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バイクで気ままに出かけよう

コロナ禍も現在落ち着きを見せつつありますが、世界的パンデミックは関係なしに個人的に色々なことがあって休職をしておりました。
かれこれ二年ほどになるのではなかろうかと思いますが、その間は人生の休息というわけではありませんが、他人とあまり交わることがなくても、一人で楽しめることはなんだろうと考えた結果がタイトルにもあるとおり「バイクで気ままに出かけよう」ということでした。

心療内科の先生にも「あなたにとって、広義の意味で自然療法になっているのだと思うから楽しめる範囲でお続けなさい」とお墨付きをもらいまして、事あるごとにいろいろな場所にバイクで出向くようになりました。

バイクの免許を取得した経緯

もう、いまからどのくらい昔でしょう。パニック障害を患いまして特に「電車」「エレベーター」など閉鎖された空間で人間が多い場所で発作がよく起きました。当時は田町のあたりで仕事をしておりましたが、通勤は電車でしたので、当然乗ってもすぐに発作が起きて下車するということを繰り返すことになりました。このままだと契約解除になるということで、少し休職させてもらっている間に普通自動二輪の免許を取得、その後バイク通勤に切り替えたという経緯です。400ccクラスのMT車まで乗ることがいまのところ可能です。

バイクは「ひとりになれる空間」

バイクは基本的には一人で乗るものでして、どこかに出かけたとしても、運転中も、ご飯を食べる時も、宿泊先でも常に一人ということになります。寂しくないかと言われると、寂しくありません。他人の都合に合わせる必要がなく、自分さえよければそれでよいという心地よさや開放感の方がはるかに大きいです。

眼前には大自然の光景だったり、アーバンな都市風景だったり、田舎道だったりが広がります。雨と晴れの境界線をずっと走ることもあります。新緑の瑞々しい匂いや、あたたかな陽の光の感覚を得つつ、なにかの野鳥が鳴いている声や風防を切る風を聞き、とにかく五感が研ぎ澄まされていきます。

ポツンと一人で走っていると、誰からも・何からも邪魔されない本当に一人だけの空間に存在している気になってきます。対向車も後続車も来ない時、自分がいったいどこを走っているのか、それすらどうでもよくなり、たどり着いた先が大洗だった、なんてこともありました。

そうだ、キャンプやろう

きっかけはとても簡単なことでした。気落ちしていたのを察してなのか、十年来の友人が、
「基本的にお互いにソロキャンプだけど、とりあえずバイクで行く?」という誘いがありました。この「お互いにソロキャンプだけど」の意味ですが、
・なんとなく近場にテントを建てる
・お互い勝手に過ごす
・飯などうまくできたときには自慢などする
・焚き火やっているときにトイレに行きたくなったら火守をお願いする
こんな程度の交流だけで、あとは一人でキャンプします。
というものに誘ってくれたわけです。結果的に自分にはとても合ってまして、それからというもの一人でも山梨方面に行くようになりました。

そして焚き火にハマる

焚き火って、火を育てひたすらに鑑賞することを目的にしている人がいるくらい、不思議と癒されるものです。極寒の真冬のキャンプでは文字通りに生命線にもなるのですが、このあたたかさや、炎がくゆるさま、薪が燃える匂いというのが、日々疲れたおじさんの心を癒してくれるのです。
バイクでどこかに行くときの目的地=キャンプ地
という構図を見事に作ってくれたなと思います。

焚き火って本当いいものですね

数年かけて色々と道具を揃えてきまして、今ではなんとなくこなれたソロツーキャンパーという見た目になってきました。誘ってくれた友達には感謝ですし、キャンプを通じて数年連絡らしい連絡をとっていなかった友達ともお互いソロのキャンプに行くようになったので、いいきっかけだったと思います。noteでは、こういった自分が興味を持って取り組んでいることを残していこうと思いました。

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