
【NTTデータ・Sler】ChatGPT就活ガイド|インターン未経験者向けの企業研究&選考対策
本レポートは、ChatGPT-Proの「Deep Research」機能を活用し、NTTデータの企業情報を徹底的に調査・分析したものです。公式IR資料、決算報告書、業界レポート、競合比較データ、選考体験談など、多角的な情報を統合し、インターン未参加の就活生でも企業理解を深められる内容になっています。
こんな方におすすめ!
✅ NTTデータの事業や強み・弱み、競合企業との違いを知りたい
✅ エントリーシート・面接の対策を万全にしたい
✅ Webで調べても情報がまとまっていなくて困っている
この記事では「事業・競合分析」「中期経営計画のポイント」「面接・Webテスト・GDの具体的な対策」まで、就活で本当に役立つ情報を網羅しています。
会社概要と事業領域:
株式会社NTTデータは、NTTグループの主要企業の一つであり、世界50か国以上でITサービスを提供する日本最大規模のシステムインテグレーターです。もともと日本電信電話公社のデータ通信部門を源流とし、1988年に分離独立しました。官公庁や金融機関向けの大型基幹システム(全国銀行データ通信システム やCAFIS決済ネットワーク等)を歴史的に手掛け、日本の社会インフラをITで支えてきた実績があります。現在の事業分野は大きく「公共・社会基盤」「金融」「法人・ソリューション」の3領域に分かれ、それぞれ政府機関・自治体、銀行・保険など金融業、民間企業向けにシステム構築やコンサルティングサービスを提供しています。国内事業に加え、「EMEA・中南米」「北米」「APAC」など海外地域別の組織を持ち、グローバルにITソリューションを展開しています。例えばマイナンバー制度や自治体システムなど国内の社会基盤から、大規模決済システム、企業の基幹システム、さらには近年はAIやクラウドを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)支援まで幅広い領域を担っています。2024年3月期の連結売上高は約4兆3,673億円と、日本のITサービス企業でトップクラスの規模を誇り、グループ従業員数は19万人超に達しています(国内外のグループ会社を含む)。NTTデータはマルチベンダー志向のSIerであり、自社でハードウェアを製造しない分、様々なメーカーの製品を組み合わせて顧客に最適なソリューションを提案できる点も強みです。また近年はコンサルティングやデザイン思考にも注力し、上流の戦略立案からシステム開発、運用まで一貫してサポートできる体制を整えています。総じて「システムを通じて社会課題を解決し、新たな価値を創造する」ことをミッションに掲げる企業です。
競合企業とユーザー系SIer内での位置づけ:
SI業界では、NTTデータは売上規模・実績ともに国内トップクラスであり、特に親会社(NTT)に由来する「ユーザー系SIer」の中では圧倒的な存在です。ユーザー系SIerとは、特定の事業会社グループに属しそのグループ向けシステムから発展した系統のSI企業を指し、メーカー系(富士通や日立製作所など自社ハードウェアを持つ電機メーカー発のSI)とは異なる特徴を持ちます。ユーザー系は親会社やグループ企業から安定した案件を受注しやすい傾向があり、NTTデータもNTTグループや関連の通信・サービス分野で強みを発揮します。ただし現在ではグループ外の官公庁・金融・民間企業案件が売上の大半を占め、独立系に近い幅広い展開をしています。主要なユーザー系SIerの競合としては、野村総合研究所(NRI)、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、SCSK、電通国際情報サービス(ISID)などが挙げられます。NRIは野村證券系のシンクタンク発で、連結売上高約6,116億円 とNTTデータに次ぐ規模を持ち、特に金融分野(証券システムやマイナンバー等)に強みを持つほか、コンサルティングとIT両面で付加価値を提供する点が特徴です。CTC(約6,475億円 )やSCSK(約4,803億円 )は大手商社グループ系で、マルチベンダーとして幅広い業種の基幹システムやインフラ構築を手掛けています。SCSKは近年「ホワイト企業」として働きやすさ改革にも注力し注目されています。ISID(現・電通総研、約1,290億円 )は広告会社系ながら金融ソリューションや製造業向けPLM(製品開発支援)などニッチ領域で存在感があります。これら競合と比べてもNTTデータの売上規模は桁違いであり、プロジェクトの社会的インパクトも大きいことから就活生に圧倒的人気を誇ります。一方で、野村総研が新卒採用で営業職を募集しない(コンサル・IT職のみ)など各社で採用職種や社風に違いがあります。NTTデータは分野・職種の多様性がある大企業で、文系理系問わず幅広い人材が活躍できる環境と言われます。また、メーカー系SIerである富士通や日立製作所なども国内IT市場では競合になりますが、これらはハード製品ビジネスを含む企業体です。NTTデータはソフトウェア・サービス専業として、それらメーカー系とも協業しつつ競争し、国内外でAccentureやIBMといったグローバルIT企業とも市場を争っています。
