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遊戯王デッキ紹介『嘔吐不味』
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どうも、アレルゲンLv4です。
またの名をトラウマです。
甲殻類アレルギーのせいで今まで一度も蟹を美味しいと思えた時期はございません。
そのせいでシーフードヌードルが軽率に食べられません。
海老は分量さえ間違えなければギリギリ食べれるのが救いですね。
胃酸の味を思い出しながらデッキ紹介、参りましょうか。
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デッキレシピ
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『ドロー・ディスチャージ』のバーン効果を狙っていくデッキです。
事の発端
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とまあ上記(?)の通り、私はバーン戦術というのを非常に好んで使っています。
バーンは如何に劣勢でも一手で勝ちに繋がる逆転の妙手となるからです。
そんなバーン戦術をこよなく愛する私ですが、特に使ってみたいバーンカードが存在します。
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それがこのカード、『ドロー・ディスチャージ』です。
今回は究極の相手依存のバーンカードである『ドロー・ディスチャージ』に挑んだ記録となります。
『ドロー・ディスチャージ』に抱える問題点
では早速デッキを組もう…とはなりません。
今回挑戦するカードは過去最高レベルに取り扱いが難しいカードです。
何故ならこのカードに抱える難点は4つもあるからです。
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まず『①相手が発動した効果で』しか機能しない事。
つまるところこちらが使用したカードでのドローでは発動トリガーが引けません。
相手がドローギミックを採用していなければそもそも発動すらできません。
そして『②相手がドローした時』にしか機能しない事。
つまりカジュアル界隈でよく見かける『你好謝謝機械』や『補強要員』などのドロー時に別処理が入ってしまうカードではタイミングを逃してしまい使用する事が出来ません。
登場時期が『ライジング・ランペイジ』であることを考えても使い勝手の悪さが目立ちます。
さらには『③相手がドローしたカードを全て確認し』、つまり相手がドローしたカードを効果処理時に確認する必要があります。
『クリアー・ワールド』などで手札が既に公開されていたり、『飢顎竜アーケティス』などでコストでドローしたカードを捨てられると公開すべきカードが存在しなくなり、効果が不発になります。
最後に『④その中に含まれていたモンスターの攻撃力の合計分ダメージを与え確認したカードを全て除外する』、ここにも難点があります。
相手が複数枚ドローしていたらその分ダメージ量が加速しますが、逆に言えば魔法・罠のみだったり攻撃力0のモンスターのみの場合はバーンダメージが発生せず、バーンダメージが発生しないため手札除外も発生しません。
つらつらと弱い点を書き殴ると『もっとマシなバーンカードがあるのでは…?』となります。実際このカードより質の良いバーンカードは沢山あります。
しかしそれを差し引いてもこのカード1枚に含まれる浪漫は計り知れません。
このド派手なバーンカードをどう活かすか、そこに焦点を当てて考える事にしました。
①相手にドローさせる手段の確保
まずはそもそも『ディスチャージ』を発動させる条件、『相手が発動した効果によって相手にドローさせる』必要があります。
ここは深く考えずに、シンプルさを追求していきましょう。
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『Couple of Aces』はコイントスで裏が出た場合相手の場に特殊召喚され、強制効果で2ドローする効果を持っています。
強制発動故に他のカードの割り込みを封じ、『ディスチャージ』の発動タイミングを逃さずに使用出来ます。
しかしコイントスカード故に50%の確率で自分の場に来てしまい、そうすると『ディスチャージ』自体が発動出来なくなります。
なので自分の場に来てしまった場合も考えて、もう一つ相手にドローさせるギミックが欲しいところですよね。
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『メタモルポット』を『リバース・リユース』で相手に送りつけて、『ヴァレルガード・ドラゴン』で起こす事で5枚強制ドローさせて、『ディスチャージ』の発動を狙います。
ただこちらはどちらかというと必要枚数多めのコンボな為、基本的には『Couple of Aces』による軽量コンボを狙いつつ、手札と盤面の状況に応じて『メタモルポット』+『リバース・リユース』コンボを狙う事にしました。
