【創作歌詞】 ちいさなマッチ箱
ちいさなマッチ箱
ちいさなちいさなマッチ箱の
窓から見下ろす景色は
色とりどりの季節教えてくれた
桜の花びら舞うころ
夢中で探す四つ葉 シロツメクサの冠
突然の雨 けむる草の匂い
なぜかさみしくて空見上げた
灼けつくアスファルトも陰になるころ
「帰っておいで」と呼ぶ声を待っていた
落ち葉踏みしめ帰る部屋で
あなたを待ったささやかな団らん
窓打つ雨響く雷鳴
大きなクマのぬいぐるみ抱きすくめた
帰らないひとのことには触れずに
手をつないで意味もなくはしゃぐ散歩道
幼いなりに あなたの寂しさ
わかっていたのかもしれない
ちいさなちいさなマッチ箱の
窓から見下ろす景色は
心の中の決して消えない景色