしまうと非常に痛いため、できれば「天盃龍」ギミックなどでそれらの妨害を踏んだ後に使っていきたいです。
■炎征竜-バーナー
手札の他の炎属性かドラゴン族と一緒に捨てることで、デッキから「焔征竜-ブラスター」を特殊召喚する子征竜です。
炎属性・ドラゴン族であるため、「燦幻開門」から手札に加えることが可能で、特に「ドラ・ドラ」と「燦幻開門」の両方が手札に被った場合に、「ドラ・ドラ」の動きを妨害された後の手数として活躍できます。
子征竜は墓地または除外状態にいれば、「凶征竜-エクレプシス」の①の効果によってデッキに戻し、さらに親征竜の展開を狙うこともできます。
とはいえ普通に使うと2枚のカードを使って1体を特殊召喚する効果であり、そのままでは初動には繋がらない(特殊召喚されたブラスターはL素材などにできないため、一度墓地に送って自身の効果で特殊召喚してモンスター2体でL召喚といった動きができない)ため、1枚のみの採用となっています。
■風征竜-ライトニング
手札の他の風属性かドラゴン族と一緒に捨てることで、デッキから「嵐征竜-テンペスト」を特殊召喚します。
「極征竜-シャスマティス」によって「嵐征竜-テンペスト」が墓地に送られることが多く、その「嵐征竜-テンペスト」を除外して「征竜」モンスターの特殊召喚を行った場合に、「嵐征竜-テンペスト」の④の効果によって風属性・ドラゴン族モンスター1体を手札に加えられるため、そこから更に展開を伸ばすカードとして採用しています。
「炎征竜-バーナー」と同じく、「凶征竜-エクレプシス」の①の効果を使う上でも強力です。
■「天盃龍」ギミック
個々のカードについては割愛しますが、前述した手札1枚から「極征竜-シャスマティス」をX召喚する動きの再現性を高めるために「天盃龍パイドラ」「ドラ・ドラ」「燦幻開門」はそれぞれフル投入されています。
「天盃龍パイドラ」と「ドラ・ドラ」が初手に被ってしまうと、どちらかしか召喚できないので片方腐ってしまうのですが、その際に腐った方は「光征竜-スペクトル」「炎征竜-バーナー」などのコストとして活用できると美味しいです。
「天盃龍チュンドラ」は「極征竜-シャスマティス」のX召喚ギミックの上では不要なのですが、後攻時にバトルフェイズ中の「燦幻開門」から特殊召喚して一気に勝負を決める能力が非常に高く、後攻になった際の切り返しの要として重宝します。
■コアキメイル・ドラゴ
お互いに光・闇属性モンスターを特殊召喚できなくなるという、非常に強力な展開制約を強いるモンスターです。このデッキにおける影のエース。
このデッキでは主に「天球の聖刻印」の②の効果によって相手ターン中に特殊召喚します。
メインデッキの親征竜モンスターはいずれも光・闇属性モンスターではなく、また、天盃龍たちも炎属性のため、自分は「コアキメイル・ドラゴ」がいる状態でもある程度の展開が可能です。
風属性・ドラゴン族モンスターであるため、「嵐征竜-テンペスト」の④の効果によって手札に加えることが可能ですが、このデッキでは初動で「天盃龍」ギミックで召喚を行っていることが多いため、あまり活用する機会はないです。
■風の天翼ミラドーラ
相手がEXデッキから攻撃力2000以上のモンスターを特殊召喚した場合に自身を手札から特殊召喚する効果、手札からの特殊召喚成功時に相手のEXデッキから特殊召喚されたモンスター1体を選択し、そのモンスターはこのカードがフィールドにいる限り効果が発動できなくなる効果、そしてこれらの効果の発動と効果を無効化されない耐性を持ちます。
無効にできる範囲がかなり狭くなったエフェクト・ヴェーラー、朔夜しぐれ、無限泡影といった感じのカードで、単体で使うとそれらのカードと見劣りする部分がやや多いですが、このカードは風属性・ドラゴン族のモンスターであるため、「嵐征竜-テンペスト」の④の効果によって手札に加えることが可能です。
「極征竜-シャスマティス」によって「嵐征竜-テンペスト」が墓地に送られることは多いため、「征竜」モンスターたちで盤面を固めた上で、このカードも手札に抱えて相手を妨害する、という布陣を狙えます。
このデッキの構築上、後攻時の手数≒モンスター効果の発動回数となるため、先攻の相手に出される「召命の神弓-アポロウーサ」が非常に辛いのですが、このカードが手札にあれば、「召命の神弓-アポロウーサ」を無力化することが可能です。
■竜の渓谷
