【毎日短編台本-2月23日】 ウソのある人生 (1人劇)
基本情報
タイトル-ウソのある人生
作-臼井智希
ジャンル-モノローグ、一人劇
目安時間-5分
登場人物
人 だれでも全く構わない
本編
人、以下のセリフを言いながら、無対象で家族との団欒、学校での友人との会話、恋人とのデート、会社での仕事中、飲み会の最中などを想定した動きをする。この動きは現実の動作に沿ったものでも、デフォルメや抽象化を施した振り付けでも構わない。
「嘘つくのって、好きですか?好きな人ー?...嫌いな人ー?...ふーん、なるほど?私、嘘つくのって嫌いじゃあ別に無いんです。けど面倒くさくなっちゃうんですよね。嘘って、突き通さなきゃ意味ないじゃ無いですか。そのためには覚えておかなきゃいけないんですよ、ついた嘘を。面倒くさくないですか?辻褄、あわなくなっちゃまずいし。内容考えて、覚えといて、態度不自然にならないようにして、大変ですよね。コストですよね。脳の。リソース食ってますよね。だから、嘘をつくのってコスパ基本的に悪いと思うんです。私、コスパ悪くても良い時しか嘘つきません。すっごい大変な思いしてでもなんか隠したいとか、変えたいときしか嘘つきません。だから、もし私に嘘をつかれたら、それだけなんか、想われてるんだって解釈してもらえたらうれしいです。どうでも良い人には嘘つかないので。だってどうでも良い人にはどう思われても良いから、そんなコスパ悪い面倒なことしないので。私は、大切な人にだけ嘘、つきます。
あ、嘘つかれるの、嫌だって人、いますよね。私も嫌です。嘘つかれたなって思いたくないです。それって手抜きだと思うんです。嘘はついたからには突き通さなきゃいけないんです。それ、バレちゃうのはダメです。よく思われたくて嘘つくなら、きちんと手間かけて欲しい、ちゃんと覚えて、一生気にして欲しいって思います。
嘘って、めんどくさいけど好きです。
逆...逆にバイバイは楽だけど嫌いです。またねがめんどくさくて好きです。これもおんなじ。またねって言ったら、会わなきゃいけないじゃないですか。コスト払う約束ですよもう。バイバイは楽ですよね、なにも払わなくて良いので。だから大切な人にはまたねって言います。
なんの話だっけ。
あ、嘘ですよ。結局、コストを、手間をかけられる、かけてもいいって思える相手が大切な人なんだと思います。
今日も私は正直ものでした。さぁ、どうでしょうね?」
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