男性が奢るべきか論争

少し前のことになるが、Twitterで盛り上がりを見せた当テーマ。社会の中で議論が起きるのは良いこと思うので、これ自体にはポジティブな印象だが、その中にある主張を聞いているとモヤモヤが止まらなかった。

その女性側の主張を簡単にまとめると「女性はデートのために美容室に行ったり、服を新調したり、ネイルサロンに行ったりなどとお金がかかり、男性よりも早起きして化粧をするなどデートの準備にも何かと手間暇がかかる」云々。
ほほう…、相手とのデートが楽しみで準備もがんばったのに…という気持ちを思うと確かにねと思える気持ちもなくはないが、、、

私自身、男尊女卑な思想もフェミニズム的なそれもどちらも支持しない。そんなことは当事者同士の関係性の中で話し合い、納得の上で役割を分担しあえば良い話だと考えている。なんか昭和の男女の価値観のまま生きているようにも思えて非常に残念である。ケチと言われるかもしれないが、良い関係性を続けたい相手ほど割り勘にしたくなる。(遠方から来てもらったなどで、こちら側で全て払うこともあるが)

これで終了な話のような気もするが、
以下、あえて真面目に自分の考えを掘り起こしてみたい。

【その女性の行為は相手に求められているのか?】
この主張、仮に相手からこうあるべきだと強要されていたとしたら、真っ当な価値観だと思う。
しかし、自らこうあるべきだとかこうでありたいという価値観を持ち、美容室に行ったり、ネイルサロンに行ったりしていたら、、、
それらは結局すべて自分のためではないのか?
それでも「いや、これは相手のためだ」という人はいると思うが、相手にそうしてあげたい自分の欲をその行為によって満たしているには違いない。
相手を見ず自身の欲で付け足した価値に対して、勝手に対価を求めるのはいかがなものか。(じゃぁ身なりが汚れていても良いのか?とかの反論は極論過ぎるし、伝えたいのはそこではない)

【女性と男性は本当に対等か】
この主張はなんとなく女性の立場を強めたり、男女対等であることを言いたい主張のような気がするのだが、"奢られる"ということは男性に支配されている(負けている)ということにも気がつかないものか。"奢られない"ことこそ対等、または強いとは言えないか。
あくまで個人的な意見だが、わかりやすい例としていわゆるフェミニスト的な思想にも近いものを感じる。彼女たちが中心にあり、都合良く男女平等の建前で、ただのわがままを言っているだけのように感じることもある。
生物学的にどうにも埋められない部分はどうやっても仕方ないのだから、ここはぜひ相互理解したうえで役割分担したいところ。

【男性の気遣い/優しさを金勘定するな】
あくまで想像だが、きっと過去にたくさん奢ってくれる男性がいたのでしょう。美しく、可愛くしているから、相手はこれに対して対価を払っていると勘違いしてしまったのかもしれない。けど、それって上から塗ったメッキでしかなく本質的ではない。
メッキの比重を高くして恋愛を考えるのは、やはり高尚なものではないように思う。
しかも男性とのデートであれこれを奢ってもらうための経費のような意味合いで自分の行為を捉えてしまうのは、女性側自身もどこか寂しい人間のような気がしてならない。
女性の方が何かと大変なことが多いよね…というある種、日頃の感謝のような発想で男性側が払ってくれた優しさに恩も感じず、そんな言い方をされた日にはたまったものではないだろう。

結論、そんなことは仮に思ってたとしても大きく言わなければ良いのにと思った次第である。

おわり

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