地球の誕生と、惑星の重力の比較 2
■月の重力は、なぜ地球の重力の1/6 なのか?
結論から言うと、理由は月の大きさが地球の1/4で、重さが約1/100だからということになる。
月の重さが軽いために月が引っ張る引力(つまり月の重力)が小さい、ということが最も簡単な結論になる。
ニュートンの第二法則で、「物体が受ける力は、物体の重さと加速度をかけたものになる」というのがある。
力の大きさをF、重さをm、加速度をaとすると、式としては簡単で、
F=maとなる。
1kgの重さのものを毎秒1メートルずつ加速する加速度で加速してあげるための力は1N(1ニュートン)という。
もう1つは前回も話したと思うが、万有引力の法則で「物体同士が受ける力は互いの質量に比例し、距離の2乗に反比例する」というもので、
2つの質量をそれぞれ、m、Mとし、2つの物体の距離がRだけ離れているとすると、互いに働く引力の強さ F は、
F=G×M×m/R^2
となる。
Gというのは、「万有引力定数」という決まった数だそうだ。
月の重力と私たちはよく言っていますが、これは月と私たちの間に働く引力ということになる。
私たちが地球の表面で地球に引っ張られているように、月の表面にある物体も月の引力を受けて引っ張られています。
この引っ張られている力は万有引力にあたります。
地球の質量は、5.9724×10^24kgで準拠楕円体における地球の半径は正確に6378.137kmであるが、
月の引力 / 地球の引力
=0.0123 / 1738 /1738 ÷ 1 / 6378 / 6378
≒ 0.16
6分の1 は、0.1666 となるので、大体 1 / 6 と考えてよい値です。
地球の重力加速度は、9.807m / 毎秒毎秒( Meters per secound squared )であるが、
重力加速度とは、そもそも物体に重力がかかることによって、発生する加速度のことで、速さがどんどん増していく度合いのことを言います。
物体を離した直後、1秒後は、9.8m /s であるが、2秒後は19.6m / s 、10秒後は、98.0m / s とどんどんどんどん速度が上がることを意味しています。
(実際には、逆方向の上向きに、空気抵抗が発生しますが…)
地球の重力を1として考えて、惑星の重力を比較すると、
1位 木星 2.36倍 (重力加速度: 24.79 m /s^2)
2位 海王星 1.12倍 (11.15m / s^2)
3位 土星 1.02倍 (10.44m / s^2)
4位 地球 1 (9.80m / s^2)
5位 金星 0.91倍 (8.87m /s^2)
6位 天王星 0.89倍 (8.87m / s^2)
7位 火星 0.38倍 (3.71m / s^2)
8位 水星 0.38倍 (3.70m / s^2)
参考:太陽 27.96倍 (274 m / s^2)
になる。
測地学や、地球物理学では重力加速度を表す際には「Gal (ガル) 」(=0.01 m /s^2 ) という単位を用いる。
これは、物体の自由落下の法則を発見した「ガリレオ・ガリレイ」(1564~1642)にちなんで名付けられました。
時間や場所による重力の変化を捉えるためには、より細かい単位での表現が必要である。
国土地理院では、1Galの1000ぶんの1を表す1mGal、1Galの100万分の1を表す1μGalの精度の観測を行い、日本全国の重力の基準を求めている。
ちなみに、衛星の数は、
1位 木星 67
2位 土星 64
3位 天王星 27
4位 海王星 14
5位 火星 2
6位 地球 1
7位 金星・水星 0
になるそうです。
参考文献:うきうきExpress ( ukiuki-express.com )
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