遊戯王デッキ紹介『閉錠』-UNLOCK-
どうも、冬将軍です。
さみぃ〜ですよね、クソサミです。
最近はコロナ自粛緩和に伴うインフルエンザなり風邪なりが流行を見せています。
体調管理に気をつけてくださいね。
デッキレシピ
『ペンデュラム・ディメンション』の効果を全て誘発させるデッキです。
事の発端から約1年
元々は『エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ』と『液状巨人ダイダラタント』の組み合わせからスタートしたデッキでした。
このデッキも『領域忍法』同様1年間定期的に使い続け、その構築の懐の広さのおかげで手を替え品を替えて擦り続ける事が出来たデッキの一つでもあります。
その結果公開同時のものと比べてかなり形が変わった為、1年経った今改めてデッキ紹介記事を書こうという気持ちになりました。
というかこうやって適宜消化していかないとどんどん書かなくなる気がしたので筆を取った次第です。
レシピの変化
まず先に1年前のデッキレシピを見ていきましょう。
こう見るとエクシーズを中心としつつ、『ペンデュラム・ディメンション』は『デュエリスト・アドベント』でのサーチや『ディメンション』そのものを複数枚採用している感じですね。
では改めて最新のレシピをドン。
こう見るとかなり細部が変わっていますね。
ではさらに深く見ていくことにしましょう。
『ペンデュラム・ディメンション』について
ではこのデッキの主役級のカードである『ペンデュラム・ディメンション』について改めて解説していきます。
まあ名は体を表すといった感じの効果で、Pモンスターを素材に融合・シンクロ・エクシーズモンスターを出すと出したモンスターによってそれぞれの効果を誘発させることができます。
元々は『液状巨人ダイダラタント』に重ねて『ヴァリアント・シャーク・ランサー』をX召喚することで『ランク5以下のチューナー』をサーチできるな〜という気付きからスタートしました。
しかし、このデッキを取り回していくうちにとある事に気付きました。
通常Pモンスターを素材にした『魔鍵憑霊-ウェパルトゥ』をX召喚する事で、『ディメンション』で『大魔鍵-マフテアル』をサーチした上でそのまま効果を誘発させることが出来ます。
そのまま『魔鍵』の動きをする事で、『ディメンション』の効果を1ターンに全て誘発させる事ができます。
この動きは自分でも惚れ惚れするくらいには綺麗だったため、この動きを毎デュエルでしっかり決めることを目標に改築を繰り返していきました。
採用バニラPの変更
以前まで採用されていた『武神ーヒルコ』の枠をそのまま『竜脈の魔術師』にスライドしつつ、さらに枚数を増やしました。
基本的に『魔術師』名称が付いているバニラPモンスターとしての運用となり、属性も地属性の為『魔鍵変鬼-トランスフルミネ』のS召喚を阻害することもありません。
それに伴い『覚醒の魔導剣士』を搭載し、追加で魔法カードのサルベージを狙い易くしました。
バーン効果もこのデッキなら引導火力にまで高める事が出来るようになっています。
もう片方の相方は変わらず『ドラコニアの獣竜騎兵』をフル採用。
こちらはP効果が比較的使い易く、最悪『ドラコニア』が被ってもサーチを狙えます。
『ライブラの魔法秤』は使いやすいスケール&バニラチューナーとして採用しています。
このカードに関しては『ウェパルトゥ』の素材化しても『マフテアル』から繋がらなくなる為1枚のみの採用。
どちらかというと後述する『貪欲な壺』や『ネクロフェイス』などでリソース回復した後にサーチしていく形になります。
比較的バニラPモンスターを多く採用してる為、『切り裂かれし闇』のドロー効果やオネスト効果を付与しやすくなっています。
特にオネスト効果は『魔導剣士』や『トランスフルミネ』などが強く恩恵を受けられる為、フィニッシャークラスまでパワーを高める事が出来るようになりました。
『ペンデュラム・ディメンション』のサーチ方法
前の形だと引けたらコンボを狙うストロングスタイルでしたが、今回はコンセプトの関係上積極的に狙いに行くことにしました。
しかし『デュエリスト・アドベント』などでのサーチをしてからだと、永続罠の関係上どうしてもスピードの遅さが拭えない部分がありました。
なのでここはシンプルに、前の形でも入っていた『御影志士』でサーチ可能な『天獄の王』で触りにいく事にします。
これなら理論値最速2ターン目から『ディメンション』の効果起動を狙えます。
この時に『斬機サーキュラー』からなる『斬機初動』を織り交ぜる事で追加で『レベル4モンスター』をサーチできます。
このサーチ枠を『レスキューラビット』にする事で『バニラPモンスター』と『ディメンション』のセットを揃えられます。
