新聞部にススメ(1)
私は高校生の時に、新聞局というものに所属していました。
局ということで、部活動ではなく委員会活動という扱いではありましたが、全国大会にも出場していて、部活のように対外的にも意欲的な活動をしていました。
部活動と委員会の大きな違いは、部活は完全に有志の集いですが、委員会は各クラスから必ず一人選出されて活動をするということです。
有志の集まりの部活ですら幽霊が出るぐらいですから、クラスから選ばれたメンバーで、やる気のある人ばかりが集まるわけではありませんでした。
それでも、活動が好きなメンバーが出てきて、そのメンバーは担当の先生から、その生徒のクラスの担任に、局員に選出されるようにはからってもらったりして活動を維持していました。
ということで、個人的に新聞部の活動をとても有意義に行ってきた自負があり、その経験をここに記すことによって、新聞部の良さを誰かに知ってもらえたらと思って、今度は新聞部に関するエッセイを書いていくことにしました。
新聞部というと、漫画とかでも、やたらとスクープを追い求めてあちこち駆け回っているようなイメージ、たまに悪いイメージで描かれたりすることもあり、そればかりではないんだよなぁという思いもあり、私の経験ではありますが、少しでも実態のようなものを知ってもらえたら幸いです。
とてもやりがいがある部活なので、興味を持っていただけたら、ぜひ部活の見学や友人に話を聞いてみたりしていただきたいです。
そして、参加してもらえたらもっと嬉しいです。
あまり詳しく書くと、どこか特定されそうですが、とりあえずこちらも固有名詞は出さない方向で進めていきます。
あと、またおぼろげな記憶を頼りに書いていくので、あいまいな箇所も出てきます。
まず、私の新聞局(ここでは私の活動としてはあくまで局なので、局と表記させていただきます)との出会いは、高校一年生でした。
私は小学生から文章と絵を作ることが好きで、スポーツは苦手だったので、部活動はそういうものにしたいと思っていました。
本当は文芸部というものがあれば一番良かったのですが、残念ながら高校にはなく、私が興味ありそうなのは、茶道部、写真部、美術部でした。
写真部は、やってるのかどうかわからない感じだったし、茶道部は女子がわいわい楽しんでる感じの(ちゃんと茶道の活動はしていましたが)雰囲気がそこまで熱意をもって取り組める感じがしなかったので、美術部に入部しました。
結果的に、美術部には高校二年生になってからですが、私の友人が入ってくれて楽しくできたのでこちらも良かったです。
ただ、美術部もあまり活発な活動をしているわけではなかったので、何となくやっていく日々が過ぎていきました。
そこでクラスの委員会の中にあった新聞局というものに惹かれました。
委員会なので、活動見学ができるわけでもなく、とりあえず記事を書く=文章を書くということができそうだったので、希望してみることにしました。
うまくそこで委員会に入ることができ、そこから私の新聞局としての日々が始まっていきます。