歪なぬいぐるみ、カフカについて

　私が薬でおかしくなっていた時に、出来上がったのがこのぬいぐるみ。
　あまりに歪な見た目に私はカフカと名前をつけた。

カフカとの邂逅

　私が、眠ることができなくて、焦って焦ってたくさん薬を飲んだ次の日、
　机の上にポツンとカフカは座っていたのでした。それがカフカとの邂逅だった。

まだ服も何ない民族衣装的ないで立ちの初期カフカ

カフカを職場に連れて行くほど依存して

　そのみょうちくりんな出立ちが、私自身をも彷彿とさせ、カフカと離れられなくなり、
　ついには職場に連れて行くほどにまでなってしまっていた。

冬場だったので、服を作った。

水族館に行ったり

遊園地に行ったり

公園で銀杏に囲まれたり

ゴッホを鑑賞したり

お城を見たり

チビカフカ誕生

　カフカは結構なサイズ感があるので一緒に連れて行くにも限度があったので、いつの間にやら同一個体のチビカフカが誕生していた。

ほぼ変わらないで立ち

桜を見たり

一緒に絵を描いたり

花のキリンを見たり

押すと開いたりするらしい

梅雨時期のカフカ

レインコートを買った

頭にクラウンを付けて、カフカは正式にぷちのぺん王国の王となったり

教養のため、美術館にデキリコを見たり

紫陽花とこっそり話してみたり

そうして、お昼寝してみたり

パジャマを手に入れたカフカは夜寝る前に水族館の夢を見るため海遊館のフォトブックを読むのが日課だったり

青い青い世界で夢を見たり

ランプの光だけで生きてみたり

従えてみたり

ティータイムを楽しんだりしていたのでした。