創造情報学専攻に合格しました(他大学から、2024冬入試)
しました
プロフィール
ガボザボ 夢です。学部では東大ではなく、都内私立大学にて情報科学を専攻してました。院では音に関する研究がしたかったので、東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻を受け、合格しました。研究室はありがたいことに第一希望に配属になりました。
注意
本記事は、筆者の実体験を除いて、すべてインターネットで集めた情報によって構成されています。それらが正しいかどうかは保証できませんし、ここに書いてあることを信じて不利益を受けた場合でも、責任は負えません。
受験の概要
https://www.i.u-tokyo.ac.jp/edu/course/ci/admission.shtml
受験科目
上にのっている最新の情報を確認することをオススメしますが、例年の受験科目は、
英語(TOEFL iBT): 120点
専門科目(筆記試験): 300点満点
プログラミング(実技試験): 300点満点
となっています。
英語はTOEFL iBTのスコアを(出願時の足切りのみに)利用します。多分6割(70点くらい?)あればまず落とされないと思いますが、不安なら詰めたほうがいいと思います。
専門科目(筆記試験)は大問1、2が分野別問題、大問3が語句説明問題で、すべて紙と筆記用具で解答します。出題分野は「アルゴリズムとデータ構造、離散数学、論理回路、コンピュータアーキテクチャ、オートマトン、コンピュータネットワーク、機械学習、OS、コンピュータグラフィックス、情報理論、ロボット工学、制御工学、信号処理、画像処理」です。範囲はかなり広いですが、近年ほとんど出題されない分野もあります。
プログラミング(実技試験)はノートPCを持ち込んでコードを書いて問題を解く実技試験です。USBで受け取ったデータを用いてプログラミングで回答を導き、答えとなる数値を解答用紙に書き込む感じです(配られたUSBには使用したコードを試験終了時に保存し、解答用紙とともに提出します)。インターネット接続は不可ですが、PC内のデータは閲覧してよいので、必要と思われるものはすべてダウンロードしておきましょう。
形式は夏冬で変わらないと思います。(ただし傾向は変わると思います)
インターネットによると、配点は同じだが、専門のほうが評価時の比重が大きいらしいです。傾向というか一般論として夏のほうが受かりやすいらしいです(研究室の先生もそうおっしゃってました)。
あと院で行う研究についての計画書が必要です。詳しくは要項を参照してください。
より細かい対策について
より細かい対策については、書きません。なぜかというと①同じ年の冬入試で合格された方が圧倒的に詳しいものを書いているため(下にリンク)、②人に話せるほどのちゃんとした対策を行えなかったためです。
自分は少し趣向を変えて、個人の目線で受験までのスケジュールや当日の様子を振り返ることにします。(なので、以下は読まなくてもいいと思います)
受験の振り返り
夏
2月に創造情報学専攻の冬入試を受ける前に、自分は2023年8月の夏入試に落ちています。
情報理工の夏入試は数学とそれぞれの専攻の専門科目でも受けられるのですが、自分は創造情報学専攻の夏入試を「数学」と「システム情報専攻専攻」の問題で受験しました。そして、1日目の「数学」で失敗したあと、2日目に「創造情報学専攻」の試験時間に会場に着いたところ誰もおらず、そこでようやく①他専攻の問題を選択した場合、志望専攻とは試験時間や会場が異なること、②「システム情報学専攻」の試験は午前中だったことがわかり、仕方がないので、そのまま帰りました。教訓としては、「よほどの理由がなければ科目は変えずにプログラミングと専門科目(創造情報学)で受けたほうがよい」ということですね。
秋~冬
卒論用の浅瀬チャパチャパ研究・実験をやったり、jupyterでゴミコード書くバイトをしたりしていたらほぼ勉強時間が取れず、厳しいなあ……という気持ちでいたのを覚えています。就活もしてなかったので、最悪院浪するかそれも無理なら……という感じでした。
試験当日
筆記試験は2日に分かれており、1日目が専門、2日目がプログラミングでした。
1日目の専門科目は、①Viterbi アルゴリズムに関するマッチング距離の問題、②透視投影時の位置補正についての問題、③8個中4個選択して回答する語句説明問題、という構成でした。①②はよく考えればわかる系の問題で、専門知識は詳しく問われなかった印象です(というかさっき何関連の問題だったのか調べた)。①②、どちらもラストの小問2個くらいはわかんなかったので早々に投げ、それ以前を完璧にすることに時間をかけました。語句問題はラッキーなことに5/8個知っていたのですが、内容はあんまり正確に書けてない気がします。部分点に期待という感じでした。
2日目のプログラミングは、平面における粒子シミュレーションに関する問題でした(壁やブロック、粒子同士の衝突を考慮、ただし粒子自身の大きさや重力、抵抗などは考えない)。Processing を用いたオブジェクト指向論の授業で以前似たような課題をやったのですが、本番はOOMとかを気にしている暇がなく、できる人が見たら卒倒するであろうクソコードでごり押しました。前半の問題を絶対に落とさないように慎重に解きました。後半は、USBに入っているデータを使用して100個とかの粒子を扱う問題だったのですが、時間が足りず空欄です。
面接
筆記試験の数日後に面接がオンラインで行われました。第一志望の研究室の先生から、いくつか質問を受けました。内容はふつう(学部で何をしたか、院で研究したいことは何かなど)だったと思います。その後、第二志望の先生から一点だけ、「もしうちの研究室に所属になったら何をしたいですか」と聞かれたのですが、第一志望の研究室で何をやるかしか考えておらず、正直にそのように答えました。(大変申し訳ございませんでした……)
結果発表
一週間後くらいに発表され、合格していました。
当日の様子
試験会場
試験会場は階段型の中教室で、各席にコンセントがついており、試験中電源に接続することができます。自分のノートPCは、バッテリーが故障で充電されず、コンセントを繋いでないと起動しないという状態だったので、コンセントあってよかったです。入力デバイスとしてキーボード・マウスの使用が認められてました(USBハブも可だったと思います)。いわゆる尊師スタイルで受験している人もいました。ちなみに留学生が結構多かったと記憶しています。
アクセス
南北線東大前駅の階段を上ってすぐ農学部正門があるわけですが、試験会場は工学部6号館にあったため、陸橋を渡って本郷キャンパスに向かう必要がありました。そこそこ歩くので東大構内に詳しくない人は注意ですね。
成績開示
夏は受験放棄してしまったので見てもしょうがないかなと思い、冬入試のみ点数の開示請求を行いました。4月10日に開示結果がゆうパックで送られてきました。書類を郵送したのが3月25日なので意外と早かったという印象です。
英語(TOEFL iBT): 99 / 120
一般教育科目(プログラミング): 120 / 300
専門科目(創造情報学): 215 / 300
面接: +1(+1~-1 の範囲で評価)
合計で 335/600 ~ 55.8%ということで思ったより低かった(ギリ6割あってくれ、という感じだった)ですが、何とか合格できました。
プログラミングがちょっとアレでも大丈夫だったのは、先述の通り、専門のほうが重視されているからだと思います。その他、志望研究室によってボーダーが違う?難しい年だと5割なくてもいける?などインターネットで見た不確定情報がいろいろあるのですが、他大学からの進学なのもあって、正直何とも言えません。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。あまり中身がなくて申し訳ないのですが、とりあえず他大学からでも受かった例として参考にしたりしなかったりしていただければ幸いです。
ガボザボ 夢