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院長はこんなひとpart.2〜地域医療をやっていたらいつの間にか観光大使に〜

専攻医2年目、新天地での挑戦

さいたま市民医療センターで内科と救急の研修を終えた後、専攻医2年目の私は、兵庫県新温泉町(人口1万3000人、高齢化率約40%)で後期研修を行いました。松葉ガニ🦀や但馬牛🐃で知られるこの町は、私の師匠がかつて勤めていた病院があり、本多病院とほぼ同じ規模の施設です。
兵庫の秘境ともいえる新温泉町での研修には、一抹の不安があったものの、9割はワクワク感でいっぱいでした。

神戸から2時間半笑、関東からだと羽田〜鳥取空港が近い!

秘境ならではの医療と生活

実際に働き始めると、都心では経験できないような症例を多く診ることができました。例えば、カサゴを踏んで足が腫れた患者さんや、マダニに噛まれた患者さん、釣り針が刺さったケース、さらにはマムシに噛まれた方など(これは最初対応が分からず、かなり焦りました、、)地域特有の文化や風土病が診療の中で垣間見えました。また、祭りや地域行事にも触れ、総合診療や地域医療の奥深さを学ぶ機会となりました。(「祭りの準備や稲作があるから次の外来はこれんで〜!」と言われたときはびっくりしました笑)

病院からの景色 懐かしい〜!
大好きな居組からの景色
魚釣りの船から撮った夕暮れ
秘境中の秘境笑、シワガラの滝

立花先生との出会い
家庭医療の基礎を教えてくださったのは、当時一緒に赴任した立花先生(写真左)でした。立花先生との出会いがなければ、家庭医療の楽しさや奥深さをここで学ぶことはできなかったと思います。様々な勉強会にも連れて行っていただき、多様なキャリアを持つ家庭医の先生方と交流する中で、刺激を受け続けました。またみんなで集まりたいな〜🍺

迫先生(写真右)ほど患者さんに優しく、スタッフ、仲間に愛され、飲み会で記憶を飛ばしまくっていた先生は今まで出会ったことがありません笑

地域との繋がりが生んだ体験

地域で暮らしていると、銭湯やスーパーで声をかけられるようになりました。それをきっかけに、魚釣り、山菜採り、藍染め、田植え、お医者さんの座談会など、様々な活動に参加しました。また、趣味のカメラを活かして町の魅力を再発見する企画を行い、外来待合室で写真展を開催しました。
色々な活動を通して、自身が町の一部になっていく感覚に満たされていました。(おそらくこれが所属の欲求で、マズローの欲求5段階説において「社会的欲求」や「帰属欲求」と呼ばれるものなんだと思います。)

この後美味しくいただきました笑🦑
川遊び!🐟
クリスマスはサンタに扮して回診してました!
藍染体験で指が真っ青のまましばらく外来やりました笑
町議会議員、消防本部、小児科開業医の先生、行政などいろいろな方を巻き込んで完成しました!
本多病院でもやりたい、これから世代への活動!
外来ブースに写真展!

「特別観光大使」の任命

そんな地域医療の生活が楽しくて、当初1年間の研修期間を師匠にお願いして1年半に延長してもらいました(松葉ガニを食べながら🦀)。研修中には町役場とも関わりを持つようになり、送別会では町長から「特別観光大使」に任命されるという驚きの展開も!
現在も観光大使を続け、隙あらば名刺を配って町のPRに努めています。笑

町長から任命!
また遊びに行きます!!

これからの地域医療への想い

本多病院でも、個人としても病院としても、地域との関わりを少しずつ増やしていきたいと考えています。「顔が見える関係」を築きながら、いろいろな形で地域に貢献していきたいです。

Part.3へ続く

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