ダウト
訪れたそのBarを「イングリッシュパブだ」と言って、クリエイターは女を横に連れてお酒を嗜んでいる。
凄く愉快で楽しそうだ。
少し空間を楽しんだあと、
女はニコニコと少し頬杖をついて、クリエイターに呟きかける。
「もう少し若い頃は特にだけど…私をまるで天然だって言う人も多いんだよ?」
すると、クリエイターは瞳を見つめながら、迷う事なく答えた。ニコニコと。
「いいや。違うね。本当の天然はもっと違うよ。君は1つ1つ、分かってるよ。だから違うね。」
女はその言葉を聞くと、テーブルに置かれたグラスを手に取って喉を潤した。
グラスを再度テーブルに置いた時、目尻は細く垂れ下がり、両口角はクッと上がっていた。