外為オプションで利益を出したら税金を納めよう!国内バイナリーオプションでの確定申告のアレコレ
1.投資で20万円以上の利益が出たら確定申告が必要
GMOクリック証券でバイナリーオプションをやる場合は外為オプションを利用しますね。
そこで1年間の利益が20万円を超えた場合、確定申告が必要になるのです。
ただこの20万円は会社員だった場合のみ。
専業主婦や専業トレーダー、無収入の方の場合は38万円を超えた場合で大丈夫です。
とはいえ、その他にも20万円未満の利益を出していた場合でも、給与年収が2000万円以上ある場合は確定申告が必要ですので、覚えておきましょう。
確定申告が必要な人
・給与以外の利益が1年間(1月~12月)で20万円を超えた方
・給与所得がなく、利益が1年間で38万円を超えた方
・給与所得が年間2,000万円以上ある方
2.国内バイナリーオプションで取引したときの税率や納税額は?
どのような方が納税する義務があるかどうかが分かったかと思いますが、次は国内のバイナリーオプションで取引したときの税率や納税額についてを紹介していきたいと思います。
国内のバイナリーオプションで取引をして、利益を得た場合の税金の種類は「申告分離課税」に分類されます。
そのため今まで海外のバイナリーオプション業者を利用していたときとは違い、税率や納税額が変わって来るので注意が必要です。
それではどのような税率になるのか、どのくらいの納税額が必要になるのかを見ていきたいと思います。
まずは国内のバイナリーオプションでの税率を見てみましょう。
国内のバイナリーオプションでの税率は「20.315%」となっています。
■申告分離課税の内訳
・所得税15%
・住民税5%
・復興特別所得税0.315%(2037年まで)
例えば国内のバイナリーオプション業者で50万円の利益を出した場合、納税額は101,575万円となるのです。
3.確定申告前に損益が分かるようにしておこう!
確定申告を行う際は、どのくらいの損益が出たのかを調べるために、1年間の取引履歴を参照する必要があります。
GMOクリック証券でもしっかりと1年間の取引履歴を参照しておいて、どのくらいの損益があったのかを確認しておきましょう。
GMOクリック証券での取引履歴の確認方法は以下の通りです。
3-1.スマホで取引履歴を確認する方法
まずスマホで取引履歴を確認する方法ですが、まずはログインしたら下にあるメニューから「保有/履歴」をタップ。
その後「注文約定」を選択すれば自分が今まで取引をした内容の結果が出てきます。
期間を絞り込む場合は右上の「絞込」をタップして、期間を選択してください。
自分が取引をした日付しか載っていないので分かりやすいかと思います。
3-2.PCで取引履歴を確認する方法
PCで取引履歴を確認する方法ですが、まずはGMOクリック証券にログインした後に外為オプションのページに移動し、「外為OP精算表」をクリックして精算表をご覧ください。
その他の投資を行っている場合はマイページにアクセスして「精算表」から確認しましょう。
4.納税額を減らすためにはどんなことをすればいい?
利益を出したは良いけど、やっぱり納税額が多いと「せっかく頑張って稼いだのに…」ってなってしまいますよね。
実は納税額を減らすコツなどがあるので、納税額を減らすためのちょっとしたコツを紹介していくので是非参考にしてください。
4-1.損失が出ていたときでも申請しておくと良い
バイナリーオプションでは20万円未満の利益しかなかったり、損失が出ていた場合は確定申告の必要がないと上記では記載しました。
しかし国内のバイナリーオプションを利用している方の場合、実は確定申告をしていた方が翌年の納税額が減る可能性があるのです。
その理由は国内のバイナリーオプションであれば3年間の損失が繰越出来るため。
例えば1年目に30万円の損失が出ていて、2年目に100万円の利益が出て確定申告を行う場合、1年目に確定申告をしていたときとしていないときで、2年目の納税額が変わってきます。
■1年目に確定申告を行っていた時
損失繰越が出来る
→税率がかかるのは100万円-30万円=70万円
70万円の20.315%なので納税額は142,205円
■1年目に確定申告を行っていない時
損失繰越ができない
→税率がかかるのは100万円
100万円の20.315%なので納税額は203,150円
1年目に確定申告を行ったときと行っていないときの納税額は6万円の差額になってしまうのです。
これなら損失が出ていても確定申告を行っていた方が納税額を減らすことができます。
4-2.バイナリーオプションで購入したものは領収書をとっておこう
またバイナリーオプションをする目的で購入したものの領収書は取っておくと良いでしょう。
そうすれば「バイナリーオプションで使った費用」に計上できるので、納税額が減る可能性があるのです。
例えばバイナリーオプションで使っているPCやスマホは経費として認められる可能性が高いですし、セミナーやセミナーに参加するために使った交通費も経費として認められます。
そのためバイナリーオプション関係で使ったものに関しては領収書などを取っておいて、確定申告の際に利用すると良いでしょう。
ただ、中には経費として認められないものもありますので、そこは税理士などに聞くことをオススメします。
4-3.所得控除を覚えておくと良い!
