思い込みの力

こんばんは。田中柚月です。 今日は研究室の全員でするゼミがありました。 1週間に一回あるこの全体ゼミで3人ずつ発表していきます。    発表する内容は今まで読んだ事のある論文を10分で発表するというもの。 そして今日は僕の発表の番でした。 みんなめんどくさがっていたけど一番面白いと思った論文を選んだので発表の時が結構楽しみでした。

そして今日、ゼミが始まり僕の番がまわってきました。 満を持して発表に臨む僕。 内容はざっくり説明すると「色んな椅子を被験者に見てもらい、五段階評価を分析して見た目と評価の関係を考察する。」というもの。  自信をもって発表しましたが一つ気になっていたのはタイトル。     「球体」という言葉が使われているんですが文脈的にちょっとおかしいんですよね。でも完全に意味不明というわけでもないので「まあそういうもんなんだろう。」と思って流していました。

発表を始めてまずこのタイトルを説明しましたが、いきなり教授からツッコミが入りました。                          「攻めたタイトルだな!」 普段から学生以上に茶目っ気のある人なので笑いながら言っていました笑                      そして発表が終わった後、質疑応答があります。 他の人よりかなり分かりやすい論文を選んだのでいつもシーンとすつ質問時間がかなり盛り上がった時間でした。 しかしタイトルの違和感がやはり大きく、教授が頑張って 「球体」に関して語ってくれました。そこで先輩があまりに変に思ったのかこの論文を改めて調べてくれたみたいで教えてくれました。



「球体じゃなくて形体じゃねーか!」


・・・                               いや、そんなはずはないですよ。現に今僕の手元にある論文の資料には球体と書いてる。 なんか別の論文と間違えたんじゃないですか。      と思ってその資料を先輩に渡しました。



「いや形体って書いてる。」



・・・

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見間違いだとぉ⁉ この論文を初めて読んだのは5月。そのころから球体と認識していたのでずっと勘違いしっぱなしでした。 いや嘘だろ。

俺がさっきまで言ってた球体に関しての事はなんだったんだよ!」   いや本当にすみません。 まさか見間違えだったとは。         まあそのおかげで大ウケしたからいっか!(・ω≦) テヘペロ          「まあオイシイ感じになったな。」って言ってくれたし!

でも僕は運がよかった。 その教授は僕の卒論を担当してくれている教授ではなく、僕の担当の教授は今日はたまたまお休みでした。        もしこの論文の分野の専門であるその教授がいたら・・・        


今回はお笑いで済んだけどもっと気をつけないといけませんね。     それと思い込みに関しても。 人は思い込みだけで本来できない事ができたり、できる事ができなくなったりします。

思い込みについて、一つ印象に残っている話があります。        

サーカス団で買われている像がいました。大きな像でもし暴れたら大変なことになります。 しかしその像は檻にも入れられず足にロープが巻き付けられているだけでした。                        そこで取材にきた記者が団員に聞きました。「この像は足にロープが巻いているだけですけど逃げないんですか?」と。              すると団員は言いました。「こいつは小さい頃にこのロープで繋いでいました。小さいからロープで十分なんですよ。そのころからずっとこのロープで繋いでいるんでこいつは足にロープを巻いているだけで逃げられないと思い込んでるから逃げないんですよ。」

実際にはロープなんかで捕らえられているわけではないのに思い込みのせいで逃げようとすら思わない。                     実際には簡単にできるのに、思い込みのせいでできないことがきっと僕にもあると思います。

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