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ネット証券各社のクレカ積立格付け


1. はじめに 

 昨日、松井証券のクレカ積立の詳細が公表されました。これで大手ネット証券5社のクレカ積立が出そろいました。この機に各社のクレカ積立の還元率・利便性を勘案し格付けを致します。クレカ積立検討の一助になれば幸いです。 

 格付けの評価ポイントは汎用性です。誰でも簡単に使えることを重視します。最大還元率達成に特定の条件(縛り)が存在したり、経済圏へのコミットが求められるものは一部ユーザーにのみ恩恵がある囲い込みと見做し、今回はあまり評価しないようにしています。また期間限定のキャンペーンは評価に含めません。 

2. Sランクはauカブコム証券(現時点)

 最初に結論です。現時点で最強のSランクは意外にもauカブコム証券です。auカブコム証券は無条件で10万円までの全額に対して1%の還元となります。(一般カードでOKです)

 懸念点は先日公表されたKDDIと三菱UFJの資本提携の解消による再編です。auカブコム証券はKDDI資本が抜けて三菱傘下になります。

 現状は連携の優遇サービスを維持する見込みとの報道ですが、将来的には現行のau payカードから三菱UFJカード縛りへの変更も想定されます。今後の動向を注視する必要がありますが、還元率にショッピング条件等の煩わしい条件も存在せず、気軽に利用できる点が魅力です。

https://kabu.com/item/fund/creditcard/default.html

3. Aランクはマネックス証券

 2位はマネックス証券です。今年の夏からdカード積立が開始されました。5万円までの還元率はauカブコムを抜いて1位です。5万円以降は還元率が低下するのでお得感は下がりますが、ノーマルカードでショッピング条件なしで還元を受けられる点は評価ポイントです。10万円積立時の平均還元率は0.73%となり悪くありません。

https://info.monex.co.jp/fund/tsumitate/card-tsumitate/dcard/index.html

4. Bランクは楽天証券

 3位は楽天証券です。楽天証券は年会費無料のノーマルカードでシンプルに0.5%の還元を受けられます。楽天ユーザーの場合、楽天経済圏を使い倒しており、楽天カードもプレミアムやブラックの方もおるかと思います。その場合は1%、2%の還元を受けることが出来ます。還元にショッピング条件が無い点も評価できます。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/creditcard.html

5. CランクはSBI証券・松井証券

 4位と5位はSBI証券と松井証券です。この2社の評価は同率です。どちらもノーマルカードの還元率が0.5%であり、ショッピング条件が設けられています。

 SBI証券がクレカ積立の改悪を発表した際に還元率にショッピング条件を紐づける手法はSNSを中心に投資家から散々叩かれました。松井証券は後出しにも関わらず、投資家の評判が悪いショッピング紐付けをしてきました。
 
 更に細かく分析するとSBI証券はハードルは高いですが最大3%の還元が用意されていますが、松井証券はブラックカードのザ・クラスですら1%の還元に留まることから4位はSBI証券、最下位は松井証券と評価できます。松井証券はザ・クラスだけでも楽天やSBI同様に2~3%の還元率であればまだ評価が違ったかもしれません。

https://go.sbisec.co.jp/lp/credit_tsumitate.html
https://www.matsui.co.jp/news/2024/detail_1024_01.html 

6. まとめ

 冒頭で申し上げた通り、誰にでもお勧めは1位のauカブコム証券のクレカ積立です。他は自身の生活スタイルに依存します。楽天経済圏の方は楽天証券をお勧めします。dポイント経済圏の方はマネックス証券、三井住友カードがメインカードの場合はSBI証券、JCBカードがメインの方は松井証券が候補に入ります。 

 尚、私はauカブコム証券と楽天証券のカード積立を利用しています。楽天証券は改悪前から利用しており、今は惰性で続けているに過ぎません。私のメイン証券口座はSBI証券ですが三井住友カードは利用しておりませんので、SBIでは積立は実施していません。 

 メインカードはJCBでザ・クラスを利用しているので私の場合は松井証券のクレカ積立は選択肢に入ります。来年5月とのことなのでまだ時間があります。クレカ積立は各社とも牽制状態で来年以降も条件の見直しが予想されます。JCBカード積立の判断はサービス開始直前まで保留として様子を見る予定です。

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