中期経営計画と成長戦略
中期経営目標(2022~2025年度):
NTTデータは「Trusted Global Innovator」をビジョンに掲げ、2025年度までの新中期経営計画「Realizing a Sustainable Future」を策定しています。この計画では、2022年に同じNTTグループの海外事業会社(NTT Ltd.)との統合を前提として事業規模を拡大し、連結売上高4兆円超、**連結営業利益率10%**を達成することを主要目標としています。具体的には営業利益4,000億円規模、海外事業のEBITA(税引前利益)率10%、そして年間売上高50億円以上の大口顧客をグローバルで120社に拡大することを目指しています。これらの数値目標はグローバル統合後の規模を見据えたもので、NTTデータは巨大化する一方で収益性や海外顧客基盤の質的向上にも注力する方針です。
成長戦略の柱:
中期計画における成長戦略として、NTTデータは以下の重点施策を掲げています。第1に、**「ITとネットワーク(Connectivity)の融合による新サービス創出」です。親会社NTTが推進する次世代ネットワーク(IOWN構想など)とNTTデータのシステム構築力を組み合わせ、クラウドからエッジまでシームレスにつなぐソリューションを強化します。幅広い業界で培ったシステム提供力に、NTTグループの通信・データ基盤を掛け合わせ、業界の垣根を越えたデータ連携や新しい社会プラットフォームの構築を目指しています。第2に、「フォーサイト(未来洞察)起点のコンサルティング力強化」です。業界ごとの専門コンサル組織を立ち上げ、顧客の未来像を共に構想する提案力を磨きます。単に目先の要件対応だけでなく、将来を見据えたデジタル戦略をリードできる人材育成・手法整備に力を入れています。第3に、「アセットベースのビジネスモデルへの進化」です。個別受注開発型のSIだけでなく、自社の強みやプロダクトを“再利用可能なアセット”として蓄積・提供するモデルに転換しつつあります。これにより自ら市場や顧客に新価値を提案・発信できるようにし、単なる下請けでないビジネスを拡大する狙いです。第4に、「先進技術活用力と開発生産性の強化」があります。AI(生成AI含む)やブロックチェーン、量子コンピューティングなどの新技術に積極投資し、技術者育成やPoC(実証)を推進しています。同時に既存の主流技術についても開発手法を洗練し、生産性を向上させることで、テクノロジー面での競争力を高めています。第5に、「人財・組織力の最大化」です。グローバルで通用する最先端技術研修の整備や、高い専門性に報いる処遇制度、柔軟な働き方(テレワークやフレックス)を導入し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。社員一人ひとりが能力を発揮し続けられる企業文化を育むことで、長期的な企業価値向上につなげる考えです。以上の戦略を支える基盤として、グローバル視点でマーケティング・イノベーション・ガバナンス機能を強化し、変化への俊敏な対応と戦略的投資を行う方針も示されています(IoTやサステナビリティ関連の新規投資枠も設定)。
グローバル展開とM&A:
成長戦略の背景には、「国内市場の成長鈍化を踏まえ海外事業を拡大する」という大方針があります。NTTデータは2000年代以降、積極的な海外企業のM&Aによって事業領域を拡大してきました。例えば米国のITサービス企業Keane(2010年)やDell Services(2016年)買収など、大型案件を通じて北米・欧州市場に進出しています。その結果、現在では世界15位以内のITサービス企業となり、グローバル売上比率も大きく向上しました。とはいえ海外展開の質をさらに高めることが課題であり、中期計画でも海外EBITA率10%など“稼ぐ力”を意識した目標を設定しています。2022年にはNTT Ltd.との統合により通信インフラとITサービスを一体化させ、総合力で世界トップクラスの競争力を目指す転換点となりました。今後も必要に応じて海外の有力企業を取り込みつつ、“Global 3rd Stage”(真のグローバル企業としての第三段階)への到達を目指すとしています。
新卒採用の選考スケジュール
採用フロー全体:
NTTデータの新卒採用は、エントリー(応募登録)から内定まで概ね以下のプロセスで進みます。まず公式サイトでプレエントリー(マイページ登録)を行い、エントリーシート提出と適性検査の受検が必要です。その後、書類選考(ES・筆記)を通過すると、グループディスカッション(GD)による選考、続いて面接試験(複数回)が行われます。具体的な自由応募(通常採用)のプロセスは次のとおりです(時期は年度により多少前後します)。
