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結果はいつでもプロセス〜今やりたいことを淡々とやっていく!

今、ガラスのことは少しお休みして庭を作っています。
雑草取りをしないで済むように防草シートを敷き詰める作業をしているのです。
実は10年前くらいにも一度やったのですが、その時のやり方が不完全で雑草がかなり生えてしまうので、やり直しています。

前回シートを敷く前にまいた砂利もその下の土に埋れていて、今回は節約のためにそれも掘り起こしてふるいにかけています。
なので時間がかかるかかる・・・。

庭をやっている間完全にアートやガラスからは離れることになったので、早く終わらせたい気持ちと、ちゃんとやり遂げたいという気持ちが葛藤していた中、昨日、ふと、あることが降りてきたのでした。

何かを成し遂げようと物事に取り組んでも、最後はすべて「死」で終わるんだな、と。

すごいことを成し遂げた人の「成したこと」自体は残りますが、その人自身はこの世から消えていく存在です。

だから、その人自身にとっては「成した結果」がどれだけ意味があるのか?と言ったら、実は何も無いんじゃないか、と。


私はこれまでいろんなことをやってきました。

その中でも、アートを身近に感じていない普通の人々にもっとアートを持つ楽しみを伝えられないかと思って行動に移したことが2度ありました。

1990年ごろから3回ほど自宅の普通の居間をギャラリーにしたり、2004年には「アートと暮らす体験プログラム」というアートを自宅に飾る体験を提供するプロジェクトを立ち上げてみたりしました。

今の日本人はアートは美術館やイベントで見る特別なもの、になっていますが、自分の家に自分の選んだアートを飾ってみる、ということで、アートとの関わりかたが別物になる、ということを試して欲しかったのです。

私自身お金があるわけではないですが、若い頃から自分が買える範囲でちょこちょこ人の作品を買ってきました。
知り合いの作家の作品や、ギャラリーでたまたま観た作品に一目惚れしたり、などです。

数えてみたら26点ほどでした。その他にもいただいたり自分の作品と交換したりしたものが9点ほどあります。

私は質素に暮らしてきた方ですが、お金はないのになんだか豊かな気分で暮らせているのはこのアートのおかげじゃないかと思っています。
それはお金持ち風の暮らしをしている、という意味ではなくて、アートというものは物質とは別の何かを心の栄養として与えてくれると私は信じているのです。
アートを作る人は自分の魂を削って作品にこめていくようなところがあります。
だからアート作品を持つということはその人の魂の一部を預かっているようなものだ思うのです。
それを言葉で言ってもなかなか伝わるとも思えないので、体験してみてください、と「アートと暮らす体験プログラム」をやったわけです。

結局、体験してくれた人は本当に少なく、多くは、うちは絵を飾るような壁がない、あるいは、家じゃない、とかで一瞬で断られることが多かったです。

アート関係者とアートと関係ないところで暮らしている人との間に大きな壁を感じました。

でも、めぐりめぐって今またこのガラスのアクセサリーでアートを身近に、なんてことを言っている自分が居ます。

これまでの活動がうまくいったとは言えなかったので、こういうことには私は向かないんだと、勝手に思っていたのですが、今になって思えばそれが全く無駄だったということでもない気がしています。

仕事としては続かなかったし、結果として残せたのは展覧会をやって我が家で何人かの作家の作品を見てもらったことと、2番目の活動では数点の作品を購入者に納めた、というくらいです。

結果としてはとてもさみしいものです。

でも、こうして3度目、やっぱり同じところ、アートをもっと身近に感じて欲しい、というところに戻ってきたということは、どうしてもそれを私はやりたいんだな、ということでもあります。

そして話は最初に戻るわけですが、その、庭仕事をしていた時に、こういう活動自体、結果を求める必要はないんだなと、腑に落ちた感じなのです。

私がやりたいからやる。
美しいガラスを造りたいから造る。
それをいろんな人に楽しんでもらいたいからショップを運営する。

結果が大事なのではなく、やる事自体が大事なんだと。

何かを成そうが何にもならなかろうが、私はそれがしたい、ということ以外に動機がなくてもいいんだと。

幸い、今の世の中、無料でネットにショップを出すこともできるし、こうやって文章を発信することもできます。
すごいことですよね。

まだまだショップは不備だらけです。
でも、私は私のペースで、自分がやりたい、と思うことをとことんやってみよう、と思います。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と、「やるべきこと」に振り回されそうになりますが、何かを成し遂げようと頑張るんじゃなくて、目の前のこと一つ一つに丁寧に関わっていくことを一番大事にして行こうと思っています。

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