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百葉の日記(上海ティータイム)
2月14日
久しぶりに短大時代の友達2人と遊んだ。
2年ぶりくらいの再会で、近況報告に花が咲いた。
最近何してる?
仕事は順調?
どこか旅行した?
静岡の街をだらだらしゃべりながら歩く。
昼ごはんは駿府城公園にある静岡おでんの店で焼きおにぎりとおでんを食べた。
おでんの具はしろ(大腸)、黒はんぺん、大根。
魚粉がかかっていてお汁が染みてて美味しい。
「家のおでんは何入れてる?」
「にんじんとじゃがいもが入ったらそれはもうポトフでしょ。」
外のテーブルに座って、春のような陽気のなかでのくだらない会話がたまらなく愛しい。
公園ではもう梅の香りに包まれていた。
おでんを食べ終わった後、上海カフェに行った。
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七間町にある小さなビルの2階に上海カフェがある。
古い映画ポスターに丸い赤提灯、光が差し込む青と白のステンドグラスの窓。
中華の概念をセンスよくまとめられた店内に魅了され、しばしみんなで顔を見合わせた。
まるで千と千尋の神隠しの世界みたいだ。
テンションが上がりながら烏龍茶を注文した。
友達2人は特性レモネードと紅茶。
お茶をゆっくり飲みながら穏やかな午後の時間が流れた。
学生時代にこんなことをしても退屈だったかもしれない。
カラオケ行ってアニメの話をしてた方が楽しかったかもしれない。
大人になったからこそお茶の味や店内の音楽、雰囲気を感じられるようになったんだ。
友達もきっとそうなのだろう。
小声でぽつぽつ喋り合いながら笑っていた。
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幸福な上海ティータイムだった。