さらに追加で『エクシーズ・アーマー・フォートレス』を重ねてX召喚し、『フル・アーマード・エクシーズ』をサーチする事でほぼ確実に墓地に3種類の『斬機』が落ちて、『斬機超階乗』の発動条件を満たす事ができます。
ここまでの動きが『レベル4モンスター』を2体用意する事ができれば無理なく準備をする事ができます。
ここあたりに関しては以前公開した記事にも軽く触れられてるので参考までにどうぞ。
セットされた『ディメンション』は『天獄』の誓約で次のエンドフェイズに飛んでしまいますが、1ターンに全てを誘発させれば問題無いので基本的にデメリットはないです。
初動札の選定
このデッキは『斬機初動』を設定してる関係上、『レベル4モンスター』が2体並べばそれが初動になります。
このデッキはそれに加えて『ペンデュラム・ディメンション』のコンボ以降に引いても問題無いカードをチョイスしています。
基本的に初動札になるのは『超重神童ワカ-U4』ギミック、『重騎士プリメラ』、『従騎士トゥルーデア』『スタンドアップ・センチュリオン!』からなる『センチュリオン』ギミックのどちらかを引けていれば基本的な動きが行えます。
サブの初動としての『予想GUY』+『レベル4モンスター』、あるいは緊急用の『レスキューラビット』を使う事で下振れが発生する代わりに動かすことも可能です。
ここではさらにそれぞれのギミックの役割についても解説していきましょう。
『超重神童ワカ-U4』ギミック
『超重神童-ワカU4』をPゾーンに置いておくだけで『超重僧兵ビッグベン-K』→『超重武者装留ガイア・ブースター』まで繋がってランク4まで即座に到達する事が出来ます。
このギミックのメリットは『ワカU4』そのものが『Pモンスターでかつチューナー』である為、『ペンデュラム・ディメンション』でのサーチ・リクルートを可能とします。
しかし1枚でも魔法罠が落ちてしまうと使えなくなってしまう関係上、『ディメンション』以降に引いてしまうと腐るデメリットが存在します。
しかし『ディメンション』の効果を使い終わった後に引いた場合なら、高確率で『妖精伝姫-シラユキ』が墓地に落ちている為、不必要な魔法罠を『シラユキ』で飛ばす事で二巡目以降に引いても運用できるようにしています。
それ以外だと『ワカU4』のスケールが8でかつデメリットが存在しない為、手札に貯まっていたモンスターを吐き出すのに一躍買っています。
『センチュリオン』ギミック
以前から『スタンドアップ・センチュリオン!』か『重騎士プリメラ』のどちらかを初手に握っていれば、『従騎士トゥルーデア』にアクセスした上でランク4を組む事が出来ました。
しかし最新弾で登場した『竜騎兵ガーゴイルⅡ』の登場により、なんと『トゥルーデア』からでもランク4を組む事が出来るようになりました。
このギミックのメリットはシンクロ軸にした事によって足りなくなっていたチューナーを安定して供給できるようになり、よりアクティブにシンクロを行えるようになりました。
特に『エニグマスター・パックビット』の登場によって『センチュリオン』達はよりアクティブに場に再出力されるようになった為、相対的に持久力の向上に成功しました。
基本的には上記2種類のギミックのどちらかを初動札として使い、その後に引いた初動札が中盤以降の展開の起点札になっていきます。
中盤以降の展開
ここでは2ターン目以降に『ディメンション』を絡めた『魔鍵』の動きをこなした後の話をしていきます。
基本的には『トランスフルミネ』『アンシャラボラス』と『レベル4モンスター』が盤面並んでいる状態で、手札に『融合』を握っています。
一通りコンセプトを見せた後は相手の展開に合わせて戦うことになります。
というより『ペンデュラム・ディメンション』の動きを見せた後は完全にFREEDOMで、滅茶苦茶手なりで動かしていきます。
このデッキは除去、展開、妨害、リソース回復と一通り全てのギミックが搭載されており、それらはほぼ全て素引き前提となっています。
なのでそのデュエル中に何を引いているか、何がデッキ内に残っているかによって全く違う動きを見せます。
その為これと言った動きは想定せず、コンボ後はアドリブ全開で回していきます。
なのでここではそれぞれの役割のカード群の解説になって行きます。
①除去
基本的に除去はEXデッキの面子に任せていますがそれだけだと不安の為、『プリメラ』でサーチ可能な『騎士魔防陣』を採用しています。
墓地効果で『騎士皇レガーティア』を出力する事で1枚で2回分の除去をする事が出来ます。
出力した『レガーティア』を『重騎兵エメトⅥ』で魔法&罠ゾーンに格納した上で他のレベル8と組み合わせる事で『宵星の機神ディンギルス』をX召喚し、さらなる除去と防御力の向上を図ります。
格納した『レガーティア』は同じく魔法&罠ゾーンに居る『エニグマスター』で再度出力が可能になります。
また、『エニグマスター』や『センチュリオン』達が魔法&罠ゾーンに居る時は『永続罠』として扱われる為、ほぼ好きなタイミングで『ハーピィレディ・SC』をチェーンさせてバウンス効果を狙う事もできます。
