【野村総合研究所・Sler】ChatGPT就活ガイド｜インターン未経験者向けの企業研究＆選考対策
本レポートは、ChatGPT-Proの「Deep Research」機能を活用し、「 野村総合研究所」の企業情報を徹底的に調査・分析したものです。公式IR資料、決算報告書、業界レポート、競合比較データ、選考体験談など、多角的な情報を統合し、インターン未参加の就活生でも企業理解を深められる内容になっています。
こんな方におすすめ！
✅ 野村総合研究所の事業や強み・弱み、競合企業との違いを知りたい
✅ エントリーシート・面接の対策を万全にしたい
✅ Webで調べても情報がまとまっていなくて困っている
この記事では「事業・競合分析」「中期経営計画のポイント」「面接・Webテスト・GDの具体的な対策」まで、就活で本当に役立つ情報を網羅しています。
企業情報
【基本概要】
野村総合研究所（NRI）は1965年創立のシンクタンク・IT企業です。
日本初の民間シンクタンクと、日本初の商用コンピュータ利用のシステムインテグレーターが合併して誕生した経緯があり、コンサルティングとITソリューションを組み合わせた独自のビジネスモデルを展開しています。
現在、従業員はグループ全体で約1.67万人に上り、コンサルティングから金融・産業向けのシステム開発まで幅広く事業を手掛ける総合情報サービス企業です。
【経営理念】
NRIグループの企業理念は「未来創発 (Dream up the future.)」です。
変化の激しい時代において、自ら未来を切り拓き、新しい価値を創造して社会に貢献するという意志を示したものです。
常に時代を先取りし、新しい社会の実現に挑戦する姿勢を大切にしています。
【企業文化】
「コンサル×IT」のDNAを持つNRIは、前身から受け継いだ「未来を洞察し広く提言する力」や「徹底した品質志向」を融合し、時代の先端を行く企業活動を行ってきました。
社風としてはプロフェッショナルでフラットな文化が根付き、年次や立場に関係なく正論が尊重される風土です。
一方で、人材を大切に育てる日系企業らしさもあり、新卒でも早期から大きな裁量を持ちクライアントの前で活躍できる環境が整っています。
このように「人財を大事にする日本企業らしさ」と「実力主義でフラットな文化」の両面を併せ持つ会社と評されています。
事業内容
【SIer部門の役割】
NRIのSI（システムインテグレーション）部門では、企業のITパートナーとして情報システムの企画・設計から開発、運用・保守まで一貫したサービスを提供しています。
具体的には、個別システムの提案・構築を行う「システムインテグレーションサービス」、システム運用や管理を代行する「アウトソーシングサービス」、複数の企業が共同利用できる業界プラットフォームを提供する「共同利用型サービス（ASP/SaaS）」など多様な形態があります。
【プロジェクトの種類】
金融機関の基幹システム開発や流通業の大規模基幹システム構築など、社会的インパクトの大きいプロジェクトを数多く手掛けています。
特に金融分野に強みがあり、証券会社向け総合バックオフィスシステム「THE STAR」をはじめ業界標準となるサービスを多数有しています。
また、シンクタンク機能も併せ持つ強みを生かし、単なるシステム開発に留まらず上流の業務コンサルティングや課題提起から参画する案件も多いです。
ITインフラのクラウド化・DX支援、新規サービス開発など最新技術を活用したプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。
【主要クライアント業界】
金融（証券・銀行・保険）分野が中核ですが、クライアントは幅広い業界に及びます。
例えば、NRIの二大顧客は野村證券（金融）とセブン＆アイ・ホールディングス（流通）であり、この他にも製造業、通信・公共分野などインフラ系から民間企業まで多方面の企業と取引があります。
業界ごとの業務ノウハウを蓄積しており、経営戦略からIT戦略まで包括的なソリューション提供が可能です。
金融分野では市場系・資産運用系に強みを持ち、流通・サービス分野でも大規模案件の実績があります。
競合比較
【NTTデータとの比較】
NTTデータは国内最大規模のSIerであり、官公庁や公共インフラ向けの大型システム開発や海外展開に強みがあります。
一方、NRIは金融機関向けシステムに強く、高い営業利益率を維持している点が特徴です（※NRIの営業利益率は約15%前後で、NTTデータは約7～8%程度と言われます）。
また、NRIは**「コンサルティング×ITソリューション」**を一体で提供できるビジネスモデルを掲げており、戦略立案からシステム実装まで一貫支援できる点でNTTデータとは差別化されています。
規模ではNTTデータが勝りますが、NRIは選抜採用による人材の質や付加価値の高いサービスで競争力を発揮しています（平均年収はNRI約1,232万円、NTTデータ約852万円）。
【富士通との比較】
富士通はハードウェア（サーバやメインフレーム等）からソフトウェアまで手掛ける総合ICT企業で、官公庁や製造業向けの実績が豊富です。
