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注ぐ人になる

こんにちは〜2024年のnote納め中のNoyuriです。

さてこの前の記事で帰国したい理由の中に「今持ってる専攻と関係のない課外活動を切り離して、本当にやるべきことに集中するため」と話していましたが、実は一つだけ専攻とは関係ないけど切り離していない課外活動があります。

それが52Hzのアクセラとその他コミュニティ内での活動です。

具体的にやってることを挙げると、

・週一回のアクセラのゼミ (メンターでの振り返りも含め1回2時間ほど)
・不定期でやってくるエッセイ添削 (1本15-30分くらい)
・月2-3回のペースでくるゼミ生やそれ以外のコミュニティにいる中高生たちとの1on1 (1回につき1-2時間ほど)
・不定期でオフィスアワー・座談会の開催(1回につき1-2時間ほど)

海外大生は基本後輩を助けることに積極的な人が多いですが、これらのほとんどは無償のボランティアに近いものになります。アクセラのような構造がしっかりしてるプログラムであれば報酬が出ることもありますが、特段高給でもないし大抵はプログラムが実施されている期間限定です。将来教育業界に行きたくて経験が欲しいなど実用的なモチベがなければ毎日の勉強に忙殺されてこれらのボランティア活動の優先順位は自然と下がっていきます。

とある月のスケジュール。紫以外全て自分が実際にやること

そういう私は特に将来教育業界で働きたいモチベがあるのかというと答えはNOで、逆に教える系の仕事はできるだけ避けたいと思ってる側の人間です。昔から色々な人に「英語できるなら英語の塾講師やりなよ!」とか「海外大進学のサービス自分で作れば?」と言われるのですが、何かを体系立てて説明することが苦手なので全力でNOを言ってきました。(アクセラに入ってようやくこの苦手意識が取れてきています)実際アクセラのボス(?)のりんゆーと1on1した時にも「専攻とそんなに関係ないのになんでこんなコミットしてるの?」と聞かれました。

じっくり答えを考えてみた結果、自分の中で落ち着いた答えは、「次世代への投資以上に確実に世界を良くする投資はないと信じてるから」でした。


私は幸運なことにこれまで20年間、自分に惜しみなく投資してくれるたくさんのいい大人たちに出会ってきました

  • きっと同年代同士で遊んでたかったはずなのに何歳も下の自分と一緒に遊んでくれた高校生・大学生たち

  • 家族にも言いたくない悩みの相談相手になってくれた社会人のお姉さん

  • ホームスクーラーの私をめちゃくちゃ配慮して私が学校に行ってたらしなくていい仕事を陰でたくさんしてくれた中学校の担任の先生

  • Facebookで突然メッセージしてきた高三の私に丁寧に返信してくれたり1on1してくれた海外大生たち

  • 特段親しいわけじゃないのにアメリカから帰国する日の早朝に車で空港まで送ってくれた人

  • 毎月韓国にいる留学生たちを集めてタダで美味しい韓国料理をたくさん振る舞ってくれたおばあちゃん

  • 家賃が高いドイツで狭いアパートなのに退寮日からフライトまでの5日間くらい親切に泊めてくれた若い夫婦。

リストに載せきれません!

リスペクトは大前提として、世間知らずな大学生にここまで時間とエネルギーと(場合によっては)お金を使ってくれる人たちの思考回路はいい意味で意味がわからないです。私には何もお返しできることはないのは分かってて全員見返りを求めずに次世代に注いでくれました。

今でもよく思い出す出来事があります。あるイベントの準備のために買い出しに行った時、リーダーの大人の人がその場にいた中学生の私と大学生のお兄さんにスタバで飲み物を買ってくれました。会計を済ませてからそのリーダーはさらっとこう言いました。

将来大人になったら、こうやって中高生の子たちにコーヒー買ってあげなよ〜〜

多分リーダーは軽いノリで言ってたのですが、私にとって口に出して次の世代のことを考えるように言ったのはこの人が最初だったと思います。

真面目に考えてこのリーダーにとって私に飲み物を買うことは物理的にメリットはありません。昨日食べたものもろくに思い出せない私が別にお金を返すこともないです。でも仮にこの言葉を私が覚えて、次の世代を大事にするということを覚えたとしたら、それは数百円の飲み物の初期投資とは比較にならない大大大リターンです。アクセラのメンター研修でゲストとして来て頂いたwildoorの武口さんも話していたことですが、教育含め次世代への投資とはこういう芽がでる確率が小さいけど将来大木になりそうな種を蒔き続けることだと思っています。そしてこの種は蒔いた個人だけでなく、種を蒔かれた個人が将来関わる知らない誰かにも莫大な利益をもたらします。そしてその知らない誰かは1人2人ではなく時に何百人、何万人という単位にまで上ることだってあります。

これらの種まきのプロセスは何かを教えるとか物理的な何かをあげると言うのも含まれますが、会話とか行動から自然と出るものを受け取る側が解釈して勝手に成長していることもたくさんあります。ならば教えるのが嫌いな自分も好き(で多分得意)な対話や普段の気づかいみたいな部分をメインの種として蒔くことができるのではと気付けました。

また私のホームスクーラーというバックグラウンドも大きく関わっていると思います。私の人生ではどういうわけかいつも同い年の人がいないことが多く、大抵どこに行っても年上や年下しかいませんでした。(なので今でも同い年の人と会うと謎にテンション上がります)だからこそ年上の人に可愛がられたり、逆に私が1番年上だから場を仕切る役目を取ったり、世代から世代に何かが流れていくフローを人一倍感じていました。

今まで私が上の世代から受け取ってきた愛、時間、労力はちゃんと次の世代にも投資していくことと、これに加えて海外大受験を体験してミネルバに進学している自分にしか流せない何かを流していくこと。この2つコンビの先に52Hzの活動ならびに今書いてるnoteなどのSNSでの活動があるのかなと思っています。

もちろん至らない部分はたくさんあるし、忙しいから1on1やエッセイ添削を断るときもあります。自己分析手伝ってほしいと言われてるのに深掘りの質問がなかなか浮かばなかったり、時間をかけて話した割に大した結果になってないこともあります。余談ですがこれらの活動は全部日本語でやることが重要なのに最近日本語怪しいと周りから言われるようになってしまいました…。

最近のゼミメンター同士の会話。語彙力が足りない。

特にアクセラに入ってからは教育の奥深さをひしひしと感じていて、「今までフィーリングでやっていたことって実はこうやって体系化されてたことなんだ!」と思うことも多々あります。また今自分で良いと思ってやってることをなぜやっているのか、それに意義はあるのかなど今まで言語化してなかったことを詰められる瞬間が増えています。他団体のプログラムでメンターの経験のある人たちもいて、それぞれのメンターのスタイルから学ぶことが山のようにあります。

私の好きなBE:FIRSTというアーティストのGrow Upという曲にこんな歌詞があります。

身嗜みに気をつけて
腰は低く胸は張って

常に自分の現在地を確認する。何か足りてない・学び続ける必要があるという謙虚な姿勢は忘れず、でも今持ってるものに対してはちゃんと自信を持つ。理想像にはまだ遠いですが、2025年もアクセラ含め自分なりの次世代への投資を続けていきます!


実はこの下書きを書いて放置してる間にアクセラのメンター仲間のChinatsuも似たようなトピックでnoteを書いてて、そちらの回答と重なる部分もあります。ぜひ見てください!(あ、パクリじゃないですよ、本当に偶然ですw)


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