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インドの共和国記念日

Happy Republic Day!

本日1月26日は、Republic Day(共和国記念日)。
共和国記念日は、年に3日しかない、インド全州共通の国民の祝日の1つです。

インドの国民の祝日(National Holidays)
1.共和国記念日(1月26日)
2.独立記念日(8月15日)
3.マハトマ・ガンジー生誕日(10月2日)

インドはその多様な文化背景から、州によって、また宗教によって祝日が異なります。National Holidaysの他に、中央政府の祝日リスト、州政府の祝日リストがあり、人々は、地域の慣習、自分の宗教に基づいて、祝日を選択します。


共和国記念日は何の日?

インドの共和国記念日とは、1950年1月26日に、インド憲法が施行されたことを記念する日です。

なお、8月15日の独立記念日は、イギリスから独立した日です。

インド憲法成立まで

1947年8月15日、インドはマハトマ・ガンジー率いる独立運動の末、200年以上に渡るイギリス統治から独立しました。
しかしその時点ではインド憲法はなく、1935年にイギリスが制定した「インド政府法」に修正を加え施行していました。

インド政府は自分達の憲法を制定するため、独立後すぐに動き出しました。その後の経緯は以下の通りです。

1947年8月29日、独立から2週間後に、憲法草案委員会を発足
1947年11月4日、憲法草案をインド立憲議会に提出
〜以後2年間で166日間、308人の議員が公開の場で議論し、修正を加える〜
1950年1月24日、英語とヒンディー語、2種類の手書きの憲法に議員が署名1950年1月26日 インド憲法施行。共和制国家が誕生

1月26日の意味

草案提出から2年間の期間を経て施行されたインド憲法ですが、施行日は、草案提出の時点で1月26日と決められていたそうです。

1月26日は何の日だったのか?
1月26日は、1930年、”インド国民会議がイギリスに対し独立を宣言する「プルナ・スワラージ」を発表した日”でした。

「プルナ・スワラージ」から20年、イギリスから正式に独立を果たしたインドは、この日に抱いた思いを忘れることなく、1950年1月26日を共和制国家の誕生日としました。そして、1月26日は、毎年インド国民が国をあげてお祝いする、大切な日となったのです。


共和国記念日の祝い方

さて、インドではどんなことをしてこの日をお祝いするのでしょうか。お祝いの習慣をご紹介します。

インド国旗カラーを身につける!

1月26日が近づくと、インドの国旗カラー、白、橙、緑の色を身につけた人を多く見かけるようになります。
オフィスや学校では、共和国記念日の前日や、前1週間に”白い物を身につけて出勤(登校)しよう!”というスローガンを掲げるところもあるそうです。

2020年1月25日、ユーザーインタビューでムンバイのオフィスを訪問した時の様子。白を着ている人が多い


インド国旗グッズを飾る!

1月26日の1週間ほど前から、至る所でインド国旗カラーの装飾を見かけるようになります。
都市部では、オフィスビルのエントランス、玄関、道路、車などに、国旗をズラーっと繋げた飾りや、白、橙、緑の3色の装飾が施されます。農村部でも、バイクや家の軒先に国旗を飾る人たちが見られます。
国旗グッズも色々と出回り、駅の階段や交差点の路上販売の品物も、この時期は国旗グッズが多くなります。


セールでお買い物!

Republic Day Saleといって、ショッピングセンターやAmazon.inではセールが開催されます。これを機に携帯やパソコンの買い替えを狙う人もいるようです。


パレードを見る!

そして全土が注目する行事が、デリーで行われるパレードです。
インドの防衛省が主幹となり、陸軍、空軍、海軍、警察などがパフォーマンスを行います。インドの軍事力をアピールする場にもなっているようです。

また、各州や自治州が用意する山車が登場する場面もあり、多様で豊かなインドの文化を見られる機会になっています。

今年のパレード準備の様子

騎ラクダ隊、騎像隊!


 1月23日から祝い始める!

これは最近始まったお話ですが、1月23日はインド独立のため生涯をかけた独立運動家、スバス・チャンドラ・ボースの誕生日です
モディ首相は2021年、彼の功績を称えるため、1月23日を"Parakram Diwas" (Courage Day)とし、共和国記念日と共にお祝いするようになりました。

スバス・チャンドラ・ボース
非暴力を訴え続けたガンディーに対して、力には力で対抗すべきだと訴えた独立運動家。第二次世界大戦を機にインド独立の支援を海外に求め、イタリア、ドイツ、そして日本を訪れた。1945年8月18日、終戦3日後に、日本国の航空機で台北からソ連に向かおうとした矢先、航空機の故障事故により死亡。遺骨は日本に運ばれ、日本で葬儀が行われた。インドでは彼の死に疑問を持たれ、生存説など色々な説が飛び交い調査が行われたが、2017年にようやくインド政府が正式に「台北での飛行機事故で死亡」と結論づけた。

Wikipedia「スバス・チャンドラ・ボース」参照


まとめ

独立にかけた沢山の苦労と情熱、そして勝ち取った自分たちの国への誇り。

私は1月26日を、ビハール州の農村と、大都市ムンバイの2箇所で迎えたことがありますが、国旗カラーを身につけ、国をあげてお祝いするインドの人たちを見て、愛国心は人の絆を強くし、国を強くする、と感じました。

ダンニャワード! from エゾ


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