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人生初めての推しができたらQOLが爆上がりした
22年しか生きていないのに、「人生初」は少々大袈裟かもしれない。
しかし、現代社会の推し活文化の経済効果は半端ではない。
実際に、2022年時点で推し活の経済効果は約8000億円なのだそう。
特に体感ここ数年で「推し」という存在が疲れた現代人の心のよりどころとなるまで浸透している気がする。
しかし私に推しができたのはここ最近の話。
それまで推しと言える存在がいなかった、いや、わざとつくらないようにしていた。なんならそう努めていたまである。
理由は一つ、
沼る自信しかなかったからだ。
推し活はお金のかかる趣味という認識なのだが、どうだろう。
少なくとも私のような勤労学生にとっては、画面の中の人にいくらも貢ぐほどの余裕はない。
そして推しの対象が人気であればあるほど実際に会うのが難しい気がする。私は好きな人には会いたい。会って好きを実感したいし、好きの気持ちが画面のこちら側に跳ね返ってくるのは寂しい。
こんな理由で、どんなにK-POPが流行ろうと、アイドルの推し活を勧められようと、私には刺さらなかった。
推すまいと一度思うと、頑固にも最初の一歩を踏み出すことはなかった。
彼を推すのに時間は要さなかった。
これが推しなのかと、気付いたときにはそちら側だった。
私の初めての推しは、アイドルでも俳優でもなく、芸人さんだった。
レインボーというコンビをご存知だろうか。
ジャンボたかおさんと池田直人さんの2人からなり、主にコントをされている。
私はこの池田さん、池ちゃんの魅力にどっぷりハマってしまった。(ジャンボさんのことも結構好きです)
池ちゃんは面白いしかっこいい。でもそれ以上に、私の怠惰な性格とは全く反対側の世界を生きる人で、効率的な生活を送る、私にとってまるで理想のような人なのだ。
そして美容芸人ということもあって、清潔感や美肌は女の私でも脱帽だ。ご自身でコスメブランドも設立しているほど。
家にいる時間のほとんどが怠惰怠惰怠惰な私は「池ちゃんになりたい」とただ素直にそう思った。
憧れの形で推し活が始まった。
私はどうしても、同性で「できる人」を見ると自分のできなさが浮き彫りになり、妬み、ひねくれ、劣等感、マイナスの感情ばかりになる。
SNSでキラキラ女子を見るのは自分の中で御法度なのだ。
純粋に人間として「すごい」「かっこいい」「こうなりたい」とマイナスの感情を伴わずに思えたのが池ちゃんなのだ。
こんな理由で推すのもどうかと思うが、推しだからこう思えるのかもしれない。
そこからの生活は、私の心身の運営が驚くほど。
池ちゃんが愛用しているサプリやジュースを買い揃え、同じように取り入れた。
出会ったことのないハリが肌に現れ、化粧をするのも外に出かけるのも前より楽しくなった。
お風呂に入ること、大学の課題をすること、朝食をとること、今まで面倒に思っていたタスクのひとつひとつを、池ちゃんを憑依させた私が淡々とこなしていくようになった。
こんな私、はじめて。
人を羨む感情が、尊敬が、自分を下げず、ただ目標として今もあり続けている。
推し活はお金のかかる趣味だ。
その認識は今でも変わらないが、池ちゃんを推すことで、美容も効率のいい生活も、その全てが自分に還元される。
なんだかケチくさいが、ただ「かっこいい」ではなく、憧れの存在となり、実行に移せたことで、私はもっともっと自分を好きになることができたと自信を持って言える。
そしてそんな私に出会わせてくれた池ちゃんをより好きになるのだ。
池ちゃん ありがとう
来月、池ちゃんが大阪に来る。私はなんばグランド花月で初めて池ちゃんを目にすることになる。
そのときはまた、ここに感想を書きます。
↓私が感化された動画(やる気スイッチとして流し見しながら生活しています)