1. プレエントリー・エントリーシート提出(適性検査受検): 大学卒業・修了年度の前年春頃にプレエントリーが開始します。マイページ登録後、会社説明会への参加やエントリーシート(ES)の提出、適性検査(Webテスト)の受検を指定された期限までに行います。適性検査はNTTデータでは2種類課され、一般的なSPI試験に加えてTALと呼ばれるオリジナルテストがあります。両方とも自宅PCで受検するWebテストで、言語・非言語問題や性格検査、英語力検査などが含まれます。ESは後述する複数の設問に記入し、証明写真や希望職種アンケートも併せて提出します。書類選考はこれらESとテスト結果を総合的に評価して行われます。書類選考通過者にはマイページ上で通知があり、次の選考ステップ(GD)の案内と予約へ進みます。
2. グループディスカッション(GD)選考: 一次面接に相当する選考として、受験者5~7名程度のグループディスカッションが課されます。会場は対面の場合本社等に集まって行われますが、近年はオンライン(Zoom等)で実施するケースもあります。当日は担当社員からテーマとルール説明があり、まず個人でお題について考える時間(数分~20分程度)が与えられ、その後グループ全員で討議します。持ち時間は概ね30~45分で、最後にグループとして結論や提案を発表する時間が設けられることもあります(口頭発表またはホワイトボード共有など形式はいくつかパターンがあります)。NTTデータのGDでは、ディスカッション終了後に簡単なグループ面接(フィードバックや志望動機の確認など)が行われるのが特徴です。社員から「議論を通じて自分が果たした役割は?」「グループとしてうまくいった点・課題点は?」といった振り返り質問や、志望理由の再確認などが各受験者に1問ずつ投げかけられ、順番に回答します。GDとミニ面接まで終えて選考結果は数日~1週間以内に通知され、次の個人面接へ進みます.
3. 面接(複数フェーズ): GD合格後、一次面接と最終面接の2段階の個人面接が実施されます(人によっては二次面接を含め計3回となる場合もあります)。一次面接では主に現場社員や人事担当者との面接で、二次・最終と進むにつれて面接官の役職も上がっていきます。各面接は対面またはオンラインで行われ、学生1人に対し面接官複数名の場合が多いです。一次面接後にすぐ最終というケースもありますが、年度や応募コースによって中間の面接を挟むことがあります。一次面接では所要時間1時間前後、最終面接は30分程度と比較的短めです。最終では役員クラスまたは人事責任者が対応し、意思確認的な内容になる傾向があります。全ての選考を通過すると内々定の連絡があり、内定承諾手続きへと進みます(内定式は10月頃)。なお、NTTデータは例年数百名規模の新卒採用を行うため、インターン参加者への早期選考枠を設けたり、秋冬にも追加募集を行うことがあります。そのため人によって選考開始時期が異なり、早いケースでは大学3年生の夏~秋にES・面接を経て内定が出る場合もあります。公式には「可能な限り多様な人財を採りたい」としており、選考スケジュールも複数パターン用意して柔軟に対応しているようです.
エントリーシート(ES)の対策
NTTデータの本選考エントリーシートは例年4問程度の記述式設問で構成されます。設問内容は毎年大きくは変わらず、以下のようなテーマが頻出です。
志望動機系: 「NTTデータを志望した理由を記入してください。(○○文字以内)」 – なぜ数ある企業の中でNTTデータを選ぶのか、具体的な理由を問う質問です。
やりたいこと系: 「NTTデータで国内外を問わずチャレンジしたいことを具体的に記入してください。(○○文字)」 – 入社後に携わりたい事業や挑戦したいテーマを問われます。
学生時代の経験(ガクチカ): 「あなたがチームの一員として最も高い成果を上げた経験と、その時の役割・チームへの影響を具体的に記入してください。」 – グループで取り組んだ活動の中での自分の貢献と成果を問うものです。
困難克服経験: 「今までの人生で一番苦労したことは何か、それをどう乗り越え、何を学んだか記入してください。」 – 挫折や困難な経験と、その克服プロセスから得た学びを尋ねる質問です。
(このほか年度によっては、「上記で回答した内容を一言で表すと?(50文字)」といった短文設問や、「自覚している長所・短所」などの質問が追加されることもあります。)文字数は志望理由が200字程度、他の設問は300字程度の指定が多く、簡潔さと具体性の両立が求められます。NTTデータが求める人材像として公式に掲げているキーワードは「考導力(自ら考え動く力)」「変革力(新しい技術や変化を楽しむ力)」「共創力(多様な人と協働し成し遂げる力)」の3つです。ESでもこれら素養を感じさせるエピソードや意欲が示されているとプラス評価につながります.
