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江澄と魏無羨 《陳情令の沼で考える》

※ネタバレありです。お気をつけて・・・。

陳情令で語りたいことは山ほどあるのですが。
たぶん、熱く語ろうとすればするほど
ろれつが回らなくなるだろう予感(笑)

今日までn回視聴してきて、
今日、 ふっ・・・・・・と頭に浮かんだことを書いてみます。

この「陳情令」の中で、唯一《家族》を色濃く登場させているのが
『雲夢江氏』ですよね。
江楓眠 虞紫鳶 江厭離 江澄 魏無羨

江家の養子として迎え入れられた魏無羨を含め、
波風多いながらも家族として、雲夢江氏の教えを旗印に
温かい家族の印象を持てるのは、やはり
当主である江楓眠の資質の賜物なのだと思っています。

今日、ふと思ったのは、
江澄と魏無羨。この二人の関係性とそれぞれの資質について、を
江澄目線で考えてみようと。
江澄は、雲夢江氏の正当な血筋に生まれた、正当な後継者。
一方、
兄弟子である魏無羨は養子である故、虞紫鳶からは
敵視されている。
「後を継ぐのはこの子!(江澄)よ!!」(虞紫鳶)
と、ことあるごとに叫ばれる江楓眠…。アアタイヘン…。

江澄と魏無羨。この二人の大きな違い。
江澄は負けず嫌いで、損得にこだわる(魏無羨談)
と、それだけで彼を表したくはない、と思っています。
彼の思考回路は常にまず、「家」(血筋?)から
始まるのだろうなぁと感じます。
幼少から一緒に兄弟のように暮らしている魏無羨のことも
一貫して「魏嬰」と呼ぶことはありませんでした。
どこかに明確な線引きがあるんだろうな・・・。
うっすら考え始めて、
そうだ。血筋、家 じゃないだろうか。
彼がこだわるのは、きっと血筋。
そして、誰に対しても、個の名前の前に
必ず、「〇〇氏」を意識するのですね。
だから、
温情や温寧が命の恩人であるはずなのに
江澄にとっては あくまで「岐山温氏」の人間ということに
なるから、あんな冷淡に突き放すのです。
「個」である前に「家」重視なのです。
でも、きっとずっと母親からも血族について
刷り込まれて大きくなったのだから、この思考回路は
もう致し方ないのだと思っています。

その点において魏無羨には、その回路が存在しないことも
よくわかります。
彼にとって、対峙する相手がどこの家系のものかは全く
関係なく、個は個として認めているところ。
これはとても大きな違いで、このドラマ上の魏無羨の
最大の魅力のひとつです。

では、二人の性格はどうか。

魏無羨は自由奔放…云々…(「心の生い立ち」に書いていますが)
加えて、有事には冷静に判断でき、弱気を助ける気ごころを
持ち合わせている。

江澄は、というと、
とっさに口に出る言葉が時に辛辣で、自分よがりな考え方を
臆せず吐露してしまう損な性格。
しかし、いつでもどこでも、のべつ幕なしに悪セリフを
吐くわけではなく、それが性格でもあり、江澄には江澄の物事に対する基準が存在しているとも思うのです。
そのよき理解者が 厭離と魏無羨 でした。

「愛すべき江澄」

江澄は、幼少の頃から、魏無羨が大好きだった。
一緒に大きくなり、「雲夢双傑」の未来を
待ち望んでいた。
口から出る言葉は時に相手を嫌な気分にさせてしまう。
けれども、その言葉の裏に真情が隠れています。
私はそこに触れたから(気づいたから)
江澄のことが好きになりました(#^^#)
もっともと!!もともと!ですよ!?
あの座学あたりから、(自分の好きな)魏無羨と
藍忘機が仲良くしている様を見て、軽い嫉妬心を抱き始める。
その後も乱葬崗から帰ってきた魏無羨と接する藍忘機の態度の
変化に、心乱される(なんだ、あいつら…いやに意味深じゃないか…)

入ってゆけない空気感を察してしまった江澄は
きっと嫉妬心の前に、淋しさ を実感し始めたのではないだろうか。
物語が進むにつれて、魏無羨と藍忘機の距離がどんどん縮まるほど
江澄の心は淋しさに支配されていく。

特に物語の後半。
江澄が魏無羨を見る表情からは、何とも言えない複雑な心境が伝わってくる。
なのに、素直になれない江澄
魏無羨によって金丹が自分に移された(魏無羨の金丹!!)ことを
知ってしまった江澄が、観音廊で魏無羨に
初めて、「ごめん」と言った。泣きながら「ごめん」と。
この時流した涙の意味を、私はいまだにちゃんと
理解していないかもしれません。
でも、一部分だけはくみ取れたと思うのです。
江澄はあそこまでの境地になって初めて、
魏無羨に、素直な気持ちを見せられたのだと。
(逆に言えば、あそこまでにならなければ見せられなかった)
それは、江澄にとっての、ある種の雪解け、
頑なだった心のほぐれ、
涙も助けになっていた。
たくさんの感情が一気に彼の中を突き抜けていった。
ひとつの時代の終焉であり、新たな始まりでもあったように
思いました。(当然、最終話だし・・・)

観音廊で魏無羨に陳情笛を投げて渡す江澄の表情!!
皆様!今一度!!見てください。
何とも言えない良いお顔になっています。
私の愛すべき江澄です。



ああ・・・
また、たらたら書いてしまいました(-_-;)

ほんとにね、陳情令の魅力って
書きだしたら止まらないんですよ。ううう…♡




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