ごはんでマウント?!
娘が生まれるずっと前。夫とふたりでごはんを食べに行った。別々の定食を頼んだら、ほぼ同時に運ばれてきた。
夫はふたつの定食を見くらべて「おれの勝ちだな」と言った。しかも笑顔。正直あまり良い気分にはなれなかった。こういう場合のそういう笑顔にわたしはどうすれば……??
「食べ物に勝ち負けなんてあるの…?」
「なんでそんなふうに言うんだろう…?」
「せっかくのふたりの時間なのに。なに?勝ちって…じゃこっちは負けってわけ?自動的に?」
「ごはんであなたと勝負しに来たわけじゃないよ…」
「なんかいやだな…」
そんないくつかの気持ちでごちゃごちゃ・もやもやしたのを覚えている。覚えているだけではなくて、今もちょっと心に引っかかっている。
せっかくおいしく食べたかったのに、もやもやしながら食べたなんてくやしい……笑。なに?おまえは美味しくごはん食べるなってこと?!えっ?!(頭を抱える)
こういうことがあると、食べ物だけじゃなくて、ほかのいろんなことでも勝ったとか負けたとか、あるいは自分が勝ってるようにしか解釈してないのかな?もしかして、これまでもずっとそうで、今もそうなのかな?クローン病だけど普通食食べられるのに、それを良かったとは思われてないのかな?悪化したら普通食は食べられないけどそうなった方が自分はいつも勝てる食事になるとか思ってんのかな?
なんて思ってしまう。
過去記事として保存されていたものを書き直しているけど、この記事を書いた時も、今も、なんで夫婦なのにマウント取ろうとしてしてくるのか?ちょっと悲しくなってしまう。なぜ悲しくなるか?
A. 夫を夫として好きだからでしょう。(恥ずかしいよ)
と同時に、たわいないことでもあるよなー、とも思うようになったし、夫婦って、友達のようになったりもするってことなんだろうか?と考えたりもする。
わたしも夫をうらやましく思ったことはある。好きなことやってていいなーとか、こっちは育児で孤独なのにたくさんの人とそれこそご飯とか、飲み会とか、ほんといいよねっ!なんでたった一人の頼れるはずの夫がそばにいないんんだろう?等。
でもふたりで食べる食事でマウント取ったことはない……。
そんなことされたら鬼滅の伊之助じゃないけど「ああー--ん??!!」ってちょっとなる。
マウントの取り合いといっても、たわいなくて笑えるのならいいけど、協力しながら生きていくっていうのがやっぱり夫婦の基本なのではないかな、と、まじめな自分の気持ちにも嘘をつきたくない。
だったら、わたしにできることは、「協力して生きていく」という目標に合ったことを、あまり根を詰めすぎずに、日々模索しながら実行していくことなのかもしれない。