ES記入のポイント:
志望動機: 「なぜNTTデータか」を明確に示しましょう。他のSIerやIT企業でも通用するような一般論ではなく、NTTデータの固有の強みや事業に絡めた動機が重要です。例えば「社会インフラをITで支えるスケールの大きな仕事に惹かれた」「官公庁・金融など日本の根幹産業を支えるプロジェクトに携われる」「NTTグループの総合力やグローバル展開に魅力を感じた」等、具体的なポイントを挙げます。あわせて、自分の将来ビジョンややりたい仕事とNTTデータのフィールドがマッチしていることを述べると説得力が増します。「マルチベンダーとして最適解を追求できる環境で、自身も成長しながら価値提供したい」など、企業研究に基づいた熱意を200字前後に簡潔にまとめましょう.
チャレンジしたいこと: 入社後の抱負を問う設問では、具体的な職種やプロジェクト領域に言及すると良いです。NTTデータには職種別にいくつかコースがありますが、例えば「コンサルタントとして金融業界のDXを推進したい」「エンジニアとして公共システムにAIを導入し社会課題を解決したい」等、関心分野とその理由をセットで書きます。海外志向があるなら「グローバルプロジェクトに参画し各国のチームと共創したい」などもアピール材料です。ただし空想的になりすぎず、NTTデータが実際に力を入れている領域(例:決済サービス高度化、医療×AI、新興国向け社会インフラなど)を調べ、自分の強みや経験をどう活かせるか絡めると説得力が出ます.
チームでの成果エピソード: いわゆる「学生時代頑張ったこと(ガクチカ)」を問う典型的な質問です。サークル、研究、アルバイト、ボランティアなど何でも構いませんが、「チームの一員として」と指定されている点に留意しましょう。自分一人の成果でなく周囲と協力して成し遂げた経験を選び、「目標に対して自分は〇〇の役割を担い、△△な工夫をすることでチーム全体に〇〇の好影響を与え、結果として□□を達成した」という構成で書きます。考導力を示すには自ら提案・主導した点を入れ、共創力を示すには仲間と協力・調整したプロセスを書くと良いでしょう。成果や改善した指標が数値で示せると説得力が増します(例:「参加者満足度を○%向上させた」等)。300字程度に収めるには結論を先に述べ、具体的エピソード→学びの順に簡潔にまとめると読み手に伝わりやすいです.
困難を乗り越えた経験: 失敗談や苦労話の中での「課題解決力・成長力」を示す問いです。エピソードは学業・部活・私生活など問いませんが、乗り越えた過程と得た教訓が重要です。【課題提起→原因分析→打開策の実行→結果と学び】の流れで書き、自分なりに試行錯誤した具体的行動を盛り込みましょう。例えば「アルバイト先で目標達成に向けチームを巻き込むのに苦労したが、一人一人に粘り強く働きかけ信頼関係を築くことで協力を得られ、目標を達成した」+「そこから得た教訓(リーダーシップやコミュニケーションの大切さ)」という形です。この設問では変革力(困難に挑む姿勢)や粘り強さをアピールできます。最後にその学びを今後どう活かすか触れると前向きな印象になります.
全体的な書き方: どの設問も結論ファーストで簡潔に書き始め、具体例や根拠を交えて肉付けし、字数内でまとめます。冗長な表現を避け、端的な言葉で事実と意欲を伝えることが大切です。自己PRになりそうなポイント(強み・スキル)は散りばめて構いませんが、あれこれ詰め込みすぎず一貫した人物像を描くよう意識します。NTTデータほどの人気企業になるとESだけでかなり選別されますが、内容面では「熱意(Why NTTデータ)」「適性(培った力や資質)」「貢献意欲(入社後Whatをしたい)」の3点セットがバランスよく伝わるかが評価の鍵となります。提出前に第三者に読んでもらい、論理が通じるかチェックすることも有効です。文章は堅苦しすぎず平易な日本語で読みやすくし、誤字脱字は厳禁です。これらを踏まえて推敲を重ねれば、通過率向上につながる質の高いESになるでしょう.