SI事業においては自社ハードを含めたトータル提案力がありますが、コンサル機能という点ではNRIに一日の長があります。
NRIは純粋なサービスプロバイダーとしてハードに依存しない中立的な立場でシステム提案できる強みがあり、加えてシンクタンク由来の高い分析力で顧客の経営課題に踏み込めます。
企業文化面では、富士通は伝統的な日本的大企業色が強いのに対し、NRIは前述のように実力主義・若手登用が特徴であり、働き方の面でも違いが見られます。
【日本IBMとの比較】
日本IBMはグローバルな技術力と最新ソリューションを持つ外資系SIerです。
コンサルティング部門も有し、グローバル標準の手法でDX支援を展開しています。
NRIとの違いとしては、IBMが世界規模のネットワークと製品群を強みにする一方で、NRIは国内市場に根差した知見と信頼関係を強みにしています。
特に日本企業の商習慣や各業界の細かなニーズに精通している点や、長期的視点で顧客に寄り添う姿勢（「徹底した顧客志向」）はNRIならではです。
加えて、NRIは**企業理念「未来創発」**を掲げ、社会課題の解決に挑む点で独自性があり、単なるSI業務に留まらないやりがいを求める人には魅力的と言えます。
【「なぜ野村総合研究所のSIerを志望するのか？」への備え】
上記のような競合との差異を踏まえ、NRIでこそ実現できることを明確にしておくことが重要です。
他社比較で、NRIは「金融分野に強く、高付加価値なサービスを提供できる」点が挙げられます。
例えば「コンサル機能とIT実行力を併せ持つNRIだからこそ、上流から課題解決に関われる」といった志望理由は説得力があります。
また、NRIの企業理念「未来創発（Dream up the future.）」への共感を示し、この理念のもとで自分も社会に新たな価値を創造したいという熱意を伝えることも効果的です。
こうしたポイントを押さえれば、「数あるSIerの中でもなぜNRIなのか」に具体性を持って答えられるでしょう。
中期経営計画・戦略
【「グループビジョン2030」】
NRIは長期ビジョンとして「経営とテクノロジーの融合でDXの先にある豊かさを洞察し、デジタル社会資本で世界をダイナミックに変換する存在を目指す」と掲げています。
つまり、単に企業や業界のデジタル化支援に留まらず、デジタル技術を社会基盤として活用し、世の中を変革していくことを目指しています。
【中期経営計画2023-2025】
「中計2025」として2025年度に売上収益8,100億円、営業利益1,450億円を目標とする3カ年計画を発表しています。
年平均で売上5.4%増・営利9%増の成長を見込み、このペースを維持すれば2030年度に売上高1兆円超・営業利益率20%以上というVision2030の数値目標達成が視野に入る状況です。
収益拡大に向けて、コア事業の深化、新規ビジネス創出、生産性向上など複数の柱で成長ストーリーを描いています。
【DX戦略と新技術活用】
NRIは自社の強みであるコア領域（ITサービス＋コンサル）強化に加え、ビジネスプラットフォーム（ASP/SaaS）の拡大によるビジネスモデル革新に注力しています。
例えば、主力の証券業務プラットフォーム「THE STAR」に代表されるASPサービスを拡充し、「コードを減らし保守コストを下げる」形で顧客システムの生産性革新を図る方針です。
同時に、既存ビジネスの効率化で付加価値を生むDX1.0から、新しいビジネスモデル・産業を創出するDX2.0、さらには社会全体をデジタルで変革するDX3.0まで段階的に挑戦を広げています。
現在は企業単位のDX（DX1.0）が中心ですが、将来的には業種横断型の新事業や、社会インフラレベルのDX（DX3.0）にも取り組み、真の意味での「未来創発」を実現しようとしています。
技術面ではクラウドやAIの活用、レガシー資産のモダナイゼーションなどを推進し、開発効率の飛躍的向上（AIでテスト工数50%削減など）にも取り組んでいます。
【成長戦略の重点】
非財務価値の重視も戦略に組み込まれており、サステナビリティ基本方針の策定やESG対応の強化によって「企業の新たな成長」を図っています。
加えて、グローバル展開では従来強かったアジア・豪州に加え北米市場への本格進出を掲げています。
実際に近年、米国企業の買収を行い、コンサル・アプリ開発分野で北米ビジネスの拡大を図っています。
人材戦略の面では、IT人材の獲得競争が激化する中で採用数拡大を計画しており、新卒採用を年間約500名規模まで増やすなど積極投資を行っています。
こうした成長戦略全体を通じて、NRIは2030年に向け「売上高1兆円企業」への飛躍と「デジタル時代をリードする企業」への進化を目指しています。
選考スケジュールと対策
【選考フロー】
新卒採用の選考は概ね「エントリーシート提出 ⇒ Web適性検査(SPIなど) ⇒ 面接複数回 ⇒ 内定」という流れです。
技術系・コース別に多少の差はありますが、基本的に面接は2～3回程度行われます。