この手のコンボは如何にストレスを減らして成立させるかが重要です。
②相手にモンスターをドローさせる
例え相手にドローさせる事に成功したとしても、モンスターを引かせない事には始まりません。
相手のデッキ内容が分からない以上、少しでも確率を上げていく必要があります。
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本来なら千年眼があれば楽ですけど、今は質に出してるので手元にありません。
無い物ねだりは出来ないので様々なカードを用いて確率を高めていく事にしました。
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まずは盤面に居るモンスターを『振り出し』で戻してあげましょう。
メインデッキのモンスターを戻せば一番確実ですし、『鳳翼の爆風』と比べて速効性があって非常に強いです。
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次に『カードスキャナー』でデッキの一番下に眠っているモンスターカードを一番上に引き摺り出してあげましょう。
魔法or罠を宣言し続ければ相手のデッキにモンスターを仕込める機会が増やせます。
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『闇のデッキ破壊ウイルス』は効果適用中に相手がドローしたカードを確認する効果を持っていますが、この確認はチェーンブロックが発生しない為、相手がドローしたカードを確認してから『ディスチャージ』を打つかを選択する事ができます。
これらのカードを駆使しながら相手のドローに合わせて『ディスチャージ』を当てていきます。
残り2つの問題点に関しては後述するデッキ全体の動きに関わってくる為一旦割愛します。
メインギミックの設定
デッキの方向性は決まったので、この動きをどうギミックとして成立させるかを考えていきます。
今回は必要最低限『ディスチャージ』にさえアクセスしておけば起爆タイミングはほぼ任意だと考えました。
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そこで今回はデッキ全体の動きを強く使う為メインギミックを『P.U.N.K.』でまとめる事にしました。
『P.U.N.K.』をメインギミックに採用した理由は主に3つあります。
①『P.U.N.K.』自体がカテゴリサーチを多い+『P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション』のドロー効果を誘発させ、ギミックパーツに触りやすくする為
②『No-P.U.N.K.セアミン』をアクセスできる『No-P.U.N.K.フォクシー・チューン』や『No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー』、『オーガ・ナンバー』にアクセス可能な『魔導契約の扉』によって初動の安定化の為
③上記の展開力のおかげでランク3とランク8を組みやすく、状況に応じて切り替えができる為
上記の内容を踏まながらさらにざっくりと解説していきましょう。
①『P.U.N.K.』ギミックの運用方法
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『P.U.N.K.』は上記の画像の通りカテゴリ内のモンスター・魔法・罠全てにアクセスが可能で、非常にデッキを圧縮させるのが得意なテーマだと考えています。
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それに加えて『P.U.N.K.』には最強のドローソース+展開札となる『P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション』の存在のおかげでコンボに必要パーツに触れる確率が高くなっています。
中盤〜終盤になればメインデッキ内の『P.U.N.K.』要素は殆ど無くなり、コンボに必要なパーツをかき集められます。
②『魔導契約の扉』のデメリット置換
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このデッキでは『オーガ・ナンバー』を経由して『セアミン』にアクセスするカードとして『魔導契約の扉』を採用しています。
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本来なら相手に不要な魔法カードを送り付けた上でサーチするカードとして認識していますが、このデッキでは可能な限り『貪欲な壺』を相手に譲渡させます。
雑にリソースを回復するカードを敢えて相手に渡す事で『ディスチャージ』を踏ませる確率を高めていきます。
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仮に相手が警戒して使わないのであれば『魔導契約の扉』でサーチ可能な『The suppression PLUTO』を使用し、アドバンテージに変換できます。