基本展開の中でも使用していますがドラゴン族モンスター2体で「ドラグニティナイト-ロムルス」をL召喚し、「竜の渓谷」を加えて「征竜」モンスターを墓地に送って自身の効果で特殊召喚する動きが強力です。
■リボルブート・セクター
「ストライカー・ドラゴン」の効果によって手札に加えられる手札コストとして採用しています。効果は使用できません。
子征竜たちの効果が複数枚の手札を捨てることを要求するので、このデッキの手札事情はかなりカツカツなため、少しでもそこの負担を減らすために採用しています。
■墓穴の指名者、抹殺の指名者
特殊召喚を多用するデッキであるため「増殖するG」「マルチャミー・フワロス」を重く受けてしまい、また子征竜たちの効果に「灰流うらら」を受けてしまってもかなり苦しいため、可能な限り最大枚数採用しています。
■ラヴァルバル・サラマンダー
EXデッキの中では一番自由枠のカードです。天盃龍ギミックからS召喚可能で、手札の「焔征竜-ブラスター」や初手に被ってしまった天盃龍ギミックのモンスターを捨てつつ、新しいカードと交換できます。ドローって楽しいですよね。一応②の効果で破壊を伴わずに相手モンスターを処理しつつ、墓地の「焔征竜-ブラスター」を除外して④の効果を発動する、という動きも狙えます。
■フルール・ド・バロネス
言わずと知れた最強のレベル10シンクロモンスター。
このデッキにおいては「焔征竜-ブラスター」を含む2体を除外して「征竜」モンスターを特殊召喚し、除外された「焔征竜-ブラスター」の④の効果によってデッキから「幻禄の天盃龍」を手札に加え、自身の効果でチューナー扱いで特殊召喚すると、レベル10のシンクロ召喚が可能です。
先攻においては「幻禄の天盃龍」は「極征竜-シャスマティス」の展開に使用することが多いので、どちらかといえば後攻の切り返しや、先攻3ターン目のダメ押しなどに使用することが多いです。
■超征竜-ディザスター
ALLIANCE INSIGHTで新たに追加された征竜のボス級モンスターです。
ランク7モンスター2体でX召喚でき、X召喚成功時にレベル7の征竜を墓地・除外状態から4体まで自身のX素材にし、その後自身の持っているX素材のモンスターと同じ属性のモンスターを相手のフィールド・墓地から除外する効果と、自身のX素材に6属性の征竜がすべて存在するなら攻撃力・守備力が4600になり、他のカードの効果を受けない耐性を得る効果を持ちます。
デザインコンセプト通り、全ての征竜を統べるボスモンスターですが、正直なところ扱いづらい点が目立ちます。
・ランク7モンスターx2で出せるものの、①②の効果を最大限使うなら実質「極征竜-シャスマティス」+「凶征竜-エクレプシス」の2体を素材にしたX召喚にならざるを得ない
・相手フィールド・墓地の除外を目的とする場合、相手のデッキの属性に対して不要な属性の征竜は無理に素材にする必要はないが、②の効果を有効にするためには結局全属性の征竜を準備する必要がある
・②の効果を適用できない場合、ランク7モンスターx2という大型モンスターにも関わらず攻撃力・守備力共に0
・①の効果を発動している時点では②の効果は有効になっていないため、①の効果にチェーンしてその効果を無効にされる効果を発動されても自身の耐性では防げない
・他の効果を受けない攻撃力4600とはいえ、昨今は「刻まれし魔の神聖棺」を装備した「刻まれし魔ディエスイレ」など、簡単にそれ以上の攻撃力で超えてくるモンスターがゴロゴロいる
とまあ、弱点を挙げればキリがないのですが、やはり決まった時の爽快感もあるので、1枚はEXデッキに忍ばせておきたいカードです。アイドル枠。
■凶征竜-エクレプシス
ALLIANCE INSIGHTで新たに追加された闇属性の征竜です。ドラゴン族レベル7モンスター2体でX召喚できます。
X召喚成功時に墓地・除外状態から子征竜をデッキに戻し、同じ属性の親征竜をデッキ・除外状態から特殊召喚する効果と、魔法・罠の発動を無効にして除外する妨害効果があります。
「極征竜-シャスマティス」と比べるとX召喚の優先度は落ちますが、子征竜を展開に絡めている場合は更に展開を伸ばす効果を持ち、しかも魔法・罠を無効にする効果まで持っているため、パワーは十分にあります。
「天球の聖刻印」に対する「墓穴の指名者」や、「コアキメイル・ドラゴ」に対する「無限泡影」に睨みを効かせることができるので、X召喚を狙える場合は積極的に狙っていきたいモンスターです。