グループディスカッション(GD)の対策
テーマの傾向:
NTTデータのGDテーマは年度やコースによって毎回異なりますが、「一般的なグループディスカッションのお題」が出題されるとされています。過去の体験談では具体的なテーマは参加者に口外禁止が徹底されるため詳細は公開されていませんが、傾向として会社や社会に関する課題設定型が多いようです。例として挙げられるのは「10人の候補者から新卒採用で3人を選ぶとしたら誰にするか」という人事シミュレーション、あるいは「本社機能を海外に移転するとしたらどの国が適切か」という経営戦略的なテーマです。またIT企業らしく「新しいサービスアイデアを提案せよ」のような自由度の高いお題や、逆に「海水浴場のマナー問題を解決するには」といった一見NTTデータと直接関係のない社会テーマが出る場合もあります(実際に他社では類似のテーマ例あり)。いずれにせよ特殊な専門知識は要求されず、与えられた設定の中で限られた時間内にグループとして妥当な結論を導けるかを見る目的です。テーマが抽象的でも焦らず、自分たちで論点を整理して議論を進めれば対応できます.
評価基準:
GDでは参加者の協調性・論理的思考力・コミュニケーション力が主に評価されます。具体的には、「自分の意見をわかりやすく述べているか」「他人の意見をきちんと傾聴し受け止めているか」「議論を建設的な方向にリードできているか」などがチェックポイントです。NTTデータはプロジェクトワークが中心の会社ですから、独りよがりでなくチームで成果を出せる人材かどうかをGDで見極めようとしています。発言量が多ければ良いわけではなく、内容の質や討議への貢献度が重要です。自分の意見ばかり通そうとしたり、逆に沈黙して積極性が見られなかったりするとマイナス評価につながります。また時間管理や目標達成意識も評価のポイントです。制限時間内に結論にたどり着けないグループは減点となる可能性が高く、その中で適切に議論をまとめようと尽力した姿勢は評価されます。NTTデータのGDでは討論後に簡易面接があるため、「自分は議論でこんな役割を果たした」という振り返りを述べる場面もあります。その際、客観的にチームの成果を捉えつつ自分の貢献をアピールできれば好印象でしょう.
攻略法と対策:
グループディスカッションで力を発揮するには以下の点を意識してください.
序盤の進め方: テーマが発表されたらまず冷静に内容を確認し、グループ内で問題文の共有理解を図りましょう。曖昧な用語やゴールが何か不明確な場合は最初に簡単に擦り合わせます。その上で「まず何を決めるべきか」「役割分担は必要か」を提案します。誰も言い出さないようなら思い切って発言し、タイムキーパーや書記役を買って出るのも良い方法です(ただし無理にリーダーぶる必要はなく、あくまで円滑化のため)。議論のゴール(例:「3人選ぶ」なら評価基準と候補決定)を最初に確認できるとスムーズです.
ディスカッション中盤: 各自の意見出しが一巡したら、それらを分類・整理して論点を絞る作業に貢献しましょう。例えばホワイトボードやメモに意見を可視化し、「論点A(賛成派・反対派)」「論点B」とまとめることで話題が散漫になるのを防げます。自分の意見が強くても、人の考えを否定から入るのは避け、まず「○○さんの意見は△△という観点で重要ですね」と受け止めてから、自分の考えを付け加えると協調的です。建設的な提案で議論を前進させることが大切なので、問題点ばかり指摘するより代案を示すよう意識します。時間が半分過ぎたら「そろそろ○○について結論に向けましょうか」などと呼びかけ、皆が結論志向になれるよう促すのも良いでしょう。進行役が他にいて自分がフォロワーに回る場合も、頷きや相づちでしっかりリアクションし貢献する姿勢を示します.
