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【四苦八苦と煩悩 1】

皆さん、普段使っている言葉の中で、「四苦八苦」(しくはっく)ってありますでしょ。

何かに困って、うろたえているときなどに使います。

実はこれ仏教の言葉だったんです。

お釈迦さんが説いた教えに出てくる言葉で、人間には四つの大きな苦、八つの苦があると説いているのです。

四つの苦とは、生・老・病・死。

生苦(しょうく)・生きる苦しみ。生きている事自体が苦しみを抱えている。

老苦(ろうく)・老いていく苦しみ。出来ていたことが、出来なくなる苦しみ。容姿が醜くなる苦しみ。

病苦(びょうく)・病の苦しみ。病にかかる苦しみ。

死(しく)・死の苦しみ。死んでいく苦しみ。

この苦しみからは、どうしたって逃れられない宿命と、頭では分かっているのですが、感情が逃れたいと思ってしまうから、余計に苦しくなってくるんです。

自然界の中でこの苦しみに苛まれるのは人間だけなんです。

皆さんは多分見たことがないと思うんですけど、病気を心配して検査を受けに行く犬とか、死ぬことを考えてノイローゼになる猫とか、老いていくことを悲しがるみみずとか・・・・。

動物や植物はこの事に思い悩むことはないんですよ。

仏教では、人間のこのどうしようもない四つの苦しみを「四苦」と言っているのです。
その四苦をお釈迦さんは、「まあ、あるもんしゃあないやん!」と言ってるんですよ。まあ、その通りなんですけどね。

そして、次の八苦については、明日お話をします。合掌

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