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舞台役者

久しぶりに夢を見た。

なぜか舞台役者になっている私は、
有名な舞台作品の台本を渡されたばかりなのに
30分で覚えて仲間と演じるという…

「30分?覚えられるかーそんなもーん」
と言いつつ、覚え始める。

全然覚えられない私をよそに
仲間たちは次々とページをめくっていく

「や、やばい。まだ2ページ目だ。」
自分のセリフが少ないにもかかわらず、全く頭に入らない…

ふと時計を見ると15分経過…

焦りからかさっき覚えたばかりの一文すら忘れていく始末…

あっという間に30分経ってしまった。

いざ、本番。

自分の出番は2ページ目の後半から…


『あー。あいつはあのトンピな奴と一緒に
ヒドイ仕掛けを練習してるよ』
このセリフがうまく言えない。

自分の判断で演技を勝手にやり直した。
失笑が会場を囲む。

言えてないからではない。
そう、まだ舞台は始まってすらいなかったのだ。
そら観客もポカーンとするはずだ。

なにもかもうまくいかず、周りの状況さえ理解できず
私のセリフですぐ幕が降りた。

仲間に申し訳ない。こんなことすらできないなんて…






なんて嫌な夢。
確実に現実が反映されている夢。

もう二度と見たくないものだ。


                   らんたろー

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