採卵日！！

忘れもしない、真夏の8/31。
ついに採卵日がやってきた。
10：00に来院し、10：30から採卵が始まる。
（ちなみに麻酔使用なので前日夜0時までに食事を終えて、朝6時以降飲水も禁止なので喉がカラッカラ）

クリニックへ到着すると、スタッフさんのスムーズな誘導により、個室へ案内されローカーへ荷物を置き、術衣に着替える。
ちなみに下着もすべて外します。
パンツは術後に履くので、術衣のポケットに入れておいてくださいと指定される（のちにこれが悲劇を生むことになろうとは）

そこからはあっという間だった。
私の心配は杞憂となり、明るい手術室の椅子のような手術台に座って、ウイーンと動く音を聞いたあと、看護師さんのカウントを聞いて秒で意識がなくなった（はず。ほぼ覚えていない）

目が覚めると、そこは手術台のうえで、「終わりましたよ～」の声がしたような気がする。
朦朧とした意識でなんとか横の車椅子へ移動させてもらうが、麻酔はまだ切れてないのでフラフラ。
そのまま個室へ戻り、ベットで2時間ほど爆睡したのでした。

ようやく眠りからなんとなく覚めたとき、あぁお手洗い行きたいなと思い、看護師さんに連絡して目の前のトイレへ。

そのとき、気づいた。

・・・あれ、私パンツもう履いてる！？？？？

そう、私は勝手に術後パンツは自分で履くものだと思っていたのだが、麻酔で意識朦朧なのだからそんなことできるわけない。おそらく看護師さんが履かせてくれたのであろう。
ボロッボロヨレヨレのパンツを履いていたことを、この日ほど恥ずかしいと思ったことはなかった。

自分で履くと思いこみ、全く気にせずどうでもいいパンツを履いてきた自分を殴りたいよ・・・！！

ということで、これから卵子凍結される方は新品のパンツを履いていくことをおすすめします。私のような赤っ恥をかかなくてすみます（今思い出しても恥ずかしい）

そんな恥ずかしさを抱えたまま、手術をしてくれた女医さんから凍結できた卵子の個数などの報告を聞く。
私は15個採取して、変形卵子2個、成熟卵子13個だったので、計13個の卵子を凍結できるとのことだった。
正直年齢的に一桁でもしょうがないと思っていたので10個以上凍結できたことは素直に嬉しかった！

決して採取個数が多いわけではないけど、よしとしよう。
もともと少なくても1回しかしないつもりだった（金銭的に厳しいため）
「私の身体、ありがとう！！！お疲れ様！」という気持ちでいっぱい。

麻酔から十分覚めた私は、ゆっくり帰路についた。

つづく

この記事は卵子凍結・保管への理解向上のため、グレイスバンクの提供でお届けしています

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