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まずはクリニックへ行ってみた②

前回苦い思いをしたので、反省しつつ新たなクリニック探しへ。
調べてみると、卵子凍結といってもクリニックによってだいぶ金額が違う。
安いに越したことはないけど、私が重視したのは
・予約制で待ち時間が比較的短い
・施設が綺麗
・医師、スタッフさんが親切
・納得いくまで説明をしてくれる
・セールストーク、営業色が強くないこと
だった。
そんななかYoutubeで卵子凍結経験者の動画があったので見ていたところ、おすすめにある女医さんが出てきた。
その女医さんは控えめに話す感じで、営業色もあまり強くなくて好印象。
クリニックも綺麗そうだったので行ってみようかなと思った。
ただ前回のクリニックより料金がお高めなのがデメリットだった。

クリニックへ

駅前のとても綺麗なビルにそのクリニックはあった。
入ってみると、まずびっくりしたのが人が少ないこと。
待っている人が1~2人くらいしかいない。
レディースクリニックは待合室にたくさんの人がいるイメージだったので、広くて天井の高いロビーがあるという感じで、とにかく開放感のあるとても素敵なところだった。
完全予約制なこともあるかもしれないけど、私の番もすぐに呼ばれた。
そのクリニックは卵子凍結をメインにしているだけあって、女医さんは話慣れた様子だったけど冊子を用いながらしっかりと淀みなく説明してくれた。

・採卵する年齢は原則として満40歳の誕生日まで(あぶなかった!!!)
・保存期間は50歳の誕生日まで
・健康状態の結果によっては実施できないこと
私の現在の年齢(39歳)だと、質が良好な卵子を採取→受精し、質が良好    な受精卵が確保できたとしても卵子10個あたりで妊娠できる確率が30%程度であること

この時点でやめる方もいるかもしれない。
だって高額な費用を払って凍結して、卵子が10個あっても30%しか妊娠できないという現実・・・
もしかしたら結婚しないかもしれないのに、ここまでする必要あるのか?
子供を欲しいと思う機会すら巡ってこないかもしれないというのに。

悩んだ。ものすごく悩んだ。
お金に余裕があるわけでは決してない。
でも女性の母性本能なのだろうか。
私は最終的に貯金を切り崩してでも、将来の選択肢を残しておきたいという気持ちに従うことにした。
時間は皆に平等で、巻き戻すことはできない。
それならば一番若い今の卵子を、将来の自分のために、もしかしたら生まれてくるのかもしれない命のために残そうと思った。

クリニックについても、何度も通うのが苦にならない立地の良さ・綺麗さ、待ち時間の短さが決め手となりここで契約する覚悟を決めた。

初診検査

初診では、診察・内診・経腟エコー・血液検査をした。
私は子宮筋腫が何個もあるのだが(しかも大きいのもある)、卵子採取のときにその筋腫で隠れてしまい取れないものもあるかもしれないという話だった。

そして血液検査。ここではもちろんAMH検査もした。

AMH検査とは、卵子を包み込んでいる袋状の細胞の集まり(卵胞)から出されるホルモン値を検査するもの。
女性は生まれながらに卵巣に卵胞をもっていて、その数は生まれた時点で約200万個だが、思春期には30~50万個まで減り、閉経時には1,000個程度まで減少する。生まれた後で卵胞が増えることはないので、このホルモン値の濃度を測ることにより、発育過程の卵胞の数(量)を推測することができるのだ。
つまり、卵子がどの程度残っているかを推測する指標として用いる。
(AMH検査の数値が低ければ残されている卵子が少ないということ)
※AMH検査の結果は卵子の数を推測するもので、卵子の質とは関係ありません。

果たして私はどうなのか、、、、
年齢的には卵子凍結できる年齢ギリギリである。どきどきしていた。

結果は2.08
39歳の平均値が1.80なのでまぁまぁ。
しかも私はピルを内服しているので、それも考慮すると比較的良い値であるとのことだった(よかった・・・)
とりあえずスタート地点には立てた。

次回は、月経が始まったら1~3日目までに来院しなければならない。
私は月経不順なので、毎月必ず同じ日に生理がくるわけではなく、なかなか予定が立たないため、普通の会社員だと病院へ検査に来るだけでも一苦労だろうなと思った。

ということ、私の卵子凍結への道のりが始まった。
親にも伝えてないこの道のりが一体どうなるのか、それはなかなかの険しさだった。

つづく

この記事は卵子凍結・保管への理解向上のため、グレイスバンクの提供でお届けしています

#グレイスバンクnoteアンバサダー


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