1枚でも十分仕事するのですが、「超征竜-ディザスター」のX召喚を狙う場合に2枚欲しい場面が何度かあったため、2枚採用しています。
■黒熔龍騎ヴォルニゲシュ
「幻禄の天盃龍」や「燦幻昇龍バイデント・ドラギオン」によってドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない制約がかかっていてもX召喚可能なランク7モンスターです。
X素材を2つ取り除くことで、表側表示のモンスター1体を破壊することができ、ドラゴン族モンスターをX素材にしている場合は相手ターンでも発動できる効果になります。
基本的にはランク7のX召喚が可能な場合は「極征竜-シャスマティス」「凶征竜-エクレプシス」のX召喚を優先しますが、展開が大きく上振れた場合は更にランク7のX召喚を行えることもあり、その際の選択肢として活躍します。
■撃滅龍 ダーク・アームド
同じくドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない制約がかかっていてもX召喚可能なランク7モンスターです。
「黒熔龍騎ヴォルニゲシュ」が先攻向きのカードなのに対し、こちらは後攻で輝くカードになります。
モンスター・魔法・罠を問わずにX素材を取り除くことで破壊でき、しかも効果の発動に回数制限がないため、X素材の続く限りカードを破壊することできます。
墓地のカードを除外してしまうデメリットがありますが、「征竜」ではそれすらも共通の④の効果によってメリットに変えることが可能です。
■S:Pリトルナイト
いつもお世話になっております。
主に後攻時、「ストライカー・ドラゴン」+何らかのモンスターで厄介なカードを処理するための切り込み隊長として採用しています。
不採用カード解説
■闇征竜-ネビュラス
闇属性の子征竜です。手札の他の闇属性かドラゴン族と一緒に捨てることで、属性の異なる「征竜」2体を墓地・除外状態から特殊召喚する効果を持ちます。
効果自体は成立すれば展開を伸ばせるため非常に強力なのですが、ある程度デッキのギミックが回った後にしか使えない効果であるため、『回っている時に強く、回っていない時に弱い』、展開の上振れカードであるため今回は不採用としました。
■超竜災禍
速攻魔法で、手札・墓地・除外状態から「征竜」1体を特殊召喚し、その後「征竜」XモンスターのX召喚を行える効果、墓地から除外して除外状態の「征竜」を墓地に戻す効果を持っています。
こちらも効果自体は悪くなく、展開を伸ばすことができたり、相手ターン中に「超征竜-ディザスター」をX召喚して妨害に使うなどの用途があるのですが、「闇征竜-ネビュラス」と同じく初動には寄与しない『回っている時に強く、回っていない時に弱い』カードであるため、今回は不採用としました。
■「黒鋼竜」「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」「真紅眼の黒星竜」
「黒鋼竜」も「天盃龍」ギミックと同じく、1枚から「極征竜-シャスマティス」のX召喚を狙えるカードです。
しかも「天盃龍」ギミックと異なり、「幻禄の天盃龍」や「燦幻昇龍バイデント・ドラギオン」によるドラゴン族しか特殊召喚できない制約がかからないため、このカードから初動する場合には「フルール・ド・バロネス」などの非ドラゴン族のモンスターを絡めた制圧盤面を敷きやすくなるなど、優れている点もあります。
しかし本人のサーチ手段が若干乏しく、また闇属性であるため「焔征竜-ブラスター」や「嵐征竜-テンペスト」の①の効果のコストとしては使用できないこと、「真紅眼の黒星竜」のコストとなる通常モンスターを含めデッキのスロットを大きく割かなければならないなど、頭を悩ませる部分もあったため、今回は不採用としました。
■無限泡影
言わずと知れた超汎用罠カードです。先攻の相手の展開の妨害に使えるだけでなく、後攻の切り返しの露払いにも、先攻時の自分の盤面強化にも役立つ、非常に強力な1枚です。
ただ、このデッキでは手札枚数がかなりカツカツになる事が多く、モンスターではないこのカードは親征竜・子征竜のコストとしても使用できないため、このデッキでは不採用としました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は普段自分が使っている「征竜」デッキの構築や動きを紹介してみました。
また時間が取れれば他のデッキも紹介していきたいと思っております。お楽しみに。