終盤のまとめ: 残り時間が少なくなったら積極的に結論や発表内容の整理に関与しましょう。決定事項と未決事項を確認し、「最後〇分で意見をまとめましょう」と提案します。もしグループとして結論が二分して収拾がつかない場合、折衷案を提示する、メリット・デメリットを比較してより重要な基準で決めるなどの打開策を提言します。最終的な発表者を決め、発表の骨子を手短に確認できるとベターです。発表役は目立つポジションではありますが、無理に奪う必要はありません。自分がまとめ役になった場合に自然と任されるなら引き受け、そうでなければ内容面でサポートしましょう。発表がない場合でも「○○という結論に至りました」と最後に簡潔にまとめる一言を誰かが言えると綺麗に終われます.
態度と話し方: 議論中は常に明るくはきはきとした態度を心がけます。相手の発言にうなずく、笑顔でリアクションをとるなど基本的なコミュニケーションを大切にしてください。早口になりすぎず、しかし時間を意識して簡潔に話すよう調整が必要です。意見が対立する場面では感情的にならず、あくまで論点と事実に基づいて議論します。誰かが発言できずにいれば「○○さんはどう思いますか?」と話を振る気配りも評価されます。自分の役割を一言で言えるくらい意識しておくと、後で面接官に聞かれた際も答えやすいでしょう(例:「まとめ役に徹しました」「議論を活性化する役割を担いました」など)。GD後の質問では志望動機を聞かれる可能性もあります。短時間で端的に答えられるよう志望理由の要点も準備しておくと安心です.
総じて、NTTデータのGD攻略の鍵は**「協調しつつ主張するバランス」と「論理的に議論を進める姿勢」**です。与えられたチームでベストを尽くし、皆で結論を出すプロセスを楽しむくらいの気持ちで臨むと良い結果につながるでしょう.
面接の対策
NTTデータの面接は、通常一次面接(場合により二次)と最終面接に分かれます。ここでは各フェーズの特徴と頻出質問、対策ポイントを解説します。全般的に面接を通じて見られるのは「人柄・熱意・コミュニケーション能力」です。エントリーシートに書いた内容は深掘りされる前提で、矛盾のないよう一貫性を持って受け答えすることが重要です。NTTデータは選考を通じて多様な人財を採りたいという方針ながらも、「自ら考え動き周囲を巻き込めるか(考導力)」「変化を起こす情熱はあるか(変革力)」「チームで成果を上げられるか(共創力)」といった点を評価しています。面接でも自分の経験や考えを通じてこれら資質が伝わるよう意識しましょう.
【一次面接(初期面接)】
面接官と雰囲気:
一次面接は学生1名に対し面接官2~3名のパネル面接形式で行われることが多いです。面接官は人事担当者に加え、配属候補の部署の中堅社員や若手リーダー級社員が加わる場合があります。所要時間は45分~1時間程度で、雰囲気は和やかな場合もあれば、やや圧迫感を与えてくるケースも報告されています。ただ基本的には学生の人となりを知るためのスタンダードな面接です。面接官は学生の回答に対して深掘り質問(Why?やHow?を重ねる)をどんどん投げてくる傾向がありますので、落ち着いて対話する姿勢が大切です.
主な質問例:
内容は自己PR・志望動機・学生時代の経験を中心にオーソドックスなものが多いです。頻出の質問として、「自己紹介をお願いします」「大学で力を入れたことを教えてください(ガクチカ)」「NTTデータを志望した理由は何ですか」「入社してやりたい仕事や描いているキャリアは?」「あなたの強み・弱みをそれぞれ教えてください」といったものが挙げられます。エントリーシート記載のエピソードについてはほぼ確実に聞かれます。例えばチームで成果を出した経験を書いていれば、「なぜその役割を担おうと思ったのか?」「具体的にどんなリーダーシップを発揮しましたか?」と詳細を問われたり、「その経験から何を学びましたか?」といった掘り下げが来ます。困難克服の話を書いていれば「一番辛かったのはどんな点?」「周囲の協力は得ましたか?」など突っ込まれるでしょう。さらに志望度を測る質問として「他に受けている会社は?その中でNTTデータの位置づけは?」「当社以外に第一志望の業界はありますか?」などを聞かれることもあります。またNTTデータでは応募時に職種コースを選択するため、「なぜその職種を選んだのか」「その職種で生かせるあなたの能力は?」という問いも想定されます。加えて「集団で活動する際どんな役割が多いですか?」といったパーソナリティ関連の質問も過去に見られます(リーダー型かサポート型か等を聞き、その理由を深掘りされる)。最後には高確率で「逆質問」(こちらから面接官へ質問)が求められますので、1つ以上は質問を用意しておきましょう.
