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「中庸」という生き方

みなさんは「中庸」という言葉を知っていますか?

あまり聞きなれない言葉ですよね。

中庸」とは、概して言うと、バランスのとれた状態を表します。

「中庸」=バランス

Wikipediaでは、「中庸」について、下記のように説明されています。

  • 「中庸」という言葉は、『論語』のなかで、「中庸の徳たるや、それ至れるかな」と孔子に賛嘆されたのが文献初出と言われている。

つまり、かなり古くからある言葉だということがわかります。

わたしはこの「中庸」ということばをいつも胸に、ものごとに取り組んでいます。

バランスを保つということは、健康管理や人間関係、すべてのことに関係していると思います。

また、組織においても言えることだと思います。

特にたくさんの人がいる職場では、チームワークが求められます。

たくさん人がいれば、それだけ個性も様々で、時には意見がぶつかることもあります。

でも、意見のぶつかり合いができるということは、いろんな考え方があって、偏りがなく、自分の意見が言える環境であるということもできます。

つまり、様々な意見があるからこそ、バランスが保てている、ともいえるのではないでしょうか。

わたしは、病棟看護師長をしていた時、病棟スタッフを管理する立場にありましたが、部署のことを俯瞰的にみると、やはり「中庸」という考え方の大切さをいつも実感していました。

時々、病棟スタッフにも、「中庸」の考え方を伝えることがありました。

東洋医学における「中庸」の考え方

さて、視点を変えて、東洋医学における「中庸」について、少し触れてみたいと思います。

東洋医学の考え方の基礎には、「陰陽論」があります。これは、世の中のすべては、「陰」と「陽」の2つの事象で説明ができるというものです。

そう聞くと、やや強引な考え方のように聞こえるかもしれませんが、情報がありすぎて、何もかも複雑になっているこの時代においては、むしろ、このようなシンプルな考え方が、意外にぴったり当てはまることがあります。

「陰陽」と「中庸」、これらの関係で説明すると、「中庸」は「陰」と「陽」のバランスが保たれた状態を表します。

東洋医学における病気の考えは、「陰」と「陽」のバランスが崩れた状態をいいます。

つまり、「陰」と「陽」のバランスがとれた「中庸」は、現代的にいえば、健康状態を表すと言ってもいいでしょう。

なにかをしすぎる、またはしなさすぎると病気になるという考えは、理解できるのではないでしょうか。

例えば、塩分を取りすぎると高血圧などの病気になる、また、暑い夏には、塩分を取らなすぎると熱中症になる、みたいなものです。

運動しすぎると筋肉を傷める、運動をしなさすぎるとメタボになる、などもそうでしょうか。

要するに、生き方全般に「中庸」という考え方が重要であることがわかりますね。

まとめ

「中庸」とは、バランスが保たれた状態を表す言葉です。

「中庸」は、生活スタイルや職場環境など、様々な場面で、よりベストな状態を作り出すために、意識したい考え方だと、わたしは考えています。

最後まで、記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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