また給与所得に応じて控除を受けられるものもあり、しっかり確定申告の際に申請すれば控除を受けることが出来る可能性があるのです。
その中でも特に覚えておいたほうが良いものを記載しておくので参考にしてください。
■覚えておいたほうが良い控除
・医療費控除
・寄附金控除
・扶養控除
・配偶者控除
・配偶者特別控除
・基礎控除
上記の他にも災害に遭った人などが受けられる控除などがあるので、もっと知りたいという方は国税庁のホームページにも記載があります。
5.わからない場合や利益額が多い場合は税理士に相談するのもあり!
とは言え初めて取引をして、確定申告をするという人の中には分からないと言う方もいるかも知れません。
また利益額が多くて自分で確定申告するのが大変そうだと思う方もいるでしょう。
そのような方は税理士に相談して解決するのも良いかもしれませんね。
上記で紹介したような節税の方法も教えてくれるでしょうし、経費として認められるものを教えてくれるでしょうから、なるべく費用を抑えたいと感がている方におすすめです。
税理士に確定申告を依頼する場合、確定申告書の作成だけを依頼する場合は数万円で大丈夫とのこと。
しかし確定申告書の作成だけの依頼を請け負っている税理士は少ないため、仕分け作業から依頼することになるとのこと。
その際の費用の目安は以下の通りです。
■売上ベースでの費用の目安
・500万円未満であれば10万円
・500万円以上1000万円未満は15万円
・1000万円以上では20万円
また顧問契約を結んで月に1回程度の訪問を受ける場合は30万円から50万円程度が目安となります。
ただ税理士の報酬は自由に決められるので、税理士によって報酬額に差があるので、自分の費用内で税理士を探しましょう。
もちろん、税理士に依頼する場合も経費として計上することが出来ますよ。
5-1.特定口座にしておけば確定申告の必要はない
GMOクリック証券では口座開設時に通常口座か特定口座を選択することができます。
特定口座とは簡単に言ってしまえば証券会社が確定申告をしてくれるというものです。
確定申告をする必要がないので、確定申告の時期に慌ただしくする必要がないので、働きながら利用しているという方にとっては嬉しい機能でしょう。
しかしデメリットとして、上記で記載したように経費を計上することができないので単純に利益に対して税金がかかってしまうのです。
ただ別に節税に関して何とも思っていないという方や確定申告が煩わしいと言う場合はオススメの制度ですね。
費用は無料ですので、口座開設後などに特定口座へ切り替えるのも良いでしょう。
6.確定申告は忘れないように!脱税は犯罪です!
今回はGMOクリック証券で利益を出したら確定申告が必要だと解説をしました。
確定申告はめんどくさいかもしれませんが、それでもしっかりと申告して納税しましょう。
これを面倒臭がって放置してしまうと脱税になってしまいます。
脱税は立派な犯罪で、脱税がバレてしまうと本来納税しておけばよかった金額以上のお金を徴収されてしまうのです。
そうなるとせっかく稼いだお金が勿体ないので、確定申告は忘れないようにしておきましょう!