400Xフルパニア化しました
雨です。
毎日雨です。梅雨入りしてしまいました。
とある問題で一度バイク屋に入院して、先日戻ってきました。
その間フルパニア化をするために調べたりアイテムを調達しながら待っておりましたがやっと取り付けて写真を撮りにいけたのでnoteに残したいと思います。
思ったより面倒くさそう
公式のパーツリストや先輩方のブログなどを見ていますと、19年式以降の400Xは、ホンダ純正オプションだけでフルパニアにすることができません。しかし「デイトナのウィングキャリア」+「SHADの3Pフィッティング」でフルパニアにしている方が見受けられたのでチャレンジしてみようと思いました。色々と制限というか注意するべきことがありそうで、思ったよりも面倒かもしれないという印象を持ちました。
なお、わたしが所有する400Xは、2021年登録の19年式です。22年式以降にも対応できるとは思いますが、わたしの場合はあくまで19年式です。
基本方針
400Xをフルパニア化するにあたり、トップケースとサイドケースの組み合わせをどうするかという問題があります。
というのも、トップケースだけだとどこのメーカーを選択しても大きな問題はなさげでしたが、組み合わせによっては「構造上フルパニアにすることができない」「何かしらの制限が出る」問題がありました。
また、単一メーカーで揃えればフルパニアにできるGIVIやヘプコ&ベッカーは大変な金額になりがちなので、わたしの目標としては、「そこそこの金額でそこそこかっこよくフルパニアにする」ということにしました。
組み合わせ方針
パターンごとに見ていきましょう。
■ホンダ純正
フルパニアにできるオプションが存在しません。トップケースのみか、サイドケースのみかの二択となるので最初から除外です。
■ヘプコ&ベッカー
フルパニア化するために25万円前後必要になります。基本方針にあるように「そこそこの金額」とならないため、見送りです。無骨でかっこいいんですけどね・・・。
■GIVI
トレッカーアウトバックのアルミケースがめっちゃカッコいいですが、予算的にトップケースとサイドケースでGIVIで統一するとオーバーしそうなので見送ります。
■SHAD
SHADのトップマスターフィッティング+サイドケース用の3Pフィッティングでいけそうな予感はありましたがトップケースを付けるためのフィッティングに問題があります。
元々は海外モデルの「500X」に適合する商品のようで、代理店のMOTOカスタム様の販売ページに次の表記があります。
400Xは、シートの取り外しと取り付けにけっこうコツが要ります。その上にシートロックの鍵穴とトップケースのフィッティングも干渉するとなると二重苦になります。一応SHAD単一の組み合わせでも付きそうではありましたが、メンテナンスもそうですが、本来の機能が損なわれているので一考することにしました。(結果除外になりました)
■デイトナ
数多くのライダーが使用しているであろうウィングキャリア+どこかのメーカーのサイドフィッティングの組み合わせの検討を行いました。
とっちゃん.ラボ様に次の記載がありまして、デイトナのウィングキャリアとSHADのサイドパニア併用は少し加工すればいけるっぽい、ということがわかりました。(結論に続きます)
デイトナ(リアフィッティング)+SHAD(サイドフィッティング)の組み合わせでの構成は予算的にも他と比較して優しいです。君に決めた。
■結論
【リアフィッティング】
デイトナ マルチウィングキャリア
デイトナのウィングキャリアは少し加工が必要と先輩方の記事にはありますが、おそらくAmazonやみんカラのレビューで、左側ステーのネジ穴が合わないことがあり鉄ヤスリで縦穴化したというレビューをご覧になったのだと思います。
わたしの場合は無加工でポン付けいけました。ロットによって違いがあるのか、改良が加えられたのだと思われます。(そもそも穴の1つが縦穴化されておりました)
【サイドフィッティング】
SHAD 3Pシステムフィッティングキット
フィッティング(パニアケースを付けるベース)はこの組み合わせで決めました。結論から行くと無加工で装着できます。しかし自己責任にてお願いいたします。
トップケースの検討
フィッティングをデイトナのウィングキャリアにしました。デイトナはGIVIの正規代理店なだけあって、GIVIの汎用ベースが無加工でポン付けできます。っていう情報がありましたが本当でした。GIVIのトップケースは種類も多いですし、かっこいいのも多いです。つまりGIVI一択です。
結果的にはGIVIのE43NTL-ADVに決めました。見た目的にもまあまあいい感じですし、43リットルの容量があればヘルメットとジャケットくらいは入ります。40リットル前後のケースが一番使い勝手も良いかと思いました。ケース上にネットが付属しておりますし、グローブなど挟むのにも便利そうです。なおフック穴の部品をより汎用性の高いMOTOFIZZのフックに換装予定です。
トレッカーアウトバックはカッコいいですが専用のステーが必要、重い、高価であるという理由で除外となりました。わたしはそれなりの見た目でモノが入ればいいのです。
*GIVIのトップケースとフィッティングの違い
「モノキー」と書いているモノ:お高い。汎用ベースが使えないし付属もしていない。高級ラインナップ。
「モノロック」と書いているモノ:お安い。汎用ベースが付属している。わたしのような庶民向け商品群。ベースついているので色々考えなくて良いのであります。
【トップケース】
GIVI E43NTL-ADV
ネットもタンデマーバックレストもついてます。庶民派のモノロックです。