このデッキは効果処理で相手の手札を確認するカードが多く存在する為、発動機会は多いです。
③『ギミック・パペット』ギミックの運用方法
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『P.U.N.K.』は何故かランク8が非常に組みやすいテーマの為、このデッキでは初動の動きとして『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』から『傀儡流儀-パペット・シャーク』にアクセスする動きを採用しています。
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『No-P.U.N.K.セアミン』+手札コストで『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』までのルートテキスト起こし
①『セアミン』ns→『フォクシー・チューン』サーチ→『フォクシー・チューン』+手札コストで『娑楽斎』ss
②『娑楽斎』ef→『カープ・ライジング』Fs→リリースして『ワゴン』+『ディア・ノート』ss→『ワゴン』ef→『エクストリーム・セッション』サーチ&発動
③『ワゴン』+『ディア・ノート』で『ドラゴン・ドライブ』Ss→『召喚師ライズベルト』サーチ&『カープ・ライジング』蘇生→『エクストリーム・セッション』で1枚ドロー
④『ドラゴン・ドライブ』+『カープ・ライジング』で『ファンタジクス・マキナ』Xs→『ドラゴン・ドライブ』取り除いて『バリアンズ・フォース』サーチ
⑤『バリアンズ・フォース』で『ファナティクス・マキナ』Xs→『パペット・シャーク』サーチ
⑥『ファナティクス・マキナ』ef→『ドラゴン・ドライブ』を送り付け→バーンの起動(1350ダメージ)
最終盤面
場:『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』
魔法&罠:『傀儡流儀-パペット・シャーク』
場魔法:『P.U.N.K.JAM エクストリーム・セッション』
相手残りライフ:6650
この動きを予め噛ませておく事で、コンボの到達率の上昇+『ファナティクス・マキナ』によるバーンの削りを入れる事ができます。
往復でバーンダメージを入れる事ができれば2500前後のダメージは期待できる為、『ディスチャージ』のキルラインを引き下げられます。
この手のコンボバーンは一撃で大ダメージを与えることは難しいので、少しでも削りを入れていく事が大切です。
同時に『P.U.N.K.』はレベル3モンスターの比率が大きい為、ランク3を組むのにも非常に適しています。
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そのため動き方によっては『烈華砲艦ナデシコ』のX召喚を可能にし、『ギミック・パペットーファンタジクス・マキナ』の自己蘇生効果で拾った『RUM-バリアンズ・フォース』を用いる事で『CX 激烈華戦艦タオヤメ』のX召喚で一気にバーンダメージを加速させる事が出来ます。
相手のデッキタイプによってはモンスターの比率が少なかったり、基礎打点が少なめなデッキとマッチアップする可能性もあるのである程度バーンの種類を切り替えながら戦いを仕掛けていきます。
基本はコンボバーンを意識しながらも相手によってフルバーンかビートバーンをチョイスする感じです。
ピックアップカード
今回は久々のピックアップカードのコーナーがございます。
そのカード一枚に勝敗を決するパワーはありませんが、デッキ全体の尖り具合をマイルドにしてくれているカード達の紹介です。
①『召喚師ライズベルト』
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基本的に『P.U.N.K JAMドラゴン・ドライブ』で最優先して持ってくるカードになります。
『Couple of Aces』が自分の場に出力された時にレベルを一つ上げる事で『P.U.N.K.』と組み合わせてランク3の補助にもなります。
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この時『マテリアクトル・ギガヴォロス』を出してあげる事で相手ターンに素材となっている『Couple of Aces』を拾い直しての再度使用も狙えます。
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他には手札が少なくなった時に『P.U.N.K.』のレベルを調整してあげる事で『超重天神マスラ-O』のS召喚を可能にします。
相手に攻撃表示で送りつけた『Couple of Aces』を殴る事で大ダメージ+ドロー加速が狙えたりするので『ライズベルト』の役割は思いの外重要です。
②『苗と霞の春化精』『森と目覚の春化精』
このデッキには2枚だけ『春化精』モンスターを採用しています。
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『苗と霞の春化精』は何故か地属性・天使族である『Couple of Aces』にアクセスできます。
