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ホームスクールから海外大学に進学した話〜③〜

小中高ホームスクールだった私がなぜ+どのようにミネルバ大学に進学したかの話をまとめているシリーズです!
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①: https://note.com/random_minervan/n/n1b671e44e063 
②: https://note.com/random_minervan/n/n896d49e0e340


前回のあらすじ:ミネルバ大学との出会いをきっかけに海外大受験を目指し始める。情報収集をしつつも本格的な準備は始めておらず、とりあえず大きな夢だけ持ってる状態で高校生活を送る。

やっとスタートを切れた夏休み

なんだかんだ言っているうちに受験直前の夏休みが到来し、ある団体がやってる海外大学受験生向けのサマーキャンプに参加しました。そこで自己分析や基本的なエッセイの書き方を教わり、信頼できる受験生の仲間や海外大生の皆に出会うことができました。参加するまではかなりふわっとしていた海外大学受験がここにきて一気に現実化?してきてやっと先生への推薦状のお願いやアメリカの大学の出願を一括でできるCommonAppというポータルの入力をスタートしました。TOEFLも8月に受験し運よく目当ての得点を取ることができたので一回のみの受験で済みました。ただ普段の勉強はめちゃくちゃ計画的にできるのに受験の時だけすごく適当になることが多かったので、皆さんはもっと早く準備できるなら絶対早く始めた方がいいです。

このサマーキャンプを通してイギリスの大学に通う学生の方々とも話す機会があり、急遽イギリスとアメリカの併願をすることに決めました。イギリス受験の場合ファウンデーションコース(大学0年生的なプログラム)を経由しない学部直接入学にはAPという科目別試験で好成績を残す必要が合ったため、AP対策もスタートすることにしました。私は土木工学科志望だったので指定科目の数学(Calculus BC)と物理(Physics C: Mechanics)を受験することになりました。

のろのろすぎる受験

夏休み後は午前中はホームスクールの方の勉強、午後はAPの勉強、夜は受験のエッセイと時間を分けてタスクをこなし続けていました。タイムライン的には10月にイギリスの出願締め切りとSAT受験、1月頭にアメリカの出願締め切りが控えてる状態だったので先にイギリスの方を終わらせて順次アメリカの方に手をつけるという計画をしていました。イギリス受験はアメリカに比べると準備書類も少なく、エッセイも自分が将来したいことについて淡々と語る形式だったので大きなトラブルはなく終わりました。しかしアメリカのエッセイに関しては今までのアカデミックな書き方とは違いストーリー調にしたり自分自身を存分にアピールしなければならない形式でした。文章の才のかけらもなく、添削を頼み込める人もあまりいない私は迷走してしまいました。最終的に冬休みに追い込みをかけてほとんどのエッセイを終わらせる羽目となり、中には出願締め切り2時間前に始めたものもありました(絶対に真似しないように!)


紅白歌合戦を見ながらエッセイを書く大晦日

そしてもう一つ苦戦したのが推薦状。ホームスクールで担任の先生が一人しかいなかったため誰に書いてもらうか問題、そして頼んだとしても何を書いて貰えばいいのか出願する自分自身も100%わからない状態でした。ネットで調べればある程度の情報は出てくるのですが、受験が終わった後になって改めて「こうやればよかったのか!」と気付かされることばかりでした。とはいえそのときは本当に無知だったのでやらかしに気づかずに突き進んでいました。なんとか課外活動やAPの塾みたいなところの先生に書いてもらって提出し、エッセイもまとめて年始に出願を終わらせました。

ちなみにミネルバは出願時期が幅広いため、年始のアメリカ出願が終わってから取り掛かりました。ミネルバの受験方法は他のネットの情報に載ってるので詳細は割愛しますが、エッセイや推薦状はなく独自のオンラインテストと課外活動と高校の成績のみで合否が決まります。私にとってエッセイと推薦状が受験の一番のストレス要素だったのでそれがないのはメンタル的にすごく楽でした。特にオンラインテストの中には自分が好きなIQテストみたいなものもあって全体的にすごく楽しく受験できました。最後の最後に高校の成績のアップロードで先生にやってもらわないといけない部分を頼み忘れていたことに気づいてものすごく焦りましたが、なんとミネルバ側に相談したら締め切りを伸ばしてもらえることになり無事出願が終わりました。

