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冬に気をつけたい病気:地域の病院が教える予防法
冬に気をつけたい病気:地域の病院が教える予防法
冬は寒さと乾燥が一段と厳しくなり、体調を崩しやすい季節です。
日本海側では大寒波が続き、とても心配です・・・。
この時期は風邪やインフルエンザだけでなく、胃腸炎や肺炎といった病気も多く見られます。今回は、地域の皆さんに安心して冬を過ごしていただけるよう、いくつかのアドバイスをお届けします!
冬に増える代表的な病気
感冒(風邪)
風邪は最も一般的な冬の病気です。喉の痛み、咳、鼻水などの症状が出やすく、誰でもかかる可能性があります。一つ紹介をすると、喉が痛い時は「桔梗湯(ききょうとう)」がオススメです。漢方なのですが、変わった飲み方で、粉を溶かしたものを口の中に含んでうがいをしてからごっくんと飲みます!個人的には風邪を引いた時はアセトアミノフェン、喉が痛い時に桔梗湯、鼻水や咳がひどい時は小青竜湯という漢方と飲んで乗り切ります🤧薬局でも売ってます!風邪を引いた時は漢方が合う人がいます。その人の「証」というものを推測するために、脈診、腹診という技術があり、、これはまたどこかでお話しできればと思います笑インフルエンザ
インフルエンザは風邪と似た症状ですが、高熱や全身のだるさが特徴です。特に高齢者や子どもは重症化しやすいため注意が必要です。ワクチンは「重症化を防ぐこと」が目的です。特にお子さんの「インフルエンザ脳症」や高齢者の「インフルエンザ肺炎」の重症化を防ぐと言われているのでぜひ打っていただければと思います。胃腸炎(ノロウイルスなど)
冬はノロウイルスによる胃腸炎が増える季節です。嘔吐や下痢、発熱を伴う場合があります。私も人生に2回、ノロウイルスにかかったことがあります笑、今までかかった病気で一番辛いと言っても過言じゃないかもしれません・・・でも生牡蠣、美味しいですよね🦪笑肺炎
高齢者や持病を持つ方は、風邪やインフルエンザがきっかけで肺炎を発症することもあります。重症化を防ぐために早めの対応が大切です。今年はインフルエンザ後に発症する2次性肺炎が非常に多い印象です。(健康な方もです!)インフルエンザが治ったはずなのにまだ熱が続く、咳が続くというあなた!肺炎になっているかもしれません。必ず病院を受診してくださいね!寒さによる体調不良(心筋梗塞、脳卒中など)
寒さで血圧が上昇し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクも高まります。特に「心不全」という心臓の病気が増えています。高齢者の方で喘息のような「ゼーゼー」が出たり、足の浮腫みが段々悪くなっている場合にはすぐにご相談ください。「起座呼吸」といって、座った方が呼吸が楽、という状況は心不全らしさが増します。高齢の方が夜眠れないのは心不全のせいだった、、ということもあります。
病気ごとの予防法
風邪・インフルエンザ
基本中の基本!手洗い・うがいを徹底する。
部屋の湿度を50~60%に保つ。
人混みではマスクを着用する。マスクの重要性は見直されています。
ワクチン接種で重症化を防ぐ。
胃腸炎(ノロウイルス)
調理や食事の前後には必ず手洗い。
生ものの取り扱いには注意。
嘔吐物や汚物を適切に処理する。
肺炎
風邪やインフルエンザを放置せず、早めに受診する。
肺炎球菌ワクチンの接種も検討。
寒さによる体調不良
室内の適度な暖房で寒さを防ぐ。
朝起きたらゆっくり体を動かして血圧を安定させる。
地域病院からのアドバイス
地域の病院として、私たちは「早めの受診」と「日頃の予防」をお勧めしています。特に冬場は、軽い症状でも悪化しやすいため、なんでも、気になる症状がある場合は遠慮なくご相談ください。
また、当院ではインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種を行っています。健康診断の一環として、冬を乗り切るためのサポートもご提供しています。
健康に過ごすために
寒さ厳しい冬ですが、少しの工夫で病気を防ぐことができます。日頃の予防を心がけ、体調に不安があるときはお気軽に地域の病院に相談してください。温かい安心を提供するために、私たちはここでお待ちしています!