雌雄不定形動物


生き物は面白くて男女なんて枠組みはもうとっくにどっかにやってるらしい。男子が少なかったら女子として生きればいいし、女子が多かったら男子になればいい。
なんて合理的なんだろう。

もし人間の世界でそんなことが起きているのならば男子校の三年生はもう共学になってしまっているのだろうか。それまた男子校で女性になったら退学なのか、面白くなってくるね。

例えばこうだ。
高校2年生の夏、僕と宮地くんは相変わらず部活を二人でサボって教室で雑談をしていた。
「明日からまたテスト前で部活が休みになるね。ここにもテスト勉強しにくる人が明日からはたくさん来ちゃうしとりあえずまた来週かな?」
そうやって宮地くんが僕に問いかけると僕は悲しい気持ちになった。
その気持ちを僕は伝えたくて、でも、恥ずかしくなって素っ気なく
「確かにね」
なんて言っちゃった。

そうこうしてる間にテストが終わった。

そして僕は今日やっと宮地くんに会えるの。僕は決意した。

女になるって!!

そして僕は宮地くんにあって告白してやる!
僕が教室で彼を待っていると宮地くんらしき女性が現れた。最初は誰だかわからなかった。でも確かに宮地くんだ。

驚いた。

「宮地くんもそーゆうことなの、変わってしまったってこと」
「うん」
「あ、ああ」
「宮地くん、私も」
「ああああああああああ」

こんな恋愛寂しすぎる。

やっぱり雌雄不定形のバグは嫌だ。
この世の中だとLGBTの問題があるけどそれはバグなんて思はない。自分の問題にどれだけ向き合ってマジョリティとして戦っていく。
そんなみんなを僕は応援したいです。
それにしても宮地くんは可愛かったのかな?

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