野球場図鑑/初雁公園野球場
【所在地】川越市川越郭町 2-13-1
【両翼】91m
【中堅】110m
【収容人員】10,500人
【アクセス】
川越駅(JR、東武)東口からバス「川越シャトル」30、31系統で「博物館」下車
【リンク】
川越なび
初雁公園基本計画
川越城本丸御殿のある初雁公園に昭和27年開場した市営野球場。グラウンドとしては昭和8年から使用されていた。城跡の公園に造られた野球場が2024年現在まで残っているのは貴重な例と言える。川越市は00年代前半から球場の老朽化に関する調査を開始。初雁公園を城址公園として本格的に整備し、野球場は別の場所に建て替える方針をかなり前から決めているが、未だに実現していない。
そうこうしているうちに、2010年代終わり頃までは高校野球の公式戦が行われていたが、現在は学童野球や軟式野球での使用が中心になっている。
一塁側は掘り下げ式で、外野のすぐ裏手に新河岸川が流れ、三塁側は崖という複雑な地形にあるため、外野を拡張する事は不可能と思われる。球場の右半分を松の木が取り囲み、丁度良い屋根代わりになっている。駐車場には幻となった昭和15年東京オリンピックのために設置された国旗掲揚台が遺構として残されている。
球場の移転先は2024年現在未だにはっきりしていないが、スタンドの一部を「球場の記憶を伝える」目的で残す考えもあるらしい。