『春化精』のデメリットである地属性以外の効果発動封印もこのデッキでは軽微なものとなります。
自身がレベル3なのも加わり『ギガヴォロス』や『ナデシコ』のX召喚を手助けしてくれます。
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『森と目覚の春化精』はデッキ内に眠る『メタモルポット』を墓地に直接落とす事が出来ます。
こちらはコンボパーツの一つとなり、『苗と霞』→『森と目覚』の繋げ方を意識しながら運用します。
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この時ついでに地属性も一緒に蘇生できる為、初動で使って墓地に眠っているだろう『No-P.U.N.K.ディア・ノート』を蘇生し、『苗と霞』で蘇生した地属性と合わせて『クロシープ』をL召喚する事で、同じく初動で墓地に眠っている『Uk-P.U.N.K.カープ・ライジング』を蘇生する事が出来ます。
すると『クロシープ』の効果が誘発し、追加でレベル4以下のモンスターを蘇生できます。
そうする事でリンク値合計4となり、『ヴァレルガード・ドラゴン』のL召喚が可能になります。
勿論『ヴァレルガード・ドラゴン』は闇属性の為そのターン効果は使えませんが、相手ターンに起爆さえ出来れば良いので問題ありません。
この動きは基本的に『リバース・リユース』にアクセス出来る状態の時に実行します。
その他採用枠
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メインデッキ
『青い涙の天使』
『ドロー・ディスチャージ』や『リバース・リユース』などへのアクセスカード兼バーンカードとして採用。
『Couple of Aces』が自分の場に来たら200ダメージが追加されます。
勿論捲り札としても普通に運用します。
初動であったら嬉しいカードでもあります。
『仕込みマシンガン』
『青い涙の天使』の起動兼詰めの一手のバーンカードとして採用。
現代遊戯王は手札も場もパンパンに増えるので、増やした分だけ相手は地獄を見ます。
『エクシーズ・リボーン』
主に『ファンタジクス・マキナ』の自己蘇生を起動させるために採用。
『ファナティクス・マキナ』や『ジャイアント・キラー』を蘇生する事で相手の場に出力されながら『RUM』をサルベージし、更なるバーンで相手のライフを詰めていきます。
EXデッキ
『No.75 惑乱のゴシップ・シャドー』
『ディスチャージ』を起動させるカードとして採用。
受動的ではあるものの、相手のモンスター効果を『お互いに1枚ドローする』に書き換える事で発動条件を満たしていきます。
1枚ドローのみなので他のカードと組み合わせての運用前提になります。
『幻影騎士団ブレイクソード』
コンボを阻害するカードの処理のために採用。
置物系のカードに対して非常に弱い為、消費が重くても除去する札が欲しかったです。
『No.15 ギミック・パペット-ジャイアント・キラー』
2周目に出す『ギミック・パペット』Xモンスターとして採用。
基本的に『ファンタジクス・マキナ』の自己蘇生効果起動の為に使いますが、相手に送りつけた『ファンタジクス・マキナ』を割る事で追加で1500ダメージが狙えます。
『你好謝謝機械』
『The suppression PLUTO』の出力やコンボパーツのアクセスの為に採用。
正直この枠は年末箱に収録される『P.U.N.K.』新規の『P.U.N.K.JAM FEVER!』に変わると思います。
デッキ名由来
デッキ名は『オートファジー』を文字って『嘔吐不味』と名付けました。
そもそもオートファジーとは細胞内を正常な状態に保つために、細胞内の物質を分解する行動(自食作用)のことを指します。
このデッキわざと相手にアドバンテージを与える事でディスチャージという腹パンで嘔吐(バーン)を誘発させます。
デッキタイトルにゲロを混ぜ込むのは如何なものかとも考えましたが、まあそれはそれとして良いデッキに仕上がりました。
後書き
恐らく今年最後のデッキ紹介記事になるかと思うので、少し速いですがちょっとだけ今年の振り返りをしていこうと思います。
今年も遊戯王漬けの1年でしたが、去年との明確な違いといえばオフ会の主催をやった事ですね。
先日無事に第二回も終了し、盛況の内に終わらせられたかなと思います。
来年は第3回やりたいですね、目標は10人参加規模。
こうしてみると2年前と比べた際にほんのちょっとだけ成長できたのかなって思います。
成長の遅さには定評がありますが、伸び代もあります。
根腐れしない程度には頑張って育てていきたいなと思います。
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次回は総まとめ記事の予定です。
それと並行してちっちゃなデッキ紹介記事詰め合わせみたいな記事を年始企画で書こうかなとも考えています。
久々に長々ナーガな記事になったので今回はここまで。
それでは皆々様、Bye👋