あとケース底に敷くジャストフィットなウレタンマットもついているので、お値段なりの満足度です。ADVじゃないほうがお安いのですが、ADVのほうをお勧めしたいです。
サイドパニアケースの検討
頭を悩ませました。というのもSHADの適応表を見ると、SHADが出しているパニアケースの中で一番安くてたぶん400Xの見た目に一番合っているとわたしが個人的に感じている「SH23」が適応していません。しかし、諸先輩方のブログ記事や、SNSの画像を見ると、3Pフィッティング+SH23という組み合わせで使っていらっしゃる方がいます。つまり「なにか加工の必要があるかもしれないが、使えている」というところまでは分かりました。
考えられるとしたらマフラーや何かしらのパーツとの干渉かなと思ったんですが、400Xのマフラー位置は低いですし、SH23よりも上位のパニアケースはSH23よりも容量が大きいんですが適応内となっているので謎は深まるばかり。ダメだったらメルカリすればいいかという出口戦略を立てた上でポチりました。
結論から書くと無加工で付きます。マフラーとの干渉もありません。SHAD公式でなぜSH23が適応外になっているのかはついに分かりませんでした。
しかし、万が一このnoteを見て実践しようとされる方がいましたら、自己責任でお願いいたします。
【サイドパニアケース】
SHAD SH23
上蓋が開くです。私の場合TANAXのキャンプツーリングバッグをリアシートに載せるので、キャンプ地まで中身が封印されることになりますが、現地でのみ必要なものを入れておけば問題ないでしょう。
重要なのは工具だった
バイクいじりをはじめたばかりの初心者にとって「工具」も揃えていく必要があります。
どのようなフィッティング、どのようなケースが装着できるかはオンラインで調べることができましたが、工具はみなさん一式持ってらっしゃると思われ、もはや「前提条件」になっておりまして、解説されているものがブログでもYoutubeでもなかったので補完していこうと思います。
必要な工具
■六角棒レンチ
今回の工作では主に5mmのものを利用します。
ほかの作業でも使えるかもしれないですし、セットで買ったほうが安く上がると思います。
ポイントは「ロングタイプ」であることです。短いとテコが効きませんのできちんと締めれないと思いますし、そもそも緩められないかもです。思ったよりも固く締められてます。
【TRUSCO(トラスコ) 六角棒レンチセット ロングタイプ】
■モンキーレンチ
フィッティングを装着する時にナットを押さえるために必要になります。ペンチでも良いとは思います。
ミラーを締め込む時などにも使えるので、2本あると便利です。
【TRUSCO(トラスコ) モンキーレンチ】
■ラジオペンチ
割りピンを脱着する時に使用します。自宅にもありがちですが、100均一のものは避けた方が良い気がします。
【高儀 M&M 万能ラジオペンチ】
■ソケットレンチ・スピンナーハンドル・ラチェットレンチの類
ボルトをゆるめたり締めたりするときの工具です。棒のほう。ボルトの大きさに合わせて先っぽ(ソケット)を付け替えることができます。スパナよりも便利な気がします。スピンナーでもトルクレンチでもラチェットでもいいと思いますが、どうなんでしょう。工作できればよしとしました。
【DURATECH スピンナーハンドル 差込角 6.35・9.5・12.7mm 3本セット】
■ソケット
棒の先っちょにつける金具です。今回の工作ですとφ12mmのものを利用しました。このくらい種類があれば他の作業の時も間に合うと思います。
【SK11 ソケットセット】
■ドライバー
今回の作業では適当なやつでOKですが、ちゃんとしたモノの方が良い気がします。±と、先っぽの大きさも大きいのと小さいので2種あると安心ですね。
【ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー +2】
作業のポイント
説明書には「どのパーツを取って、どのパーツを付けるか」が細やかに図解されていますのであえて解説する必要はないと思いました。
そのため「ここは注意したほうがいい」というポイントだけ残しておこうと思います。
■タンデムグリップを止めているボルトはプラスドライバーでも回せそうに見えますが罠です。また、モンキーレンチでも回せそうですが、固すぎてボルトの頭をナメるしこれもまた罠です。ボルトの頭が削れ最悪回せなくなるようなレベルだったので必ずソケットレンチで回しましょう。危なかったです。。
■400Xのタンデムステップは「割ピン」で止まっています。Eリングではありませんでした。基本的に割ピンは流用してはダメとなっているので、ホームセンターやモノタロウなどで適当なものを入手しておきましょう。なお、ペンチなどで引っこ抜いた際に容易に吹っ飛んでいき無くなります。流用する方は注意が必要。
完成図
雨の日が多く写真を撮れなかったのですがやっと完成図が撮れました。なかなかにかっこいいと思います!
あとがき
実用的なフルパニアカスタム楽しかったです。必要な工具類の情報がなく、初心者たるわたしはホームセンターや通販で色々仕入れては試す、というのを繰り返したのも良い経験になりましたし、必要最小限かもしれませんが手元に工具を揃えることができました。
200キロくらい走ってきましたが特に問題も発生しなくてよかったです。
緩みが出ていないかチェックして安全に走行できるようにしたいと思いました。
バイクのカスタムってたのしいですね。ミニ四駆とかラジコンやってるのと似ていると思いました。