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【甲子園】関東第一が逆転で初の決勝進出 東京勢13年ぶり 神村学園、守備が乱れ涙

<全国高校野球選手権:関東第一2-1神村学園>◇21日◇準決勝

 関東第一(東東京)が神村学園(鹿児島)を逆転で破り夏の甲子園では初の決勝進出を決めた。春は87年に準優勝している。東京勢の決勝進出は11年の日大三(西=優勝)以来13年ぶり。東東京勢では95年帝京(優勝)以来29年ぶり。
 0-1で迎えた7回、5番越後駿祐内野手(2年)がチーム初安打となる中前安打で出塁。送りバントで1死二塁から7番熊谷俊乃介捕手(3年)の右翼線への適時二塁打で同点。熊谷は右翼手の失策で三進。8番市川歩内野手(3年)の二ゴロを二塁手が後逸する間に勝ち越しの2点目を挙げた。
 今大会初登板の先発大後武尊(3年)は5回を1失点。6回から坂井遼(3年)を投入。4回を無失点に抑え逃げ切った。9回は2死一、二塁から中前打を打たれたが飛田優悟外野手(3年)が本塁へレーザービーム。二塁走者を刺して逃げ切った。坂井は4試合すべてリリーフで登板。15回2/3を無失点に抑え3勝目。チームの決勝進出に貢献した。
 神村学園は夏の甲子園初の決勝進出を逃した。4回に先制。先発の今村拓未(3年)も6回まで無安打の好投を見せた。しかし7回に守備が2失策と乱れ逆転負けを喫した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3c176571c443fabc335e4972ab7449f1112bef7b

 良く東東京代表は「弱い」と言われる。実際は優勝した事もあるし初戦突破率も悪くはないので言うほど弱くはない筈だが、どうしても西東京と比べられてしまうらしい。特に都立高校が出て来るとまず期待はできない(その代わり地元は凄く盛り上がるが)。

 実際、郊外の学校と比べると、特に野球のように広い場所でやる競技では練習場所にも恵まれず、それ以前にスポーツで強豪になる必要を学校があまり感じていないという事もあると思う。あまり都会や田舎だとスポーツは強くならず(意図的に極端な田舎で活動する強豪はある)、三大都市圏なら郊外、地方だと最低でも「市」の学校が強くなりやすい。大阪でさえ、強い学校は大体大阪市外だったりする。

「人口の割には」という枕詞も良くついてくるが、これは明らかに「人口」が少ない方面からのやっかみだろう。人口というものの成り立ちを考えればわかるが、そもそも甲子園に行くでもない普通の人たちが全国からより集まり、定住し、子孫を繋いでいるのだから「一級のアスリート」が人口に比して少ないのは当然である。東京は「優秀な人材だけを集め、培養し増殖させた」ような気持ちの悪い都市ではない。

 天才でなかろうが「普通の人」が沢山いるというのは都市としてもっとも大きなポテンシャルであり、だからこそ「人口」はやっかみの対象になる。

 選手もあまり都会で生まれ育ってはおらず、東京生まれでも多摩とか県境あたりの辺境(笑)あたりで生まれ育ちがちである。関東第一の場合学校自体が辺境なので私にとっては地元意識は持ちやすく、感情移入もしやすい。そんなチームが甲子園で決勝まで行ってしまった。普段優勝に縁のない地方の人たちがこんな時に色めき立つが、そうした人たちと変わらない心境なのだ。膨大な「人口」の中にはそんな人たちも確実に一定数いるのである。


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