他にも『ディメンション』の効果でサーチした『融合』を使って『ガーディアン・キマイラ』を出してあげる事でデッキ内に眠っているパーツを引きながら除去も狙えます。
破壊・バウンス・墓地送りとあらゆる除去方法が揃っている為、状況に応じた戦略を取る事が出来ます。
②展開
このデッキは『ディメンション』サーチ段階の展開として『XAF』で『FAX』をサーチする動きをしています。
X召喚した『旋壊のヴェスペネイト』に墓地の『FAX』を除外して『XAF』を装備すると、攻撃力5000の貫通2倍ダメージ+破壊耐性持ち+破壊されたらレベル5以下のモンスター蘇生という馬鹿の化け物に変身します。
相手からしてみれば残しておくと即ゲームエンドまで持っていかれる可能性すらある為、基本的にこの化け物を処理してくれます。
この『ヴェスペネイト』を囮に使い、『ディメンション』を含めた他の展開を通しやすくしていきます。
『斬機初動』の事故防止用に残してある『ダイア』を召喚する事で、墓地に落ちた『サーキュラー』を釣り上げてそのまま8シンクロまで到達できます。
それに加えて高確率で『シラユキ』も一緒に落ちている為、そのまま『レガーティア』に繋げる事も容易くなっています。
また以前の構築だと枠の都合上入らなかった『クロシープ』が搭載できるようになりました。
リンク先に『アンシャラボラス』か『ガーキマ』を出力する事で、初動で使った『ガイアブースター』や『プリメラ』などを蘇生してさらに横へ伸ばす事もできます。
他にも『レガーティア』の戦闘破壊耐性付与を利用して、『シラユキ』や『エニグマスター』の特殊召喚効果をお互いのターンに絡めて自軍の打点を底上げする事もできます。
③妨害
基本的に除去と妨害を兼任するカードが多い為、除去の項目で登場したカードの説明は省きます。
基本的に相手ターンにも打てる除去は妨害と言っても差し支えはないでしょうし。
『魔鍵変鬼-トランスフルミネ』は『魔鍵』魔法・罠をセットする効果以外にも、相手のモンスターの召喚・特殊召喚に反応する除去効果を持ち合わせています。
このデッキでは一応全属性が揃ってる為、発動機会は少なくありません。
風属性が『SC』のみなのも気にしてはいけません。
また既に『魔鍵-マフテア』を既に握っていた場合は『魔鍵錠-解-』を持ってくる事で相手の魔法・罠を止める事が出来ます。
汎用枠から『迷い風』も搭載し、モンスター効果も止められるようにしてあります。
このデッキの妨害札はどちらかと言うと除去の側面が強い為、無効系は本当に相手のウィークポイントを止める必要があります。
そこは己のプレイスキルに全振りして行く形にしました。
④リソース回復
リソース回復役は少ない挙動でなるべく多くのアドバンテージを確保できるように調整してあります。
基本的には素引きした『貪欲な壺』でリソースを回復していきます。
元々のデッキ枚数が少ない+『レガーティア』の往復出力や『ガーキマ』のドローによって中盤以降になると手札に抱え込んでいる事が多いです。
先述した『覚醒の魔導剣士』による魔法カードの使い回しも考慮すると、かなりリソースを補充してくれます。
仮に『貪壺』でなくとも、使い終わった『ハーピィの羽根帚』や『三戦の才』辺りを拾う事で相手にプレッシャーを与える事が出来ます。
このデッキは複数回『シラユキ』の効果を使う関係上使い終わった魔法・罠が除外領域に溜まる為、『ネクロフェイス』を出してあげるだけ除外領域に存在するカードがデッキ内に戻ります。
その際に隣に『レベル4モンスター』を用意してあげる事で、再び『斬機初動』を起動する事が出来ます。
相手のリソースが枯れたタイミングでこちらのリソースを一気に回復する事で相手に一種の絶望を与える事が出来ます。
しかし上記のカード達は先述した通り素引き前提で確実に手札にあるわけではありません。
なのでそこに至るまで手元のリソースを上手く使う事を要求される楽しいデッキに仕上がりました。
後書き
前回に比べてみると非常にボリューミーなデッキ改築記事になっちゃいましたね。
そうこれ改築記事なの。
こんなにボリューミーになった理由は明確で
・構築の軸そのものが大きく変わった為(コンセプトの変化)
・『ペンデュラム・ディメンション』の認識が変わった為(上振れの誘発→コンボの起点)
・ここ半年くらいさらに記事に凝るようになった為(画像の添加量増加)
が原因ですね。
だって読んでもらえるんなら良い記事にしたいじゃん?
思えば2年前に気紛れで紹介記事を書き始めた私ですが、それのおかげで確実に交流の幅が広がったなと思います。
なんだかんだ遠いところに来たようにも思えるし、まだまだ近場を彷徨い歩いてる感じもして不思議な気分ですね。
というわけで今回はここまで。
また読んでくれると嬉しいです☺️