対策ポイント:
一次面接は選考の中核です。事前準備として、提出したESの内容を改めて見直し、どんな質問が来ても具体的に語れるようにしておきます。ESに書かなかったエピソードも含め、自己PRになりそうな経験をいくつか整理しておくと対応の幅が広がります。質問に対する回答は結論から簡潔に述べ、その後に理由や背景を補足するよう**PREP法(Point→Reason→Example→Point)**を意識すると伝わりやすくなります。深掘り質問にもブレずに答えられるよう、「なぜ?」「どうやって?」と自問自答して想定問答集を準備しましょう。特に志望動機は他社との差別化ポイントまで突っ込まれる可能性が高いので、「なぜ他のSIerではなく当社なのか」「もし当社に入れなかったらどうする?」など圧をかけた質問にも一貫して当社で成し遂げたいことを語れるよう練っておきます。伝え方の面では、ハキハキと明るく受け答えし、質問意図が不明な時は聞き返して確認する素直さも必要です。面接官の話に相槌を打つ、笑顔でリアクションするなどコミュニケーションの基本を忘れずに。時には答えにくい意地悪な質問を投げて反応を見ることもありますが、落ち着いて「少し考えてもよろしいでしょうか」と断ってから考える時間を取るのもOKです。沈黙が長すぎないよう注意しつつ、整頓して答える冷静さを示しましょう。逆質問では、「◯◯さん(面接官)ご自身は入社以来どのような経験を積まれましたか」「新人研修や若手のキャリア支援についてお伺いしたいです」など前向きで企業理解を深める質問をすると好印象です。一次面接はしっかり準備して臨めば自分の人柄や意欲を十分アピールできる場です.
【二次面接(中間面接)】
面接官と位置づけ:
二次選考がある場合、面接官は配属予定部門の管理職クラス(課長・部長級)や人事課長などが担当し、学生1名に対し2名程度で行われることが多いです。所要時間は30分~1時間未満で、一次面接に比べ短めです。内容としては一次面接と大きく変わらない場合もありますが、確認・深掘り面接の位置づけです。一次との違いは、より志望度や入社意思の強さを見極めたり、配属を見据えて適性をチェックする狙いがある点です。場合によってはこの二次面接がなく、一次の次が最終になることもあります。二次があるケースでは、最終の前にもう一度人物評価を行い、懸念点があれば確認しておく段階と捉えると良いでしょう.
質問内容の特徴:
基本的な質問は一次と重複することも多いですが、「志望動機」「やりたいこと」「学生時代の経験」についてより突っ込んだ質問が飛んでくる傾向があります。例えば志望理由に対して「当社で実現したいことは一次面接で聞いたが、本当にそれが実現できると考える根拠は?」のように、志望内容の現実性や論理を問う質問が出たりします。あるいは「◯◯の業界の方が君のやりたいことに近いのでは?」と他業界をあえて勧めるような聞き方で志望度を試すケースもあります。また学生時代の経験に関して、「それは誰でもできることでは?君ならではの工夫は?」など踏み込んだ指摘をされる場合もあります。要は回答に対する深掘り・揺さぶりが一次より強まるイメージです。さらに、一次では聞かれなかった事項、例えば「最近気になる技術トレンドはあるか」「NTTデータの強みと弱みをどう考えるか」といった時事・企業研究に絡む質問が出ることもあります。技術職志望であれば専門分野への興味や知識を試す簡単な問いかけ(「大学の研究内容をもう少し詳しく」など)があるかもしれません。ただし一問一答で知識を問うというより、会話の中で興味関心の深さを見られる程度です。二次面接も最後に逆質問の時間が与えられることが多いので、一次とは別の質問を用意しておくと良いでしょう.
