臼井智希、毎日短編台本1か月の記録+おすすめ台本
前置き
毎日短編台本を書き始めて1ヶ月、お休みした日も1日ありましたが計30本の台本が書き上がり、公開してきました。
今日は1ヶ月記念ということで、毎日短編台本はお休みして、脚本家としての臼井智希の分析をしたいと思います!改めて臼井智希はどういうジャンルの作品が多い、得意で、どういう作品が少ない、苦手なのか、まとめていきます!
あと、この1ヶ月の中で特に気に入ってる作品もまとめて紹介したいと思います!
分析
人数
2人劇 30分の14
1人劇 30分の9
3人劇 30分の4
4人劇 30分の1
人数不定 30分の2
短編という都合もあり少人数の作品が多くを占めた。その中でも1人の作品より2人の作品が多いことが見て取れる。あくまで語りより対話が得意か。
ジャンル
会話劇 30分の18
現代劇 30分の11
恋愛 30分の11
モノローグ 30分の10
青春 30分の6
ギャグ 30分の5
悲劇 30分の3
ホラー 30分の3
オカルト30分の2
不条理 30分の2
SF 30分の1
家族 30分の1
童話風 30分の1
不思議 30分の1
形式的なところでは現代会話劇が筆頭。モノローグがそれを追う形。これは人数の項目と同傾向。
内容としては恋愛が最先鋒。青春がそれに続き、幸せな学生恋愛をイメージしたところで、ギャグを挟んで悲劇、ホラー、オカルトが差し込んでくる。また、臼井の脳内の「青春」はたんなる学生的なイメージではなく、いずれ失われる期限付きのものというイメージが付きまとうせいか、恋愛×青春も幸せ一辺倒にならず別離がセットになりがちである。例として卒業や転校、おわかれなど。
登場人物の立場
社会人 12人
謎or指定なし 11人
高校2年 9人
大学生 8人
高校生 5人
そのほかいろいろ
高校生とだけ書いてあるのが5人なのに対し、高校2年と明記されているのが9人いたことは面白い。なぜ2年生にしたがったのか。ちなみに高1、高3と明記されたキャラも1人ずついた。なぜ高1と高3は少なく高2が多いのか。わからぬ。
登場人物の性別
女性 21人
指定なし 17人
男性 13人
それ以外 4人
指定がない役が相当に多いことは特徴的か。臼井がそもそも性別に興味がないことが如実に現れているとも言える。
それ以外には、単純にどちらでもない場合や、そもそも人でない場合(家やロボットなど)が含まれている。
その他感覚、総括
人と人との別れ、もしくは別れた後の引き摺りを書いた作品が多い気がしてそういう目で全作品を見直したところ、別れを扱った作品が7作、別れた後を扱った作品が同じく7作あった。これは30作のうちおよそ半数に及ぶ。
ふと思い返してみれば高1で初めて書いた台本も、女の子がある女の子と出会い仲良くなるが死別するという台本だった。また、その次に書いた台本も、幼馴染の2人がそれぞれ違う人との道を進むという話だった。自身が主宰した前回公演『Addict』も渦巻く人間関係のなか多くの別れが生まれた。
と考えて改めて見直してみると臼井智希という作家にとって「別れ」は潜在的かつ根源的なテーマであるという可能性がある。
次の一ヶ月の傾向が興味深い。
今後も毎日短編台本の執筆、公開は続けていくつもりである。
おすすめ台本
この一ヶ月で書いた作品の中から、特に自分の満足度の高いおすすめを抜粋して紹介します!気になったのがあれば是非読んでみてください!
ドロドロ愛憎劇 『焚く』
儚く美しい別れ 『ラストショット』
別れた後に残るもの 『香の移り』
モノローグ-海編 『ひとりの波』
モノローグ-星編 『名前の欠けた星』
文学調 『居る色』
ひとり会話劇 『あめ、あめ』
最後に
明日からもこの毎日短編台本の執筆と公開は続けていくので、興味持ってくださった方は是非今度ともよろしくお願いいたします!
また、現在私は臼井智希プロデュース公演『花影』という舞台を作っています。出演、演出のほか、そちらでも脚本を務めているので是非観に来てくれたら嬉しいです!
予約はこちらから承っております!
こちらの企画ではクラウドファンディングも行っております!リターンの中には、私に短編台本をリクエストできるというものもございます!私が毎日書いているものより少し長く2000字〜ほどのものをご支援者様の要望に合わせて書きます!
私の台本を読んで、「臼井にこういうの書いてほしい!」という思いがありましたら、是非ご支援いただけると幸いです。
クラウドファンディングのページはこちら!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます!
今後とも脚本家、そして「演劇仕立て屋」として、舞台を作る臼井智希を、よろしくお願いいたします!!!