ボロボロの最終結果

3月の朝、APの勉強をしようと思ってiPadを開けた時でした。Minerva Admission Outcome(ミネルバ合否結果)というメールの通知が来ていました。これが人生で初めてもらう学校からの合否通知だったのでドキドキしながらメールを開きました。結果は、

不合格

やっぱり海外は夢物語なのか、とがっかりしました。第一志望だったのもあって(あと起きたばっかりだったのもあって)ショックが大きかったです。周りに家族もいたのですがすぐに結果のことは伝えずにしばらく一人で感情を溜め込んでいました。最後に一目ミネルバの出願ポータルで不合格という文字を見ればもう吹っ切れて次に集中できるかなと思いポータルにログインしました。

Congratulations!!

(は?)

予想外の画面が出てきてもう一度じっくりポータルに書いてあることとメールを照らし合わせました。ポータルによると不合格には間違いないのですが、不合格者の中からポテンシャルのありそうな人にだけVSYというプログラムが用意されていて、私はそれに選ばれたということでした。通常アメリカの大学にはWaitlist(補欠合格枠)というものがあるのですが、ミネルバはそれがないことで知られているので受かるか落ちるかの二者択一だと思っていました。ネットにもVSYのことはほとんど書いていなかったので、大学の担当者と連絡を取ったり説明会に行ってどんなものなのかを調べ尽くしました。

ミネルバを筆頭に次々に不合格通知が届き、最終的にはミネルバしか現実的な選択肢が残らないという結果になりました。(ちなみにイギリスも条件付き合格という形で2校オファーをもらっていましたが、その後のAPで1科目だけ条件に満たず不合格となりました。)イギリス向けに準備していたAPも5月に無事受験が終わり、ミネルバVSYの入学を持って6月に受験が全て終了しました。

そしてついに7月。両親に見守られながら最後のテストを終え、14年間続けていたホームスクールが終了しました。テスト自体は30分くらいで終わったのでケーキを買いに行ってプチお祝いしました。

結果まとめ

アメリカ5校、イギリス3校
Minerva University (VSY合格)
New York University in Abu Dhabi (不合格)
Swarthmore College (不合格)
Harvey Mudd College (不合格)
Northwestern University (不合格)
University of Oxford (不合格)
Imperial College London (条件付き合格→不合格)
The University of Edinburgh (条件付き合格→不合格)

奨学金
柳井財団(合格型)  (書類落ち)
孫正義育英財団 (書類落ち)

終わりに

こういう道もあるんだよ!というのを伝えたくてまとめたシリーズなのですが、いかがでしたか?突飛すぎてついていけないとか、自分とは違う世界と割り切る方がほとんどだとは思いますが、こういう道があるというのを知っているだけでも人生+1point得だと思います!受験の方は失敗ばかりしているのでできれば参考にして欲しくないですが、こういう進路も不可能ではないということの証明になれた自信はあります。もちろんこんな人生を実現できたのは決して一人の力ではなく、多くの方のサポートがあってこそです。私は経済的なこともあって塾には行きませんでしたが、最近は海外進学向けのサポート塾もたくさんありますし、SNS上で情報発信やDMで直接助けてくれる人もたくさんいます。大型奨学金の財団も増えています。ホームスクールの面でも最近はN/S高などの通信制高校を選ぶ人が急増していて、学校に行かない選択肢も受け入れられ始めています。次に似た進路を選ぶ人がこれを見て「アホやな」と思ってもらえるくらい苦労が減っていることを願っています。

みんなの人生に幸あれ!!




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