101歳、現役の化粧品販売員トモコさんに学ぶ、幸せな毎日を送るためのシンプルな思考法
現役の化粧品販売員として61年間も活躍し、ギネス世界記録に「最高齢のビューティーアドバイザー」として認定された堀野智子さん。彼女の話題書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』には、年齢を重ねるごとに働く楽しさを感じるための50の知恵が詰まっています。
トモコさんのキャリアの始まりは、日本電信電話(現在のNTT)の前身である逓信省での電話局の仕事でした。そこで、彼女は2交代制の夜勤に従事しながら、日中は仕立て物の内職や家事、妹の世話をこなし、忙しい毎日を送っていました。その忙しさを「飛ぶように過ぎ去った」と語るトモコさん。しかし、彼女はその忙しさを楽しんでいたようです。
トモコさんは「その日1日、自分がやれることをやって、今日も無事に過ぎたなと思えれば、それで十分」と語ります。過去を振り返らず、未来に不安を感じることもなく、今この瞬間に全力を尽くすことが、彼女の幸せの秘訣だったのでしょう。
しかし、トモコさんの人生は、自分の力だけでなく、思いがけない出来事によっても変わっていきました。結婚もその一つ。彼女は、突然プロポーズされ、父の大喜びのもとトントン拍子で結婚が決まりました。その後、トモコさんの人生は大きく変わり、彼女の視点や考え方も徐々に変化していきました。
トモコさんの夫は戦時中、満州で南満州鉄道に勤務していました。母親が結核を患い、幼少期に両方の祖母に育てられた彼は、周囲から不憫に思われながらも、溺愛されて育ちました。トモコさんは、そのような夫の人生を想像しながら、彼を支え続けました。
トモコさんの人生は、自分自身の努力とともに、周囲の人々との関わりや思いがけない出来事によって豊かに彩られています。彼女の思考法は、シンプルでありながらも深く、今を大切にしながら幸せを見つける力を私たちに教えてくれます。
このトモコさんの教えは、現代社会の中で忙しさに追われ、疲れている多くの人々にとって、心の癒しとなるでしょう。日々の生活に追われる中で、今この瞬間を楽しむことの大切さを、トモコさんの言葉から学んでみませんか?