SB 3bet vs EP call時のフロップ戦略

とりあえず、お互いに狭いレンジからやっていきたいと思います。

('20/4/17)3-2を追記しました。

1.前提条件

一般的なEP openは以下のような15%程度でしょうか。ここにスーコネを加えるプレイヤーも多い気がしますが、zerosレンジやプリフロソリューション系では含まれていないようなので、とりあえずタイトに設定します。

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これに対して、SBからの3ベットは以下のような7%程度を想定します。

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そして、この3betに対するEPのcallレンジを以下と想定しました。

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Pioの条件としては以下のように入力。3bet potなのでポットベット以上はほぼ使わないと想定してます。Pioの95 flop subsetを使って集合分析を行います。

Pio条件


2.フロップ集合分析

集合分析したファイルがこちらです。

A high

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まず、もはや常識となっていますが、SB側のEQが非常に高いボードでは、Pioは基本的に高頻度で小さいベットを打ちます。低頻度でチェックした場合、EP側はポラライズしたレンジで大きめのベット or checkになるようです。

K high

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K highでも基本的にSB側はベットしていきますが、A highほどのEQアドバンテージがない(EP側に安くターンを見せない?)ためか、EQが58~53程度のボードでは66%ベットも多用しています。そしてEQ50以下の不利なボードでは中頻度の33% or checkとなっています。

Q high

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Q highも傾向はK highと似たような感じです。お互いのレンジが非常に狭いため、Kxx・Qxxのxx部分に両方ともEP側のセットがあると明確にEQが下がり、SB側は中~低頻度の33% or checkになるような感じなんでしょうか。

J high

EPコールレンジにはJが非常に濃いため、戦略が様変わりします。

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J、5以下、5以下のようなドライボードならベットしていくようですが、それ以外は相当チェック寄りとなります。そして、チェックされた場合のEP側の戦略も、基本的にポラライズしたベットレンジは用いず、中頻度の33% or checkとなります。

T high以下

T以下

お互いのEQがかなり接近しています。レンジにポケットペアが多い分、EP側の方が若干EQが高めです。ただし、特にコネクトしたボードでなければ、SB側がアグレッサーであることを活かしてポラライズ寄りのベット(66% or check)をして、EP側はEQを実現することが難しく(IPのEQRが低く)なるようです。これ、私は結構高頻度に33%打って困ってたスポットな気がします。


3-1.適当なボード(As 7s 5d)でのターンの戦略

私がよく困っている「A highで33%打ったけどコールされた。Aヒットしてないけど相手フラドロとかポケットペアかもしれない、ターンどうする?」的な状況の確認。

お互いのEQ。レンジベットに理想的なボードですね。

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実際に、SB側の戦略はレンジ全体で33%ベットです。

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これに対するEP側のディフェンスレンジ。このボードで割りとレイズ頻度高いのは流石Pioって感じですね。逆にJJ~88をかなりfoldしてます。ここは1度コールしてくる相手の方が圧倒的に多い気がするので、近いうちにnodelock機能とやらを覚えて追記したいです。

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例えスペード持ちでも、JJ~TTはfold寄りです。一方、99・88・66のBDFDとBDSDがあるハンドを結構な頻度でブラフレイズに回しています。

EP flop S持ち

まぁ、こんなレイズをしてくる人間は50zoom以下にはいないので、レイズに対するSB側のディフェンスレンジは省略します。ちなみに、SB側がリレイズした場合、EP側は77、AK、AQの他にフラドロのKQs、KJs、JTsは全て突っ込むようですw

callされてターンでラグ(2h)がでた場合

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ラグとはいえ、SB側のEQの優位性はほぼ無くなりました。この状況でのSB側の戦略を見てみます。

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やっぱりフラドロの無いKQ、KJ、KTとかでもベットするんですね。相手のBDFDをブロックしているダイヤは打つ頻度が若干低い(特にKJ、KTでは顕著でした)ようですが。

バリューレンジはAKとA5に任せて、AQ以下はcheck寄りでcheckレンジを強くしています。

SBのTurn33%ベットに対し、EP側は以下のレンジで対抗します。

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まぁ、かなり普通ですね。ちなみに66%ベットに対してはJJ~66(77除く)を完全にフォールドして、あとは変わらない感じでした。

SBのTurnチェックに対しては、EP側はAKと77を軸に、フラドロとショウダウンバリューの無いポケットペアをベットしていくようです。

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TurnのHotness

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K、J、TがSB側に有利なカードとなっていますが、その中でJだけベット頻度が異様に低いですね。何故なのかはよく分かりません。EP側のJはフロップCBで結構降りているので、SB側のEQが高いのはまぁ分かりますが、ベットはできないと。

Qでも全然ベットしていないので、「AK・AQがターンとリバーでbet-betのラインが利益的でなくなり、打てるバリューが減少する → 打てるブラフはもっと無くなる」みたいな感じでしょうか?

あと、スペードでフラッシュボードになっても戦略がほぼ変わっていないように見えるのも少し気になりますね。SB側のEQは大きく下がっているのですが。また、その他のラグ系は2hで見たのと似た戦略になると想定されます。


とりあえず今回はここまでですが、nodelock機能を理解したら、少し追記したいと思います。


3-2.JJ~88でフロップコールしてくる相手

相手のフロップディフェンスレンジを、コールだけにしてみます。50zoom以下では結構普通の相手ではないでしょうか。

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再計算したSB側のフロップ戦略

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レンジベットであることには変わりありませんが、EVが1459→1526に増えています。一応、EP側も確認します。

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先ほど設定した通りのレンジになっていますね。また、EVが698→601に下がっています。

そして、ターン2hだった場合のSB側の戦略です。

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ターンでも高頻度の小さなベットができるようになっていますね。EVも1960→2321に上がっています。Hotnessで全体の戦略を確認してみます。

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コンボを増やしたQ~8がかなり嫌なカードとなっています。それ以外のラグやA・Kではレンジベットが継続できるようです。SB側のエクイティもかなり凄いことになってました。

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最後に、リバーもラグ(2c)だった場合の戦略を簡単に見てましょう。SB側は以下のようなバランスの取れた戦略となり、

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SB側がチェックした場合にEP側は以下のように頑張ります。AK、AQの半分、77を軸にショウダウンバリューのないポケットペアやフラドロの一部をオールインします。

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RiverのHotnessです。ラグならばSB側の戦略は変わらなそうです。A、K、Tは若干広めにベットし、Q、Jは打てなくなるようです。

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