グループディスカッション（GD）は、インターン経由の早期選考などで課されるケースがあります。
本選考でも状況によってGDやグループワーク形式の選考が実施される可能性があるため、集団討議の対策も一通り準備しておくと安心です。
【エントリーシート（ES）対策】
★ 頻出質問の傾向
設問はオーソドックスなものが中心です。
具体的には「志望動機・入社後にやりたいこと」はほぼ確実に問われます（例：「当社の事業内容を踏まえて、あなたが当社で実現したいことを記載してください」）。
このほか「学生時代に挑戦し成し遂げたこと」や「困難を乗り越えた経験」、「自己PR」など、自分の強み・人柄を問う設問が出題されます。
場合によってはユニークな設問もあり、例えばインターン選考では「あなたをモノに例えると何か。ただし修飾語なしで」（200字）といった自己表現を試す質問も出されました。
★ 記述のポイント
論理的かつ簡潔に書くことを心がけましょう。
設問自体は難解ではない分、文章のわかりやすさや一貫性が評価されます。
志望動機では「なぜNRIなのか」を他社比較も踏まえて具体的に述べ、NRIの理念や事業への共感を盛り込むと説得力が増します。
自己PRや学生時代の経験では、課題に対して自分がどんな役割を果たし、何を工夫し、そこから何を学んだかまで掘り下げて書くことが重要です。
NRIが求める論理性や挑戦心、未来創発への共感といった要素が伝わるエピソードであれば尚良いでしょう。
提出前に第三者に読んでもらい、論旨が明確かチェックすることも有効です。
【グループディスカッション（GD）対策】
★ テーマの傾向
抽象度が高く正解が一つに定まらないテーマが与えられることがあります。
過去の例では「◯年後に人間が大切にするべきこと」や「このGDで出すべきお題は何か」といった、一見問い自体を考えさせるようなお題が出されています。
★ 選考通過のポイント
限られた時間で建設的な結論を出すため、議論の主導権と構造化が鍵となります。
まず、与えられたテーマの意図を素早くつかみ、グループで論点やゴールを明確に定義しましょう。
その上で、時間配分を意識し、中間まとめの時間を決めるなど計画的に進行することが重要です。
発言面では、自分の意見を的確に述べると同時に、他者の意見も引き出してまとめるファシリテーション力が評価されます。
議論が発散しそうになったら軌道修正を提案する、まとまりそうなら結論を言語化する、といったリーダーシップを発揮しましょう。
ただし仕切りすぎには注意し、協調性や傾聴姿勢もアピールすることが大切です。
最終的に「チームとして最適解を導けたか」「自分なりの貢献があったか」を振り返り、どちらも示せるよう意識すると良い結果に繋がります。
【面接対策】
★ 過去の質問例
一次面接～最終面接を通じて一貫して聞かれるのは「なぜNRIなのか」「入社して何を実現したいか」です。
これは志望度と業界研究の深さを測るためで、逐次深掘りされますので、軸をぶらさず熱意を伝えましょう。
加えて、「学生時代に力を入れたこと」「具体的なプロジェクト経験」など、エントリーシートに書いた内容の詳細確認が行われます。
NRI特有のものとして、時事ニュースや技術トレンドを題材にディスカッションする形式の面接が報告されています。
面接官と応募者で一つのテーマについて議論し、その中で思考力や対話力を見るものです。
また、面接官が追加の質問を次々と投げかける深掘り型の問答もあり、回答の背景にある考え方や人柄を多面的にチェックされます。
★ 評価基準
NRIの面接では、論理的思考力と柔軟な発想力が重要視されます。
質問に対し、筋道立てて回答できるかはもちろん、予期せぬ問いにも対応できる柔軟さやクリエイティビティが見られます。
また、議論やケースにおいて粘り強く考え抜く力も評価ポイントです。
5日間のインターン課題など、長時間にわたる思考が求められる場面もあるため、困難な状況でも諦めずに解決策を模索する知的タフネスが備わっているか問われます。
さらに、志望動機の確かさも重視され、「この人は入社後に活躍し離職しないだろう」と思わせるほど明確な志望理由・キャリアビジョンが求められます。
従って、他社ではなくなぜNRIかについて、自分なりの言葉で語れる準備が不可欠です。
★ 求められる人物像
NRIが求めるのは「自ら課題を発見し、周囲を巻き込みながら解決策をやり抜く人」です。
クライアント志向が強く、チームワークを発揮しつつも自立して考え行動できるバランスの取れた人材が理想とされています。
特に「未来創発」という理念に共感し、ITを通じて未来を創る熱意を持った人を高く評価します。
面接では謙虚さと自信を持ち合わせた態度で、自分の考えを論理的に伝えると同時に、新たな視点の問いにも前向きに対応しましょう。
NRIの社員は高いプロ意識と情熱を持つため、それに負けない意欲と成長意志を示すことが大切です。
どの質問に対しても、「なぜそう考えるのか」「その経験から何を学んだか」を掘り下げ、自分がNRIでどのように貢献できるか具体的なイメージを伝えるよう意識してください。