じゅんばん

一人目が先に来たほうが良いものを取れる。

先に目的のものにありつける。

それは当たり前のことなのにな。

二番目は私の後ろにいて欲しかった。

どうして先に見つけたのに、先に並び始めたのに。

私が先のはずなのに。

もうあの子の前には立てないの?

ずっと私が一番前にいると思ってた。

腕を腰に当てて待っていただけなのは私だけだったみたい。

もうきっとその位置には戻れない。

そう思っているけど、いつかあなたがその子に飽きて私が前に行けるようになるまで

せめてあの子の後ろで前習いくらいはしてるね。

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