対策ポイント:
二次面接では一貫性と熱意の再アピールが鍵となります。一次面接で答えた内容を改めて振り返り、自分の志望理由やキャリアプランに矛盾や曖昧さがないか確認しましょう。一次より厳しめの質問が来てもブレずに回答できれば、志望軸がしっかりしている証明になります。圧迫気味の質問に対しても萎縮せず、落ち着いて論理的に答えることでメンタルの強さや真剣さを示せます。「本当にやりたいことか?」と問われたら「はい。その理由は…」と力強く具体例と共に答える、「他社ではダメか?」と聞かれたら「◯◯がしたい自分にとって、御社の△△という環境は唯一無二に魅力的です」と即答する、といった具合に揺るがない意志を伝えましょう。企業研究については、NTTデータの最新ニュースやプレスリリースに目を通し、自分なりに感じたことを話せるようにしておくと差がつきます(例えば「〇〇のプロジェクト記事を拝見し、社会貢献性の高さに感銘を受けた」など話題に出せると良いでしょう)。技術動向など聞かれた際も、興味あるテクノロジーとそれを仕事でどう生かしたいかを絡めて語れるとアピールになります。面接マナー自体は一次と同様です。加えて二次面接では、より高い視点で物事を見ているかも評価されます。短時間でも「この学生は将来どんな活躍をしそうか」という目線で見られているため、受け答えの端々に論理性や主体性を感じさせると良いでしょう。例えば質問に対し結論→理由→具体例→まとめと端的に答えられれば、思考力・伝達力の高さを示せます。逆質問では「●●部門では今後どのような人材が求められますか?」など、配属を見据えた踏み込んだ質問をすると意欲が伝わります。二次まで進めばあと一歩ですので、自信を持って臨んでください.
【最終面接】
面接官と雰囲気: 最終面接は一般的に役員クラスまたは人事責任者との個人面接です。面接官1~2名に対し学生1名で行われ、時間は約20~30分程度と短めです。雰囲気は穏やかなことが多く、雑談に近い和やかなケースもあります。ただし短時間で本質を見る鋭い質問をされることもあるため、最後まで気を引き締めて臨みましょう。最終ではほぼ合格を前提に意思確認を行う企業も多いですが、NTTデータでは最終面接で比較的大人数を落とす年もあるとの声もあり、気を抜かずアピールすることが大切です.
主な質問例:
最終では志望度の最終確認や人柄の確認に関する質問が中心です。「改めてNTTデータを志望する理由を教えてください」「入社後に実現したいことをもう一度教えてください」といった基本項目はまず聞かれるでしょう。加えて「当社が第一志望ですか?」「他社の選考状況はいかがですか?」など入社意志の強さを確認する直接的な質問も予想されます。これは内定承諾率を上げるためにも重要な質問ですので、迷いなく答えられるようにしておきます。また最終ではあえて踏み込んだ質問よりも、雑談に近い形で「学生生活で心残りはありますか」「最近関心を持ったニュースは?」などリラックスさせる質問をされることもあります。面接官との相性にもよりますが、受験者の人柄やコミュニケーション力を最後に改めて感じ取ろうとする意図です。加えて「何か質問はありますか?」は高確率で聞かれますので、ここでも逆質問の用意は必要です。最終面接では面接官側から会社の魅力をアピールされたり、入社後の働き方について説明されたりと、双方のマッチングを確認する場となる雰囲気があります.
対策ポイント:
最終面接ではとにかく熱意と入社意思をストレートに伝えることが肝心です。志望動機やキャリアビジョンはこれまでの面接で話したことと一貫させつつ、より簡潔に情熱を込めて述べましょう。「〇〇な分野で御社の○○という強みを活かして挑戦したい」という軸をぶらさず強調します。第一志望かどうか聞かれたら、迷わず「第一志望です」と伝えるのが鉄則です。他社の選考状況については事実を聞かれた範囲で答えつつ、「御社が最も志望度高い」と付け加えると良いでしょう。多少プレッシャーを感じる質問でも、笑顔でハキハキと答えることで「この学生は入社意欲が高く前向きだ」という印象を与えられます。もし最終で評価ポイントがあるとすれば、コミュニケーションの柔軟性や人柄の魅力です。緊張しすぎず、面接官とのキャッチボールを楽しむくらいの気持ちで臨みましょう。質問に対しては丁寧に答えつつ、自分からも適度に話題を広げて「対話」ができるとベストです(例えばニュースの質問なら「◯◯に興味がありまして…御社でも関連する取り組みがありますでしょうか?」と逆に質問するなど)。逆質問では、役員クラスが相手でも萎縮せずに「将来的な事業展開」や「入社後の配属や育成」について前向きな質問をすると意欲を示せます。ただし長々と質問攻めにする必要はなく、1~2問で大丈夫です。最後に、「本日は貴重なお時間をありがとうございました。ますます志望度が高まりました。本件ぜひご縁をいただければ幸いです。」といった感謝と意欲を込めた挨拶で締めくくりましょう。面接官に爽やかな印象を残すことができれば、きっと良い結果に結びつくはずです.