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9年の時を経て、ようやく伝えられたこと
娘が突然旅立ってから、9年の月日が流れました。
けれど、娘が赤ちゃんのころから知っている友人には、なかなかその事実を伝えることができずにいました。
友人と私、小学生の娘と3人で海外旅行したこともあったり、娘の進路を相談したこともあります。
いつか会った時には直接話そう!と思いながら、なかなかその機会は訪れませんでした。
今回、本を出版し、これまでの歩みを綴ることで、自分の中でも少しずつ気持ちを整理できるようになり、ようやく友人に連絡をして娘が亡くなったことを報告しました。
友人は大変驚き、ショックで言葉が見つからないと話していました。そして、「何も知らなくてごめんなさい」と謝られてしまいました。
伝えられなかったのは、私自身があまりにもつらく、言葉にできなかったからなのに。
そう思いながらも9年という時間が経ち、ようやく伝えることができたことに、ひとつの区切りを感じました。
出版を通じて、自分自身のこれまでを振り返り、整理する機会を持てたことを、本当に嬉しく思っています。
そして、私を知る人もそうでない人も、この本を通して「こんな人生を歩んできた人がいるんだな」と何かを感じてもらえたら、それだけでも十分幸せに思います。