【甲子園】関東第一が逆転で初の決勝進出 東京勢13年ぶり 神村学園、守備が乱れ涙
良く東東京代表は「弱い」と言われる。実際は優勝した事もあるし初戦突破率も悪くはないので言うほど弱くはない筈だが、どうしても西東京と比べられてしまうらしい。特に都立高校が出て来るとまず期待はできない(その代わり地元は凄く盛り上がるが)。
実際、郊外の学校と比べると、特に野球のように広い場所でやる競技では練習場所にも恵まれず、それ以前にスポーツで強豪になる必要を学校があまり感じていないという事もあると思う。あまり都会や田舎だとスポーツは強くならず(意図的に極端な田舎で活動する強豪はある)、三大都市圏なら郊外、地方だと最低でも「市」の学校が強くなりやすい。大阪でさえ、強い学校は大体大阪市外だったりする。
「人口の割には」という枕詞も良くついてくるが、これは明らかに「人口」が少ない方面からのやっかみだろう。人口というものの成り立ちを考えればわかるが、そもそも甲子園に行くでもない普通の人たちが全国からより集まり、定住し、子孫を繋いでいるのだから「一級のアスリート」が人口に比して少ないのは当然である。東京は「優秀な人材だけを集め、培養し増殖させた」ような気持ちの悪い都市ではない。
天才でなかろうが「普通の人」が沢山いるというのは都市としてもっとも大きなポテンシャルであり、だからこそ「人口」はやっかみの対象になる。
選手もあまり都会で生まれ育ってはおらず、東京生まれでも多摩とか県境あたりの辺境(笑)あたりで生まれ育ちがちである。関東第一の場合学校自体が辺境なので私にとっては地元意識は持ちやすく、感情移入もしやすい。そんなチームが甲子園で決勝まで行ってしまった。普段優勝に縁のない地方の人たちがこんな時に色めき立つが、そうした人たちと変わらない心境なのだ。膨大な「人口」の中にはそんな人たちも確実に一定数いるのである。